いつもいる、見たことある、が信頼をつくる
東谷:この間の「ストックの信頼」の話、すごく良かったよ。今の時代、不特定多数にとにかく知られている人がちやほやされがちだけど、何だかんだすごい人って誰より関わっている周りの人に信頼されてるよな。
なんぼー:そうですね。そういう人を目指したいですよね。
東谷:そういえばさ、どうしてTwitterでの毎日ニュース投稿はじめたの?
なんぼー:はじまりは、メルカリで働いていた時代にSlackで同じようにニュースを流していたことですね。Twitter投稿と同じように、自分が面白いなって感じた記事のURLにちょっとしたコメントをつけて発信していたんです。
それで、会社を辞める時、メルカリの同僚に「あの個人チャンネルのニュース配信を見れなくなるのはつらい」と言ってくれる人がいて、Slackの代わりにTwitterで配信するようになりました。
東谷:はじまりは社内発信だったんだ!じゃあさ、そもそもどうしてSlackでニュース流してたの?
なんぼー:それで言うと、社内での信頼を積み重ねていきたかったからかもしれませんね。
東谷:ほう!それも「信頼」なんだ。
なんぼー:今でこそ僕は独立して、マーケティング・PRの会社をやっているので、その領域の能力をある程度期待された状態から依頼が始まるんですよね。だからこそ、限られた時間で出し惜しみせず能力を提供しているんですが…
事業会社だと、もちろん「マーケティング部」に配属された人だったとしても、「この人はどんな人なのか、どれぐらいやってくれるのか」って360度全方位からみられているんだと思うんです。だからこそ、、周囲からの信頼を得ることがより一層大事になってくると思うんですよね。
東谷:なるほどね。
なんぼー:なので、オープンなSlackで、「自分のマーケティング的考察」という自分の専門性を添えてニュースを発信することで、自分が何をできるか、どんな人なのかを知ってもらおうとしたんです。
東谷:それは名案だわ。確かにそれは見ちゃうかもしれないな〜。
なんぼー:僕個人だけではなく、チームとしても、レポートをチーム内だけの共有にせずオープンにシェアして「できるだけ閉じずに」「できるだけ多くの人に知ってもらえるように」心がけていましたね。そうすることで、マーケティングチームのことも広く知ってもらえるし、何かあったときに「マーケチームに相談してみようか」と思い出してもらえるようになっていったと思ってます。
東谷:なるほどね〜。Slackの話し方でなんとなくその人のコミュニケーションスタイルが見えるのもいいね。考え方とかもわかっているから、話しかけるハードルも下がる気がするわ。
なんぼー:そうなんですよ。なんとなく話しているのを見たことある、というのも、話しかけやすくなる要因だったと思いますね。実際によく話すようになったきっかけが、Slackのニュースだった人もいました。
あとは、社内で多くの人に「話したことはないけど、Slackでニュース流してくれている人」として認知してもらうことも増えました。
東谷:それはコミュニケーションしやすいね。向こうが勝手に知ってくれているのは有利だよな〜。
なんぼー:そうですね。相手が自分を知ってくれていると、コミュニケーションの速度が上がるんですよ。スムーズになる。あとは、Twitterも同じだと思うんですけど、「信頼は単純接触の量」でもあると思っていて。
月に一度タイムラインで見かける人よりも、毎日見かける人の方が信頼できると思うんです。勝手に親近感がわくというか。
東谷:そうだね。オフィスで毎日見かける清掃員の方とかも、毎日見かけているうちに、話したことなくても “知っている人”みたいになっていくもんなあ。
なんぼー:だから、「自分も社内で信頼を得たい」と思うなら、別にニュースを発信しなくても、毎日挨拶するだけでもいいと思うんです。
継続的に、接触するだけで価値がある。いつもいる、常にいる、っていうことが信頼につながると思うんですよね。
東谷:わかるわかる。よく行くカフェで、毎回ちょっと話しかけてくれる店員さんとかがいると、いつのまにかその店員さん目当てでカフェ行くようになることとかあるよね(笑)
なんぼー:あと毎日何かを続けるメリットとしては、僕はいつも日中に投稿しているので、人によっては僕のツイートを見ることがルーティンになっている人もいると思うんですよ。
東谷:それ、俺だよ俺!
なんぼー:そうなんですか!それは嬉しい!発信に関しては、ずっと続けることで、日常に組み込んでもらえるというメリットもありますよね。
東谷:色々考えてるなあ。じゃあさ、内容に関しては何か考えていたりするの?なんぼーくんは、自分が好きな仕事をしているイメージがあるんだけど、好きな仕事につながるような発信の内容も心がけたりしてる?
なんぼー:好きなものは常に発信するようにしてますね。それはSNSに限らず、普段から飲み会の席なんかでも「これがすきだ」「こういうことに関わりたい」という話はしてます。
東谷:なるほど。
なんぼー:あとは逆に自分のスキルや興味領域に関しては「なんでもできますよ」とは言わないようにしていますね。実際、僕自身マーケティングでなんでもできるなんてとても言えないですし。人間って、よくわからないものよりも、ある程度ラベルがついているもののほうが信頼してもらいやすいと思うんです。
東谷:ほんと、ありのままの自分を知ってほしい、というのは恋人くらいだよね。発信するときは、ある程度統一したイメージが大事だよなあ。
なんぼー:そのほうが、自分が望むときに思い出してもらえますしね。
東谷:前に話してた「キャリアにカオスを持ち込む」話も面白かったけど、この信頼とカオスのバランスが絶妙だね。
なんぼー:バランスは意識してますし、そのバランスを考えるのもまた楽しいんですよね。信頼が積み重なったらカオスを持ち込んでいく。これからも、そのバランスを楽しんでいきたいです。
東谷:いいね〜!今年は何するか楽しみにしてる。
なんぼー:今年はすでに、新しいことにチャレンジしてますよ。
東谷:そうなの?!
なんぼー:それはまた次回、やってみた感想を語れるようになったらお話しますね。
東谷:なんだよそれ〜!気になる!!!!!!!!!!
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