自分を守るために自己犠牲を選択してしまいます。なのになんで私に優しくしてくれないの?
【本日の相談者様】
40代 女性 会社員
美里さん(仮名)
相談してくれてありがとう。
大丈夫よ。
一緒に考えていきましょうね。
自分より人を優先させてしまう原因
人を優先しちゃうのは
仕事・プライベート・パートナー
関係なくですか?
相手を優先することが職場で多い?
それは人を優先することで
自分を守ってきたところがあるよね?
人を優先して、自分を主張しないことで
安心・安全な場を作っているんだよね?
相手を優先させず
自分を主張すると
どうなると思いますか?
じゃあ今は人に嫌われてないですか?
人を優先させていれば
嫌われないですか?
そうだよね。
結局嫌われるよね。
嫌われない人なんていない
例えば
自分を主張している人とか
この人みたいになりたいなとか
自己犠牲ではなく
バランス良く生きているな~
と思う人は周りにいますか?
いるんだ!
その人は会社にいるの?
じゃあどこにいるの?
誰の事だったの?(笑)
そうなのよね。
そうすると
美里さんの思っている
理想の人間関係を築いている人は
いないかもしれないね?
いるのだったらいいのだけれど
天使みたいになりたいじゃないけど
人間関係にも
理想のサイズ感というのがあるの。
私達人間界で生きているからね
完全にノンストレスっていう人は
多分いないと思うんだよね。
どれ位のことがやれたら
美里さんのストレスは発散されると思う?
自己犠牲だな~という
自分の軸からずれないで
自分の理想の人間関係になれると思うの?
どうなりたいの?
現実的にどんな行動をとったら
顔色をうかがっていないのかな?
仕事に集中したい時に何かがあって
顔色をうかがっちゃうんだよね?
その何かってなんだろう?
今もそれあるの?
それってだいぶ嫌われているでしょう?
美里さんは嫌いでしょう?
そうでしょう。
嫌いな人に好かれたいの?
嫌いな人に嫌われていて
何がイヤなの?
うんこに好かれたい
みたいな感じじゃない?
自分が嫌いなのに
その人の機嫌をとろうとしちゃってるの?
自分が仲良くなりたい人
好きな人の機嫌をとるんじゃなくて
嫌いな人の機嫌をとろうとする
クセがあるんだ。
人に嫌われたくない原因は母の投影
それはその人以外にも
昔からあったんじゃないかなと思うんだけど
そんなことない?
そういうこと、家の中でもあった?
お父さんだったり、お姉ちゃんだったり
家族で苦手な人はいませんでしたか?
なんでかな?
お母さんから
いつもどんなことを言われたの?
お母さんは美里さんのこと
嫌いだったのかな?
話し合えたんですか?
なんでそう思ったんですか?
30年嫌われていると思ったのに
なんで切り替わったの?
お母さんの愛を感じた?
すごくいい経験したんだけど
いい経験のおかげで
美里さんは混乱を招いたんだよ。
嫌われていると思っていた。
でも愛されていたという
2つが見えちゃったんだよ。
30年間嫌われていると思っていて
傷ついた自分がいるんだよ。
「何でお母さん
お姉ちゃんと比較するの。
何で友達と比較するの。
何でお母さん
私を大切に扱ってくれないの」という
小さい時の美里さんは悲しかったんだよ。
それなのに
そこは浄化されていないままで
大人の頭の理解で
お母さんは不器用だったんだな
私は愛されていたんだなと
納得をしなくちゃいけない
そう思ったのかもしれない。
納得したんだよ。
大人だからね。
大人にも大人の事情が
あるんだなっていう納得。
今その関係性を
ほじくり返さなくていいんだけど
その時の美里さんは小学生で
お母さんがどんな顔をしていたのか
自分をどう見ていたのかとか
常に怖れの目があるんだよね。
いまだにその記憶は
浄化されていないんだよね。
その頃の怖がっていた
何で私を見てくれないんだろうって
泣いてた美里さんは
私は大人になったんだから
あの時の記憶はもう蓋をして
命を掛けて大病を患って
なかったことにしようとしたんだよ。
性格の悪い人にも
いい所があるんじゃないのかなって
人のいいとこ探しをするんだよね。
それって考え方としては
悪いことではないんだけど
そうすると自分に原因を作っちゃうんだよ。
私に冷たくする相手が悪いんじゃない
冷たくされるようなことを
私がしていたんだろう。
そうして自分を自己犠牲しちゃう。
お母さんが悪かったんじゃない。
あの時の私が
グズでのろまだったから
いけないんだって思っちゃう
美里さんの目の前に
小学生だった美里さんが
いるとするじゃない。
「お母さんは悪くないんだよ。
あなたがグズでのろまだから
お母さんが怒るのはしょうがないんだよ。
あなたが冷たくされるのは
お母さんにも事情があるんだよ。
本当は悪い人じゃないんだよ。
あなたのこと愛してるよ。
しょうがないよ。」って
目の前の小学生の美里さんに言える?
それを今言っちゃっているんだよ。
今、会社に性格の悪い人がいるじゃない。
常に周期的に
誰かをジャッジしている人なんて
性格悪いよ。
でもこの人が悪いんじゃない。
私がいけないのかもしれない
自分が何とかしなきゃ
自分が変わらなきゃってやっていると
「常に自分は報われてない」
状況を作ってしまう。
私はね
自分のことを嫌う人とか
自分のことを大事にしてくれない人とは
離れていいと思っているの。
離れるっていうのは
心の距離ね。
命の危険性があるから
親子はそれが出来ないんだよ。
親に歯向かったり
嫌われると辛いから
どうしても何とか生きていこうとするために
自分が悪いんだって
思っちゃったのかもしれない。
でも
世の中に出たら
そうじゃなくてもいいじゃない。
私のことを大切にしない人は
私も大切にしない
って言ってみて。
言ってみて心がザワザワしますか?
それともスッキリしますか。
今どんな感情が出てきますか?
私は人を選びます。
私は人を選択します。
私は人を区別します。
区別していい。
私は人を平等に扱わない。
だから私も平等に扱われなくていい。
言ってどんな気持ちになりますか?
自分を嫌う人や
自分のことをジャッジする人に対してね
お母さんの投影があったんだよ。
そうすると、
嫌っちゃいけないんだ
嫌われる自分に原因があるんだ
人とは仲良くしなくちゃいけないんだって
思っていると
平等に扱わなきゃいけないんだって
思っちゃう。
美里さんには
「私は人に平等に扱われたい」
という前提があるの。
なぜなら
お姉ちゃんと不平等に扱われたことが
根っこにあるから。
自分も平等に扱われたい
というのが前提にあると
相手も平等に扱おうとするし
人を嫌っちゃいけないって
自分に呪いをかけちゃうんだよ。
目を閉じて
美里さんが子供の頃の
お母さんを想像して。
生き吸って
吐いて~。
お母さん出てきた?
どんな表情しているかな?
怖い顔をしているお母さんに
ねぇお母さん
って言ってみて。
なんで怖い顔しているの?
ねぇお母さん
なんで私に優しくしてくれないの。
ねぇお母さん
なんでお姉ちゃんと比べるの。
ねぇお母さん、私のことだけ見てよ。
友達と比べないでよ。
お姉ちゃんと比べないで。
お母さん今どんな表情をしていますか。
怒ってますか?
笑っていますか?
美里さんに対して
お母さん何て言いたいと思う?
お母さんの気持ちを考えてみて。
素直に謝ってくれる?
ごめんねって言ってくれた。
でもごめんねだと
小さい時の美里さんは
納得してくれないと思うんだ。
だってどんな風に扱われてきたかを
知っているから。
何でお姉ちゃんと比較するの?
って聞いてみて。
お母さん何て答えてくれるかな?
そんなつもりはなかった。
でも比較したよね。
お姉ちゃんの方が出来るって言ったじゃん。
なんでだと思う?
お母さんは何人きょうだい?
人は比較された人しか比較しない
お母さん自身は
比較されてこなかったのかな?
比較されたりしなかった?
お母さんはお姉さんと比べられたって
思ってなさそうかな?
劣等感は感じてなかったのかな?
もしかしたら
お母さん自身も
比較されてきたのかもしれない。
人って比較された人しか比較しないの。
比較をされて苦しかったっていう
経験があると
苦しかった
でも頑張った
比較ってするものだよねって前提があると
自分も比較するクセが生まれるの。
美里さんのことを比較してきた
お母さん自身が
比較される人生だったんじゃないかなって
思うの。
それは姉妹ではなかったかもしれないけど
何かで比較されてきたのかもしれない。
過去の自分と仲直りする
美里さんが大病した時に
お母さんに優しくされた
という事実は置いておいて。
「してもらえなかった執着」はあるけれど
お母さんに
こういう風に扱って欲しかったとか
もっとこういう風に
接してもらいたかったという
気持ちをいっぱい伝えてみて。
お母さん本人に言わなくてもいいから
お風呂に入って
リラックスした時とかでいいから
お母さんを想像して
お母さんを頭の中で呼び出してみて。
声に出して
あの時の美里さんはお母さんに
こういう風にして欲しかったんだ
どういう風に扱われたかったのか
どんな言葉をかけて欲しかったのかを
いっぱい思い出してあげてほしいんだ
まず
自分がどういう風に扱われたいのかを知る。
過去の自分に優しくしてあげた上で
自分のことを嫌う人
冷たくする人とは離れてもいいんだ。
私はあの人と仲良くする必要はないんだと
思ってもいいんだよ。
お母さんに愛されたかったように
お母さんと仲直りできたんだから
あの人とも仲直りしてつながれるとは
思わなくていいんだよ。
自分が顔色をうかがっちゃうのは
何でかというと
嫌われるのが怖いから。
本当は仲良くできるんじゃないかな
悪い人じゃないんだって
どこかで思っているから。
でも離れていいんだよ。
嫌われていいって思える。
嫌いな人には嫌われていいやって思えるよ。
これはね、練習が必要なんだよ。
私のことを嫌いな人には
嫌われてもいいやって。
これだけ大切にしてくれる人がいるんだから
私は1人じゃないって思えたら
そこから前にどんどん進んでいけると
思うよ。
やってみていただきたいと思います。
おわりに
◆◆◆
最後まで読んでくれて
ありがとうございます。
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吉井奈々
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