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隠れた感情"インサイト"を見抜け【読書記録 #02】

読書記録シリーズ第二弾。今回はこちらの本。

この本では隠れた感情である『インサイト』に目を向けて、その感情の見つけ方を説いています。

マーケターやセールスライターには役立つ情報がある本だと思います。今回はこの本の要約を紹介します。

インサイトとは?

まず『インサイト』とは、人を動かす隠れた心理のことを指します。似た言葉に『ニーズ』がありますが、ニーズが明確な欲求であるのに対して、インサイトは表に出ていない欲求のことを指します。

分かりやすい例として、マクドナルドの事例が書いてありました。以前ツイートしたのでそのまま引用します。

マクドナルドのハンバーガー。カロリー高いし健康には良くなさそう。…頭で考えたらわかるけど、つい深夜にウーバーイーツで頼んでしまったりする。笑

このように、人間の行動や思考って実は非合理的。
具体的には5%の意識と95%の無意識で成り立っており、95%の無意識も意思決定に関わっているといいます。

なぜインサイトが重要なのか?

インサイトを読み解く必要性がでてきたのは、今までは何かしらの問題をモノやサービスで解消してきたのに対して、現代は「だいたい、良いんじゃないですか?」と思える時代になったから。

そう、もう世の中は十分すぎるほど便利なのです。それらしい言葉を使うなら、市場が成熟化しているということです。

そんな時代の成功例がスマホです。ガラケーを使っていたとき、タッチパネル式の携帯を思い浮かべていた人はいたでしょうか?おそらくほとんどいなかったはずです。

現代は、ガラケーからスマホのような隠れた欲求を満たすものが必要なのです。

インサイトを活かす方法とは?

では、インサイトを活かすにはどのように考えれば良いのでしょうか?本書では以下の3つのフレームワークを提唱しています。

①インサイト:人を動かす隠れた心理。
②バリュープロポジション:インサイトを満たすための価値提案
③アイデア:提供する価値を体験してもらうための施策

字面では分かりづらいので、例を見てみましょう。本書で紹介されていたのはディズニーランドの例です。

ディズニーランドを例にすると、以下のようにアイデアが生まれ、結果的に大成功を収めました。

『遊園地は子どもが楽しむもので、サービスや綺麗な空間は期待しない』

①インサイト:大人も楽しめる遊園地がほしい
②バリューポジション:大人が夢中になれる場所
③アイデア:外の空間が見えない、スタッフをキャストと呼び世界観を演じるなど

このように、新たな商品やサービスを生み出したいなら、インサイトを掴むことが重要なのです。

ライティングでも活かせる視点

ライティングでもインサイトを掴むことは重要です。読者の悩みを知りたいとき、サジェストワードや知恵袋などの質問サービスを利用して調べることが多いと思います。

ただし、その言葉たちが本音とは限らないのです。裏にある思いは何かを考える、そして読者が知りたいことを先回りして提示すると良いでしょう。

読者のインサイトは何かを意識すると、より深い視点で記事を書くことができるはずです。

本日はこの辺で。

…ちなみに、今回紹介した内容は書籍のごく一部です。他にも具体的なインサイト発見のための考え方が載っており、マーケティング担当者や商品開発者に特にぴったりな本かと思います。

興味を持った方がいたら、ぜひ読んでみてくださいね。

それでは、また書きます!

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