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デジタルウェルビーイング入門2:デジタルウェルネスとは?

「デジタルウェルネス」は、デジタルの海での「舟のこぎ方」
ここではデジタルウェルビーイングの本質をふまえた上で、テクノロジーの使用者がどのようにデバイスと向き合ったらよいのかを、具体的に見ていきます。


デジタルデバイスの罠に気をつけよう

ここで、デジタル環境においては、ウェルビーイングという方向性を持つことが大切であることをお伝えしました。デジタルデバイスの誘導になすがまなになると、私が本来やりたかったことが何だったのかすら忘れてしまう危険性があります。デジタル環境において、人生において見出したい価値を実現した状態というデジタルウェルビーイングの方向性を向くことで、様々な誘惑や障害物に対応できるようになるのです。


デジタルウェルネスとは?

そして、こうした「デジタルウェルビーイング」を実現するための具体的な方策が「デジタルウェルネス」といえるでしょう。そのためには、デジタルデバイスのメリットデメリットをウェルビーイングの観点から、よく見極め、よい選択をしていくことが求められます。デジタルウェルネスの実践は、デジタル環境に「気がついている(マインドフル)」ことが必要になるのです。

(デジタルウェルビーイングは目標、デジタルウェルウェルネスはそこに向かうための実践)

ウェルビーイング:人生に見出したい価値に照らして納得できる生き方をしている状態

デジタルウェルビーイング:デジタル環境で、ウェルビーイングという軸を立てること

デジタルウェルネス:デジタル環境のメリットデメリットに気がついて(マインドフル)、よい選択をしていくこと。


このことを、舟のこぎ方に例えるなら、

1.デジタル環境という海で、
2.舟に乗った私(たち)が、
3.舟を漕いで向かう先がデジタルウェルビーイングで、
4.漕ぎ方がデジタルウェルネスです。そして、
5.舟の行き先を邪魔する潮の流れや舟のトラブルは、デジタルデバイスの様々なデメリットで、
6.舟を前に進める推進力は、デジタルデバイスの様々なメリットとなるでしょう。

デジタルウェルネスの実践では、こういったデジタル環境に気がついて、よい選択をしていくことが求められます。

例え話) 

  1. 海:デジタル環境

  2. ボート:私(たち) 

  3. 漕ぎ先:デジタルウェルビーイング 

  4. 漕ぎ方:デジタルウェルネス 

  5. 障害:デジタルデバイスのデメリット

  6. 推進力:デジタルデバイスのメリット


デジタルウェルネス3つの実践

具体的に、デジタルウェルネスを実践する方法がここから導き出されます。つまり、

①ウェルビーイングという軸を立て、
②デジタル環境の中でデジタルデバイスやアプリが私たちに与えている影響について気がつき、そして、
③注意を奪うものを避け、ウェルビーイングを推進するものを選択することなのです。

この①~③の具体的な実践方法については、「デジタルウェルネスの3つ実践」でお伝えしています。


デジタルウェルネス3つの実践

デジタルに気づき、ウェルビーイングのための選択を行う

1.ウェルビーイングという軸をたてる

2.デジタルへの気づき

3.テクノロジーを選択的に活用する


羅針盤としての「ウェルビーイング」

少々、デジタルの海の潮の流れに流されそうになっても、しっかりと自分の「ウェルビーイング」という行き先が分かっていれば、一生懸命漕ぐことで道を外さずに済むできるでしょう。しかし、舟のこぎ方も忘れ、潮の流れのままに漂流している状態、例えば、ゲームや動画が提供する快楽に浸りつづけて、周りが見えなくなっているなら、いったんデジタルデトックスをして、改めて行き先と漕ぎ方を思い出す必要があるでしょう。

こうしたことからわかるように、ウェルビーイングという「羅針盤」をしっかりと見定めておくことが、大切になってきます。

一人一人のウェルビーイングの尊重と倫理的(エシカル)であることのバランス

一人一人のウェルビーイングの尊重と倫理的(エシカル)であることのバランス

一方で、ウェルビーイングのあり方は一人一人違います。また様々な漕ぎ方がありえます。なので、デジタル環境への気づきや実践も、ただ気がつけばよいのではなく、私なりの気がつき方、私なりの実践の仕方ががあるのです。

こうしたおのおのやり方を自分なりにつかんでいくことが求められますが、ウェルビーイングで見たように、倫理の観点からは、私のウェルビーイングの実現は、他者や社会そして地球全体にとっても良いものであるべきという方向を向く必要があることも忘れてはいけません。

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(挿絵:Designed by pch.vector / Freepik)

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