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若者が社会課題に向き合う理由

みなさんこんにちは!
私たちはrethink olympicです!
このアカウントは都内の大学に通う4人の学生で運営しています。
私たちは去る8月8日に閉幕した東京オリンピックの経緯や様々な問題点について考え、発信していきます。
私たちの投稿がみなさんのrethinkする機会になればいいなと思っております。

今回は、私たちZ世代と呼ばれる若者がなぜ社会課題について向き合って行く必要があるのかを考えたので、皆さんに共有していきたいと思います!

Z世代とは

Z世代とは、日本では1990年代後半頃から2012年頃に生まれた世代を指します。Z世代はデジタルネイティブ・SNSネイティブ・スマホネイティブであるといった特徴を持っています。

世界のZ世代の意識の高さをデータでみる

①:Cone Communications社 調査
Z世代の社会課題への関心の高さを言及する際に紹介される調査の1つに、米国 Cone Communications社の調査が挙げられます。米国に住む13~19歳の1,000人を対象とした「企業の社会的責任に関する調査」では、以下の通り、Z世代の関心の高さを示しています。                 
・企業は社会問題や環境問題への取り組みを行うべき:94%
・社会問題や環境問題に取り組みをしていない企業より、取り組む企業から商品を購入したい:89%

②:国連開発計画(UNDP)調査
ここで社会課題のテーマを気候変動に絞り、国連開発計画(UNDP)が世界50ヵ国120万人を対象に実施した、気候変動に関する世界最大の世論調査の結果をご紹介しましょう。
・18歳未満の若者層は、それ以上の年長者よりも気候変動を緊急事態と考える層が多い
・他年齢層は、18〜35歳:65%、36〜59歳:66%、60歳以上:58%であり、あらゆる年齢層で同様の認識拡がる


出典:萩谷衞厚「Z世代は社会を変えるのか?〜調査データとアクションから考察する〜」2021/6/10

日本のZ世代はどうだろう?

私たち日本のZ世代も幼い頃から刻々と変化し続ける環境問題やジェンダー問題等に触れてきました。そのような社会課題に触れる機会が関心に繋がっているのではないでしょうか。実際、私自身も高校の課題でSDGsについての小論文を書いたり、受験の小論文対策で様々な記事を調べ、読みました。最初は強制的ではありましたが、触れる機会が増えることは興味を持つきっかけになると思います。更には、SNSの存在も身近なものであるため、より手軽に社会課題についての情報を集められたり自らも発信することができるようになりました。ジェンダー問題に関してはLGBTQ+の当事者による投稿によって知識や理解を深める機会があることが関心を持つきっかけになっています。

しかし、それと同時に日本のZ世代は世界のZ世代と比べると社会課題に対する意識がまだまだ低いということがデータなどからもわかります。2019年に日本財団が日本含め9カ国で行った「18歳意識調査」によると、「自分で国や社会を変えられると思う」や「自分の国に解決したい社会課題がある」という質問に、「はい」と答えた日本の若者の割合が他の国に差をつけて最下位となりました。日本ではZ世代で社会課題に対して関心がある人も多いですが、その一方で無関心な人も未だに多く、若者の間で社会課題に対する意識の二極化が進んでいるように考えられます。


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出典:日本財団 18歳意識調査 「第20回-社会や国に対する意識調査-」

「私たち」が社会課題に向き合う理由

日本のZ世代は社会課題に興味があっても、実際に行動に移すことに難しさを感じていたり、中には社会に対して悲観的になっている人もいるかもしれません。しかし、より多くの人が問題意識を持って「社会を良くしよう」という意思があれば、きっと社会をより良いものに変えることができると私は思います。そのために、より多くのZ世代の人々が今ある社会課題の現状を知り、そしてその課題を解決するために行動することが重要です。それは、私たちが生きるこの時代をより多くの希望に満ちたものにするために大切なことだと思います。

さらに、私たちは将来の社会を支えていかなければならない存在です。私たち、そしてこれからの社会で生きていく次の世代のためにも社会課題についての知識を増やし、行動に移さなければなりません。「次の世代は関係ない」ではなく、次の世代のためによりよい世界にしていけるように行動する姿勢が求められているのではないでしょうか。

前回の投稿にも書きましたが、社会課題に向き合うことは気力が必要だと思います。だけど、私たちは社会課題と向き合っていく必要があるからこそ、まず最初のステップとして「東京オリンピック」という身近なトピックから社会課題について考えるこのnote連載を始めることにしました。私たちの発信は小さな一歩かもしれませんが、この記事を読んで自分の身近なトピックから興味を持って社会課題について調べてみたり、実際に行動に移すZ世代の人たちが増えたらいいなと思っております。社会課題について発信する人=意識高い系みたいな風潮をみんなでぶち壊して、それが当たり前の世の中を作って行こうぜ☆彡

参考文献

QJ Web 『なぜZ世代はSDGsに対してモチベが高いのか――キーワードは「時代背景」と「コミュニケーション」』2021年
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd009577e5df912a032e065cf2f188bd9ca7440b?page=1 (8月15日閲覧)

BAE 『次世代を生きる、ミレニアル/Z世代が支持するSDGs活動とは?』2020年
https://bae.dentsutec.co.jp/articles/youth-03/ (8月15日閲覧)

日本財団『18歳意識調査「第20回 -社会や国に対する意識調査- 」要約版』2019年
https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2019/11/wha_pro_eig_97.pdf (8月15日閲覧)

Cone Communications "Cone Gen Z CSR Study: How to Speak Z"  2017年 https://www.conecomm.com/research-blog/2017-genz-csr-study (8月15日閲覧

国連開発計画駐日代表事務所 『気候変動に関する最大の世論調査:大半の回答者が広範な対策を要望』2021年https://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/presscenter/pressreleases/2021/Worlds_largest_survey_of_public_opinion_on_climate_change_a_majority_of_people_call_for_wide_ranging_action.html (8月15日閲覧)

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