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『どうしてもダメな日』は沈み込んで力を溜め込む時間


「今日ダメな日だわ・・・」


やるべきこと・やろうと思っていたことは頭でわかっているのに何もできなかった。

やってみたけど全然うまくいかなかった。

何度やってもうまくいかない。

考え事をしている時に机とか家具の角に足の小指を思いっきり打ってしまった。

飲み物をひっくり返してしまった。

そんな時に限って説教を受けたり、手厳しい話で追い討ちを受ける。


うまくいかなかったことのあとにさらにうまくいかないことが続く。


うまくいった日。うまくいっている姿。

そんな華やかな姿ばかりにスポットが当たりがちで、みんなうまくいってる中で自分はできていないと思ってしまう。


でも人間うまくいく時ばかりじゃない。

どちらかというと、うまくいくことのほうが少ないのではないだろうか。


人生、上り坂のようにトントン拍子で進むわけじゃない。

波を打つように下降・上昇を繰り返しながら進んでいく。

見えないところで壁にぶつかっている。


今は順調に見える人でも、前にその代償を払ったのかもしれないし、後から払うのかもしれない。

今は絶望で前が見えない状態の人でも、後から少しずつ光が見えてくるかもしれないし、手探りで恐る恐る進んだトンネルを抜けた先で一気に加速できるかもしれない。


そう、だからこういう『何をやってもダメな日』も人生で何度も訪れるものだし、必要なんだと思う。


力を溜め込む時間があるから跳び上がれる。


トランポリンを使って大きく跳び上がるためには、一回深く沈み込む必要がある。跳び箱でも同じ。


矢を強く放つためには、弓を強く引いて狙いを定める必要がある。

力を十分に溜め込まずに矢を何回放っても、的に届かずに落ちていく。


ゲームでも、通常の数倍のダメージを与える大技を使うためにエネルギーを大きく消費したり、ターンを溜めに使う必要がある。


いつもすぐに行動を起こせて、さらに目覚ましい成果を出せるわけではない。


「今はその時ではない」という時期もある。

でもこういう溜め込む時期を一回抜けると、ものすごいエネルギーを発揮して次々と片付けられる時が来る。


壁を越えられるようになるまでに何度も跳び上がるけど、高さが足りなかったり、正しい跳び方ができなかったりで、壁にぶつかって弾き返されてしまう。それが試行錯誤の段階。


時間を置いて別のことに取り組んでいるうちに、また挑戦したくなって、久しぶりにやってみたらあっさり解決してしまうこともある。


これは、精神的な面でも同じことが言える。


一見、なにも行動できていないように思えても、考えることができている時点で心の中では挑んでいる。ただそれは、精神的な壁を越えられるまでの段階にまだ至っていないというだけのこと。


時間を置いたり、別のことから戻ってきたら、「なんでもっと早く行動に起こせなかったんだろう」と思うぐらいあっさり取り組めてしまうこともある。そう、時間を置いて時期を待つことも時には必要なのだ。


どうしてもできない日は力を溜め込むべき時間のサイン。

割り切って早く休んでしまうのも立派な戦略だ。


物事には人それぞれのタイミングがある。

今はできないなら、無理にやらなくていい。

力を溜め込んで、時期を待てば、できるようになる時が必ず来る。


いつも全力で数を打てるわけではない。

バッテリーも使い続ければいつかはバッテリー切れを起こす。

また稼働するためには充電(待機時間)が必要になる。


大丈夫。考えることができている時点であなたは少しずつ進んでいる。

今は力を溜めている段階なんだと考えればいい。

その時間は、後で必ずあなたに応えてくれる。



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