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”恋人がサンタクロース”だと思ったことはないけど”母親がサンタクロース”だと思ったことはある

こんばんは。今日もお疲れ様です。

あと何日か寝たら、よいこはサンタクロースからプレゼントが貰える。私のもとには届くのだろうか。高校生にもなれば、何か具体的な「プレゼント」というものより目には見えない「愛」や「名誉」を欲しがってしまう。だからもし「クリスマスプレゼント何が欲しい?」と聞かれてもうまく答えられないのだろう。ああ、大人になったな。

恋人がいる大人はサンタクロースにせがまなくても「愛」はもらえるのだろう。心底うらやましい。私の場合、恋人はいるものの、その恋人は同性の友達と25日にイルミネーションに行くらしい。

もちろん恋人の私情に否定はしない。だってクリスマスは、その人が思う「大切な人」と仲をさらに深める行事だと考えるから。私の恋人の場合、その「大切な人」が私じゃない。ただそれだけだ。そう悟った瞬間、私は泣きそうになった。小さいころ、大人になったら自分をずっと好きでいてくれる恋人と出会うことを夢見ていただけあって、私はなにかに裏切られた感じがした。

ショッピングモールで流れるマライアキャリーのあの曲。彼女に連れられてFrancfrancに緊張しながら入店する短髪の男子高校生。急いでトイザらスに駆け込む主婦。「サンタさん来たら彼氏頼もうかな~」と友達に嘆くちょっぴりませた女子小学生。自分がショッピングモールで買い物をしていた時、そんな情景を想像した。私はまた泣きそうになった。その理由は単純。クリスマスを楽しむ人間と惰性的な私との間に隔たりを感じたからだ。

もし高校生の私がサンタさんに何かお願いしていいのなら、私は”恋人と過ごすクリスマス”をお願いするだろう。

まだ母親に、恋人がいるということを言ってないけど。


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