9月29日の世界遺産「サン・テミリオン地域」
フランスのアキテーヌ地方に位置するサン・テミリオン地域で生産されるワインは、ボルドーワインの中でも高級ワインの1つとして有名で、ボルドーに集積されています。
温暖、湿潤で水はけが良いこの地にぶどうの栽培を持ち込んだのは、古代ローマ帝国初代皇帝アウグストスでした。
アウグストゥスは紀元前27年、アキテーヌ州を定め、この地に自然に育ったぶどうに新種のぶどうを接ぎ木して、最初のぶどう園を作りました。
この地の石灰岩の地層は水はけが良く、ぶどう栽培に適していました。
サン・テミリオンにはサンティアゴデコンポステーラへの巡礼路も通っており、巡礼者の恩恵もあって、ワイン生産は活気を帯びました。
11世紀以降は、この地域に多くの教会堂や修道院、宿泊施設が建設された。
聖ミリオンが隠居生活を送ったという石灰岩の洞窟や、ロマネスク様式の教会のほか、モノリス教会も残されています。
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