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【Update】ジェンダーインクルーシブな社会の共創のこと

こんにちは。サクッとイベント告知をしようと思ってたのに3,000文字以上のnoteを書いてしまった自分にびっくりしています、ななみんです。

直近の半年程の近状報告、LGBT理解増進法案についての考え、仕事のSUNDREDで企画したイベントのお知らせをまとめてみました。他にも語りたいこともありますが、脱線しそうなので別の機会にしようと思います(笑)このテーマについて対話をしたい方、是非お願いします!

&. LGBTQ+の人権を求めた

昨年10月、第5次男女共同参画基本計画について若者として声を届けるために、ジェンカレの仲間と一緒に議員会館に集まり、私は質問をしました。「男女共同参画の『男性』『女性』の定義にはLGBTQ+の人々は含まれていますか?」

男女共同参画担当大臣の小倉大臣は冒頭のご挨拶で、LGBTの権利もジェンダー平等に含まれる、来年のG7でLGBTの権利を守る、と発言されました。私はその言葉に期待しました。ひとりのLGBTQ+当事者として、女性とみなされる人として、私の存在が尊重されていたいと願ってました。

その後、LGBTQ+当事者団体の方々は、LGBT差別禁止法を求めて政府へ働きかけ、私もジェンダー平等とLGBTQ+を繋ぎ合わせるアクションをどうすればいいのだろうかと、同世代の仲間と良く話し合いました。

しかし、差別禁止法は「理解増進法」で妥協することを押し付けられ、法案の中身は骨抜きにされ、最後は「全ての国民が安心して生活することができることとなるよう、留意する」と追加されて、もはやLGBT差別増進ではないかという法案が国会に提出されました。たった4時間程の審議で参議院は法案を可決しました

私は連日、自宅で残業しながら、国会前に集まっていたLGBTQ+当事者やアライ(支援者)のシュプレヒコールをライブ配信から聞いてましたが、その叫びが聞こえなかったのか、国会で平然と差別発言をしたり、無表情で原稿を読み上げる国会議員が国会中継に映って、ガッカリしましたが、勇気ももらいました。私達LGBTQ+当事者の権利を抑制する人はいるけど、しっかりと権利を守る人や仲間もいました。

▼LGBT理解増進法案について詳しくはこちら
https://news.yahoo.co.jp/byline/matsuokasoshi/20230610-00353187

&. アメリカの事例から希望を持った

残念ながら、LGBT理解増進法案は可決され、法律となっていきますが、私達は連帯している仲間たちがいる限り、まだ希望はあります。

トランスジェンダー映画祭でドキュメンタリー映画「最も危険な年(The Most Dangerous Year)」を観ました。映画は、2016年 アメリカのワシントン州に住むトランスジェンダーの子どもたちとその家族がトランス差別的なトイレ法(Bathroom Bill)に対して立ち向かったストーリーを追いました。しつこく何度も規制案を提出する差別団体でしたが、トランスジェンダー当事者やアライは毎回押し返して規制案を止めていました。

そのストーリーを観て思いました。それだけ当事者とその仲間が連帯してパワーを持っていれば、差別は止めることができる。差別を止めるのは法律ではなくて、私達一人ひとりだ。

差別は法律で禁止しても、人々の理解が進んでも、メディアで取り上げても、差別は形を変えて必ずまた現れるのだと思います。

現在アメリカで広がっているドラァグショー規制法(Anti-Drag Bill)もトランスジェンダー差別を目的とした規制で、トイレ法とはまた違う内容だが、名前を変えてトランスジェンダーの人権を攻撃しているのが分かります。

アメリカでは差別にNOを言う声が大きくて、理解者も多いです。日本でも仲間を増やして、差別が起きる度に止められるパワーを育てる必要があるのだと考えました。

&. ジェンダーインクルーシブな社会を考えた

では、どうやってLGBTQ+当事者やアライのパワーを育てるのか?どうやって仲間を増やすのか?方法は1つだけではないですが、私の考えを紹介します。

私が実現したいジェンダーインクルーシブな社会は、誰もが自分らしさを誇りに思えて、その上、他者の自分らしさも尊重できる社会です。その社会を実現するためには、より多くと人々がアライとして共に行動ができるようになる仕組みが必要です。
(ジェンダーインクルーシブには、ジェンダー平等とSOGIEの権利、両方の意味を込めてます。)

世間では企業の女性役員比率、男性育休制度、LGBTQ+等のジェンダーの話題が広がっていて、企業でのDE&I研修が進んでいて、「こういう行動は差別だからいけない」というのは理解をしている人々が増えていると思います。
でも、私達の「理解」だけではなく「行動」は実際にどう変わっているのだろうか?

例えば、差別を目の当たりにした時、あなたは被害者を支援したり、差別を指摘することは出来るでしょうか?もしあなたが指摘される側だったら、素直に受け入れることが出来るでしょうか?

それとも、「ジェンダー」や「LGBT」と聞いて、「それは女性の話し、性的マイノリティの話し、自分には関係ない」として、話題を他人事にしてしまうでしょうか?

ジェンダーインクルーシブな社会を実現するための仮説

私の仮説は、家族や職場や友達という身近な人達とジェンダーやLGBTQ+について安心してオープンに対話ができるようになること、そして、ジェンダーやLGBTQ+が自分事になることの、そのきっかけ作りが広がれば、ジェンダーやLGBTQ+について積極的に行動をするアライが増える、と考えてます。

このきっかけ作りのベストなシチュエーションがどんな場面なのか?是非色んな方々と一緒に対話をして定めて行きたいと思ってます。今のところ、ぼんやりと「食卓」のイメージがあります。

最近話題になっている同性カップルを描いた漫画・ドラマ、「作りたい女と食べたい女」「きのう何食べた?」。両方のストーリーの中心には食事がありましたね。食卓といえば、多様な家族の形が見えたり、親密な関係性も意味して、誰もが身近に感じれる体験。食文化は、言語も超えるからこそ、立場が違う人々同士でも分かち合えるようになるのでは、と思ってます。

もちろん、食卓とは別で、今まで通り学校教育のことも考えています。ただ、学校を変えるのはなかなか難しいので、民間企業としての別のアプローチも検討していたところです。

【イベント】フューチャーボードのお知らせ

つらつらと一方的に自分の考えを書きましたが、このテーマについて考えがある方、一緒に対話しませんか?

6月28日(水)19時~21時にて、「女性らしさ・男性らしさ/ジェンダーギャップを乗り越えるために私たちができること」をテーマとしたオンライン対話型イベントを開催します。

ゲストは、一般社団法人にじーずの遠藤まめたさんと内科医・スタンフォード大学医学部Center for Asian Health Research and Education Global Facultyの三戸麻子先生です。私も少し登壇する予定です。

イベントは、お話しを聞いて終わり、ではなくて、グループディスカッションでお題について対話をする部分がメインになります。興味がある方、どなたでもウェルカムです!是非ご参加ください!

【フューチャーボード】女性らしさ・男性らしさ/ジェンダーギャップを乗り越えるために私たちができること

◆日時:2023年6月28日(水)19:00~21:00 ※5分前から入室可能です。
◆場所:オンライン
◆使用ツール:ZOOM+miro ※同時に使用します。そのため、PCでの参加を推奨いたします。
◆参加費:無料
◆主催:SUNDRED株式会社
◆申込: https://beyondgendergapftb.peatix.com/


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