見出し画像

「どらえもんーのびたとファッション正解主義」最速でオシャレになる道をゆるゆる歩く方法

「どらえもん! ぼくが間違っていたよ! ブランドや目立つことに目が眩んでしまってドレカジという基本を忘れていた!」

「そうそう、基本が大切なんだよ」

「基本を忘れていたよ! 大切なのはこの黒本とメルマガにちゃんとかいてあったんだ! 他人の評価欲しさに・・・曇っていた。目から鱗が落ちたよ!」

「もう何度落ちてるかわからないけどね」

「とにかく! ぼくはもう一度、原点に立ち返るんだ! そして、まっとうな「洒落人(ファッショニスタ)」になるよ!」

「なんなんそれ?」

ーーーーーーーーーー1週間後

「どらえもーーーん! みんながぼくの服装を馬鹿にするんだ!!」
「またかい、また難儀な格好をしたんだろう?」

「そんなことないよ!! ドレカジのバランスもばっちりだし、なにせ、メルマガの通りにやったからね!!」
「なんとなく、オチがよめるけど、、、、とにかく、なんかあったのかい?」

「スネオが“ちょっとしたパーティ”をするから着ていいぞ! っていったんだ、だからぼくもちょっとばかし、フォーマルな感じで、そうだね、いうなれば、8;2とか9;1くらいのバランスがいいと思って、大人的に言えば、結婚式の二次会とかそんなイメージの会としていったんだ!」

「なるほど、TPOの想定はまちがってなさそうだけど、実際はそうだったのかい?」
「そうだよ! 結婚式の二次会とおもってもらっていいTPOとドレスコードだったんだ。だからぼくの見立ては間違ってなかった!」
「なるほど、なのに?」
「そう! なのにスネオに“のびた、その格好はないよ”とかジャイアンにも“お前、その格好・・・なんか個性的だな”っていわれたんだ!! しずかちゃんは無言だし、はるかちゃんは目を合わせてくれなかった!」

「だからそのキャラだれなん?」

「とにかく、ぼくはおかしい格好してないのに!!」
「なるほど、、、、、で、君なんでヒートテック一枚なの?」

画像2


「なんでって! わからないかい!? この白いタートルネック ヒートテックインナーをなぜ着ているかってのが!」
「いや、まぁ着ているのはいいけど、それ一枚にセットアップって、おかしない?」

「おかしくないよ!!!!!!!!!!!!!!!」


「ものっそい、全力の否定きたな」
「どらえもんが変なこというからさ!」
「変なことって、いやそれヒートテックインナーやろ? その上にシャツ着るとかならわかるけど、インナーにジャケットはおかしいやろ!」

「そんなことないよ! ヒートテックは艶のある素材感だからドレス要素があるんだ! さすがにVネックやクルーネックはドレスにはおかしいかもしれないけど、首元の高いタートルネック にしてあるから、シャツのようにみえるだろ?」
「・・・いや、だろ? っていわれても 若干乳首透けてるし、、」
「普通はシャツとかだろうけど、ちょっとこういう白のタートルネック にすると綺麗め感も出て、洒落た感じになるし、光沢のある素材感だからドレス要素も足されて、二次会には持って来いって、メルマガのQ &Aコーナーにかいてあったんだ!!」

「・・・・・お、ぉう」

「メルマガのとおりにしたんだ! これが間違っているわけないじゃないか!」

「なるほどなるほど」
「そう、だから おかしいっていうみんながおかしいんだよ! どうにかしてよ、どらえもーー」
「おかしいのは、君の格好さ」

「なーーーーーーー」

「いや、君の思考というべきかな」
「だって、メルマガにーー」
「もう一度、自分の格好をよく見てみろ。じっくりと、真剣に、いままで読んで勉強してきたこと、を踏まえて・・・・・・」


「ーー!? ーーーーーーぼくは、、、、インナーしか着てない!?」

「そうだね。まぁ普通にパーティにアンダーウェアにセットアップできたらおかしいと思われるだろう。逆にジャイアンの優しさに泣けるよ」

「そんな、ぼくはどこで間違って、、、、メルマガのとおりに、間違えないように、ただ、そう思って・・・・」
「君は自分で考えたのかい? その格好を」
「ーーーえ?」

「自分でその格好を考えてしたのかいってことさ。メルマガの著者そのまんまの格好が悪いわけじゃない。でも、その格好をする時に、どうしてその格好をするのかをちゃんと考えたのかい?」
「そ、それは・・・・・」
「君はメルマガのとおりにしたといった、そのとおりにした。そう行動した。ただその行動をする時に、一つでも自分が何かを考えたのかい?」

「ーーーーーーー!?」
「守破離、という考え方で、そのとおり型通りにする時も必要さ。でも、なぜ、そうなのか、を考えないといけない。黒本もメルマガも有益で、大切なことが書かれている。でもこれは“聖書”じゃない。ここに書いてあることが全て正しい、なにひとつ間違っているというならば、その思考自体はすでに間違っている。そしてこの著者が訴えたいことはそんながんじがらめの“正解”なのかい?」

「そんな、、、、ぼくは間違えたくなくて、かっこよく見られたくて、、、、でもそれで、いつのまにか、実際に見る人がどう思うかを置き去りにしてしまっていたのかーーーーーーーぼくはしょうきにもどった!!!!」

画像1

「ありがとう、どらえもん! ぼくはいつの間にか盲目的になってしまっていた! みんながおかしいんじゃない! そう思われないような格好をちゃんと考えていなかったぼくが悪かったんだ!!」

「途中でねじまがってしまったけれど、その気持ち自体は間違っていなかったと思うよ。ちょっとしたパーティとか初めてのTPOだと緊張して、変な格好しちゃうのはよくあることだから、あんまり気にするなよ」

「ありがとう、どらえもん! もう一度、パーティにいってくるよ!!!! 僕が僕自身のオシャレとしてーー自信を持って、この格好で!!!」

「ともかく乳首隠してくれる?」


最後まで読んでくれて thank you !です。感想つきでシェアをして頂けたら一番嬉しいです。Nazy