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クロワッサンのおいしい食べ方

クロワッサン、どうやって食べますか?

早起きしてパリのカフェに行くと、カウンターにはたいていカゴに盛られたクロワッサンとパンオショコラが置いてあります。カフェ(というと日本で言うエスプレッソ)やアロンジェ(エスプレッソのお湯割り)と一緒にクロワッサンを頼んでカウンターで頬張るのが、早い安い旨いパリの朝食。もしくは縦半分に切ったバゲットにバターとジャムを塗って食べるタルティーヌも定番です。

クロワッサンやパンオショコラを注文すると、カゴからひょいっとひとつつまみ上げ、小皿に載せて出してくれます。よく見るとコーヒーに浸しながら食べる人もいます。これでももちろん充分美味しいのですが、お家で食べるなら自分好みに工夫したいもの。


私は軽くトースターで温めたクロワッサンの方が好きです。高温だとすぐに焦げてしまうので気をつけて。あらかじめ90度で予熱したトースターがちょうど良いでしょう。温めると外側はさっくりと蘇り、内側の濃厚なバターの口当たりと優雅な風味が際立ちます。脂っこいものは温かい方が断然おいしいのです。

それだけでほんのり甘いクロワッサンですが、そこにさらにジャムを塗っても良い。今の季節、我が家では自家製蜜柑ジャムを塗って食べています。甘く、でも蜜柑の皮がたっぷりでしっかりと苦味を残したジャム。クロワッサンと一緒に食べると蜜柑の苦味をバターのふくよかな味わいが包み込み、幸せです。


パン屋さんに行くとバゲットのサンドイッチのほかに、クロワッサンベースのサンドイッチを見かけることがあります。クロワッサンに挟まれたハムとサラダ。これには全く食指が動きません。クロワッサンとは甘くあるべきだ。と思っていたのですが、お家でカレーを食べた次の朝、「朝ごはん、クロワッサン買って来るからカレーサンドにしよっか!」とパートナーから提案され、私のクロワッサン観は180度変わることとなりました。

この人、クロワッサンをトースターで温めるのは蛇道だっていうのに、カレーを挟むのはありなのね。


早速、朝からパン屋さんへ出かけ手に入れた焼きたてのクロワッサンに、カレーと冷蔵庫に残っている適当な葉物類を挟んでサンドイッチにしてくれます。チーズがあれば一緒に挟んでもよし。

半信半疑、恐る恐る食べてみると、これがなんとも合う!食べにくい事この上なく、クロワッサンの油分とカレーで手がベトベトになりますが、お家なので良いでしょう。美味しいのです。


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クロワッサンのほんのりとした甘みにカレーのスパイシーさが絶妙なマッチング。それに、これはどこかで食べたことのある組み合わせに似ている、そうパロタだ!

パロタとはギーを練り込んだデニッシュのようなパイのような食感のインドのパン。パリだとLa Chapelle駅近くのMuniyandi Vilasというインド料理屋さんにパロタセットがあります。目の前でぐるぐるしたパロタを作っているところを眺めながら焼き立てを頬張ると、異国情緒万点。久しく食べに行っていないので今も美味しいかどうか味の保証はできませんが、パロタに3種のミニカレーソースとチャイがついて4.5€とパリでは破格のお値段。近くに住んでいた時には随分小腹を満たしてもらっていました。揚げパンタイプのカレーパンしかり、カレーには案外脂っこいパンが合うのかもしれません。

Muniyandi Vilas
+33 1 40 36 13 48
https://goo.gl/maps/vj3cqVEYn3eF7sGe7


ほかにクロワッサンと塩気のコンビネーションの王道と言えば、チーズとハムでしょう。チーズがとろりとするまでトースターで焼いてから食べるとこれまた絶品。超高カロリーでこれさえ食べればお昼まで全くお腹が空きません。


食パンやバゲットでサンドイッチも良いけれど、ちょっと気分を変えてクロワッサンでサンドイッチもオツなもの。思った以上にクロワッサンは懐が深く、いろんな具材と合います。美味しい組み合わせを見つけたら、ぜひ教えてくださいませ。



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