ギャル、勇者になる 24
「これがアタシの戦い方! エーカトール式ルチャリブレ!」
イキーシンに強烈なかかと落としを決めたセレちゃんが言う。
「クッ…たかが踵落としがどうしたっていうんだ…」
そう歯を食いしばるイキーシンだったが、蛇鱗空間が解除されたことで彼に入った一撃は相当重かったのだと推察できた。
「セレちゃん…すごすぎだよ…」
「どうってことないよ! これくらい。だってこれアタシの一番単純な攻撃だし」
にっこりと笑いながら、いつものように歩きながらウチに話しかけて来た。
「さて、どうする?