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のんほいレポート

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むせやすい、飲み込みにくい

「むせやすい」 「一度に飲み込める量が減った」・・・。加齢とともに゛飲み込み゛に違和感が出るようになっていませんか? 食事前に”あるストレッチ”をすることで、そんなお悩みが改善するかも。 そのストレッチとは・・・なんと”もも裏伸ばし”! 実は、もも裏の筋肉と舌には不思議なつながりがあります。だから、もも裏をストレッチすることで舌がうまく使えるようになり、飲み込み力が上がることが期待できるんです。 近年、飲み込み力の衰え対策として医療現場などで注目を集めているのが”姿勢の改

腸内ガスのこと

オナラは、腸内の老廃物です。それが順調に排出されなければ、腸内に滞ったガスは、腸管の周辺の血管や神経を圧迫し、それこそ万病の原因ともいうべき作用をするのです。生活習慣病の初期にも、ガンの末期にも腸内にはガスが著しく充満しています。 心身ともに健康な方は、消化吸収が完全になされ、余分なガスはつくられず腸内にガスがたまることがありません。オナラの状態は自分の体の変調をつかむ何よりの゛警報器”といえるのです。 胃の中にたまるガスの組成は空気によく似ており、食事の時に空気が相当量胃の

抗生物質で太らせる

世界中で豚や牛や鶏に大量の抗生物質が使われています。それは感染症の予防が目的ではなく、効率的に「太らせる」ためです。これには腸内細菌が深くかかわっているのです。 ある種の抗生物質で腸内細菌叢の多様化を低下させると、人為的に肥満フローラ(デブ菌優勢)へと誘導することができるのです。肥満フローラは宿主にエネルギーを過剰に供給してくれます。するとどうなるのか。同じものを食べても脂肪を溜め込みやすい、いわゆる太りやすい体質になってしまうのです。 肥満フローラはまず、エネルギー貯蔵シス

腸内細菌はバランスが大切

腸内細菌は、一般に3種類に大別されます。 簡単に説明すれば、体に良い働きをする「善玉菌」、増えすぎると体に悪さをする「悪玉菌」、善玉菌と悪玉菌のうち優勢な方の見方をする「日和見菌」という3種類です。 コロナ禍、免疫力がクローズアップされ、免疫の7割が腸管免疫によることが話題になりました。ウイルスや細菌が体内に入ってしまうと自然免疫チームが見つけ、ただちに攻撃し、撃退してくれます。免疫力が高い人ほど感染しても無症状、もしくは軽症で済みます。毎日、新聞に載っている感染者はほとんど