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ジョージアで2度目の新年を迎えて

今年も異国のジョージア(旧名:グルジア)で新年を迎えました。

地震や飛行機事故のことなどがあるため、新年の挨拶は控えておきます。

ジョージアは、ヨーロッパとアジアの間にあり旧ソ連の構成国だった国です。

この国のクリスマスと新年のお祝いはとても長いです。
というのも、クリスマスと元日が2回ずつあるためです。

今日はそれについて書きたいと思います。


クリスマスと新年のスケジュールは下記のようになっています。

12月25日:新暦(グレゴリウス暦)のクリスマス
1日1日:新暦(グレゴリウス暦)の元日
1月7日:旧暦(ユリウス暦)のクリスマス
1月14日:旧暦(ユリウス暦)の元日

旧暦(ユリウス暦)は紀元前45年のローマでユリウス・カエサル(「ブルータス、お前もか」の人)によって導入された暦で、新暦とは13日だけズレています。

ジョージアのようにキリスト教正教を信仰する国では、このユリウス暦が多くの祭日の基準になっているそうです。

ヘーゼルナッツの枝でできたジョージアの新年の飾り。雪を被った白いクリスマスツリーみたいでとてもかわいらしいです。命のシンボルと考えられていて、年が明けると去年の不幸や苦難を消し去るために燃やすそうです


ジョージアでは新暦でも旧暦でもクリスマスと新年を祝うので、全部合わせると約1ヶ月間の長いお祝いになります。

どの日にどう過ごすのか棲み分けを知りたくて友人たちに聞いてみましたが、本当に人それぞれだったので、この日はこうする、という明確な説明はまだできません。

それにしてもクリスマスとお正月が2回ずつってどういう感覚?と思うかもしれませんが、私が「25日はクリスマスだけど普通に仕事なんだよね」と言ったら、友人に「じゃあ1月7日に祝えばいいね!」と言われたので、そこまで信仰深くない人や私みたいな外国人にとっては、スペアがあるみたいな感覚なのかなと思いました。(ちょっと失礼な言い方だったらすみません)

とにかく、クリスマスの飾りが12月25日を過ぎても撤去されず、1月7日までずっとキラキラ光っているので、ちょっとお得な気分になります。


また、お正月について驚いたのは、ジョージアでも干支の概念があることです。

今年は辰年なので、龍の飾りが至るところで売られています。

干支は中国周辺のアジアの一部の国だけの概念だと思っていたので、まさかジョージアまで広がっていたとは知りませんでした。

調べてみるとジョージアの隣国ロシアも干支の概念があるそうなので、そこからの影響かもしれません。

ジョージアの龍は胴が短く羽根が生えていて、日本人がイメージする龍とはちょっと違います
恐竜も混ざっているような気がするけれど、気のせいだろうか…


こんな感じで、日本とは全然違ったり似ているところがあったりするジョージアのクリスマス&お正月です。

旧暦のクリスマスとお正月はまだこれからなので、もう少しホリデー気分を味わいたいと思います。

1月1日に訪ねた教会。静かで穏やかな雰囲気でした

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