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Awichが私をnoteに戻してくれた。

 私は創作から一切手を引いていた。創造することは苦しみを伴うから。文章を書く時、些細なことでも深く深く考えなきゃならない。救急車の音や何気ない誰かの一言に気を止めなきゃならない。気にかけることが多すぎて、自分をすり減らしてしまう。

 創作をやめて1年。逆に書けないこと、創れないことがストレスになった。「〜しなきゃならない」と意識しなくても、頭の中では考え、創造していたから。それでも「もうやめたんだ」と創作意欲を押し殺していた。

 今年9月の夜。つい先月、家事も何もかも終えyoutubeを適当に見ていた所、突如Awichの「Queendom」のサムネイルが出てきた。前に友達とカラオケにいったとき、友人が教えてくれたラッパー。その程度の認識だった。その時は「カッコいいな」と思ったけれど、自分から聞いたりはしていなかった。

 なんとなく興味がある。それだけの理由でサムネイルをタップした。 

      忘れかけていたビジョン
     マイナスから数えるミリオン
      読み返す幼いリリックを
      また引き出しにしまうの?
     人生は引き返せない二度と
      チャンスは自分で掴むもの
     もう一度書き直すシナリオ
     ゴールに向かい進むlet me go

 この詞を聞いた時、体にガソリンを注がれたみたいになった。頭の片隅でギュウギュウに詰まった文章が、火柱になって飛び出し全身に広がっていく感覚になった。なんかもう、爆発した。

 特に好きなのは「チャンスは自分で掴むもの」だ。よく言われる言葉だし、よく見かける言葉だ。でも、Awichが歌うから説得力がある。夫との永遠の別れという苦難を乗り越えたからだ。歌声に力がある。「美声に宿らせるpower」っていう詞もあるんだけど、本当にそのとおりだ。

 曲を聞き終わった後、「行って来い!思い切りやれ!」と背中をバシッと叩かれた気分になった。

 思い切りやろう。私は書きたいことをただ書くだけしか出来ないけれど、何か変わるかもしれない。

 9月の仕事終わり。夜に1人でnoteをまた書き始めた。「Queendom」は私にとって創作することを後押ししてくれた。この曲に出会えて本当に良かった。

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