見出し画像

イヤイヤ3歳児のワンオペ日曜日とバウンダリー #こころのメモ

●イヤイヤ発動前

夫がいない日曜日、息子と2人でゆっくりめに起き、身支度と朝ごはんを済ませた後は、私は洗濯やらお手紙の処理、息子は大好きな電車の動画を見る。いつもの流れ。

自転車で隣の駅前まで行き、いくつか用事を済ませた。子どもとドーナツを買って公園に行くのになかなか苦労した。

苦労して買ったドーナツと持ってきたおにぎりを電車が見える公園で食べ、遊具で少し遊んで帰路に向かう。
自転車を公園から少し離れたところに置いていたのでそこまでだっことおんぶ。息子は少し眠たそう。

●はい、出た、イヤイヤ!

駐輪場について、そのまま自転車の椅子に座らせようとすると、自分で!と言って暴れ出す。このまま無理に乗せようとしても失敗するな、、と思い、いったん地面におろすと、人通りの多い歩道の真ん中で倒れ込んでしまった。

あーあ、と思ったが、まあいつものことだ。通行する人には多少迷惑かかるが多めに見てくれ、という気持ちで割と落ち着いていた。

●現れたオバチャンという敵

私が近寄るよりも先に、通行人のおばちゃん3人組が息子に近づき話しかけてきた。
おばちゃん「この子のお母さん?何歳?お一人?大変でしょう?イヤイヤ期?うちの子はもう大きいけど、4歳になったらイヤイヤなくなったわよ!」
、、、げんなり。構わないでくれ。
おばちゃん「そうだ!子育てセミナーがあるからよかったら来て!zoomもあるわよ。ええっとペンはどこだったかしら。」
そんなことを一方的に聞いているうちに息子は走って行ってしまい、どんどん離れていく。
この人たち何なんだろう。うさんくささ、偽善、宗教っぽさ(金を巻き取られる方)が半端ないし、親切のつもりだろうが、こっちの気持ちを全く汲み取れていない。もうちょっとマシなタイミングでマシなこと言ってくれ。おそらく私の表情にも出ていただろう。
とりあえず紙は受け取ったが、平日の朝10時半〜の文字が見え、仕事してない前提で話してくんなよ、と思い、怒りが増した。
彼女たちは良かれと思って声かけてくれたので決して悪いことはしていない。ただタイミングが悪かったのだ。(彼女たちの滲み出る自己満足感も追い討ちをかけた)

●イライラを息子にぶつけてしまう

そんなことが私の精神状態をより悪くした。その後も息子はなかなか自転車に乗りたがらずどんどん時間が過ぎていきイライラが募った。息子にきつくあたってしまった。私が怒っていると、「笑ってる?」と心配そうな顔で聞いてくる。イライラがすぐには収まらず、私は「笑ってない、笑わない」と答えた。「じてんしゃにのったらわらってくれる?」と悲しそうな顔をしながら自転車の後ろの席にやっと乗った息子。私は「しばらく笑えない」と冷たく答えて家に向かった。

●バウンダリー

さっきのおばさん達を思い出すと何故だか無性に苛立ち、今すぐもらった紙をぐしゃぐしゃにしてしまいたかった。
子どもが寝て、落ち着いたところでさっきの紙を取り出した。もしかして本当に宗教系だったら笑ってやろうと思って開いた。いずれにせよ大したことない内容だと思っていた。私には人より多少子育てについての知識があると自負があった。

紙には「バウンダリー」という文字があった。
割と発達心理学には普通の母親にしては精通している方だと思っていたが、初めて聞くワードだった。
バウンダリーとは、人との境界線や距離感ということらしい。紙には、バウンダリーが曖昧だと子どもと自分との距離がつかめずお互いのストレスとなってしまいます。とあった。

●バウンダリーが刺さったわけ

その文章には、刺さるものがあった。子供のやりたいことと私の最低限やりたいことの折り合いがつけられず、私が我慢し過ぎて結果爆発してしまい、お互い辛い思いをすることがよくある。今まで自由に育て過ぎてしまったのか、自分の思うようにいかないことがあると癇癪を起こしてしまうことも多い。(文章を書いていて、いや、これは3歳児として普通だろうとも思えてきたが)
これまで、しつけ(ルール)より、自由を大切にしてきた。自由に活動する中で、ルールの意味を知ってほしいと思っていた。ルールから学ばせても真の理解にはならないし、つまらない人生になってしまうようにも思っていたから。
ただ、あまりにも枠から外れてしまうと周りも自分も辛い場面があると保育園に入ってからの1年半くらいで痛いほど感じていて、親にも自由にさせる限界があると知った。
子どもが自由に活動できるために、好きなことを自信をもって思いっきりやれるように、安全基地でいることに努めてきた。甘えることも悪いことでは全くないと思っている。むしろ心の拠り所は人生において絶対必要で、甘えたい時に思い切り甘えられる存在でいようとしてきた。
ただ、その思いが揺らぐ時もある。
今回聞いたバウンダリーの意味はまさに、その私の不安な部分に刺さったのだ。安全基地を意識し過ぎてバウンダリーが薄いんだろうかと思ってしまった。

興味を持ったので、イベントは日程的に参加できなさそうだが、一冊くらいバウンダリーについて読んでみようと思う。

おばちゃん達、振り返ると全く悪いことをされたわけじゃないのに怒ってごめん。。


おわり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?