coursera学習記:中世イスラムの都市、第1講

高校時代に世界史を習ったときに、イスラム王朝について関心を持ち続けているので、ライデン大学提供の「The Cosmopolitan Medieval Arabic World」を受講し始めました。

基本的にcourseraの中でも無料コースを中心に受講するつもりなので、修了証なしの聴講生コースを選んでいます。

第一回目の講義の内容は以下の通りです。

  • コースへようこそ

ライデン大学の紹介、講師の紹介と生徒募集の㎝を見ました。オランダの大学だそうです。
その後ディスカッションフォーラムに自己紹介と、コースを受講したきっかけ、このコースから何を学びたいかを書いて提出しました。
イスラムについて関心のある人しか集まっていない場所は刺激的で楽しかったです。

  • 中世イスラム都市の紹介

講義の前に、記述課題を提出しました。内容は「9世紀時点で、現在自分の住んでいる町はどのような場所だったか」について調べて書くことです。
自分の町と中世イスラム都市、主にバグダードを比較する狙いがあるようです。

9世紀の日本は平安時代前期でした。唐の政治的混乱によって遣唐使が終わりかけていたころです。
日本史をもう少し詳しく学んだら当時の政治体制や制度の変遷について書けるのかもしませんが、知識不足なうえ、「自分の住んでいる町について書く」という課題にもそぐわないため、「鉄鋼業が盛んであり刀鍛冶が盛んだった」と書いて提出しました。
この課題により私は、地元が古来より鉄資源を加工して産業化してきたことに気が付きました。現代でも化学、繊維等のその他製品とともに機械、自動車等の生産を行う工業地帯があり、製品を運ぶための運送業や、運送業の方のためのコンビニや飲食店等もあります。
製造業がわが県の主な産業であることを念頭において、バグダードについて学んでいこうと思いました。

投稿した課題にほかの受講者の方からコメントが付いたのがうれしかったです。コメントをくれた方はオーストラリアの白人で、9世紀当時のオーストラリアにはまだ原住民たちが住んでいたと書いていました。
英語の授業だからか、課題を投稿している人たちはすべてヨーロッパかアメリカ生まれの人で、日本人どころかアジア人も私一人のようでした。
それでも、ガイドラインに公正でオープンに話すこと、攻撃的にならないこと等の注意書きがあったので特に差別等について警戒する必要はないかと思います。
受講生たちは中世ムスリム都市について学ぶためにコースを受けているわけですし、オンラインの聴講生なので最悪の場合でもドロップアウトすればいいかと考えています。

  • イスラム都市

都市には公共の場所とと私的な場所があり、都市の中心にある公共の空間には
mosque(モスク)と呼ばれる教会
souk(スーク)と呼ばれる市場
hammam(ハマーム)と呼ばれる公衆浴場
madrasa(マドラサ)と呼ばれる学校
があるそうです。


現代の住居の内装(中世のフリー素材はありませんでした)

周辺には住居があり、私的な空間となっていました。
住居の外観はシンプルなレンガ造りですが、その中に噴水を備えた広間等があり、居住者によって許された人たちだけが中に入ることができたようです。




幾何学的な装飾タイル

イスラム教の創始者ムハンマドによって、人間の絵を描く、または表現することは禁じられていたため、幾何学的な装飾が発達しました。

ムスリム国家の本拠地は乾燥した土地にあったため、水の管理をする技術が発展しました。

イスラムの法律であるシャリーアについても軽く紹介されました。法による規制によって、キリスト教徒とユダヤ教徒は保護されていたため、彼らはそれぞれの土地と住居と信仰を持ち続けたままイスラム教徒たちの町に住むことができました。

公衆浴場と病院についても学びましたが、フリー素材がないため十分に紹介しきれないのが残念です。
気になる方はcourseraで受講してください。

2講目のディスカッションでは、「異なる宗教を持つ人々は中世の都市で平和的に共存できると思うか?」について自分の意見を述べなければいけません。
重い課題ですがこなしていこうと思います。特に単位を求めているわけでもないですし、淡々と答案を提出したいです。

それではまた。

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