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おみやげ選びは、時間をかけて、丁寧に。


おみやげ選びの時間ってワクワクしませんか?

駅とか空港で買う時は自分から見ておいしそうなものを直感で選ぶことももちろんあるんですが、お土産選びの楽しみって、


「あの人はこれ持っていったらどんな反応するかなぁ」

「〇〇さん、こういうの好きだと思うんだよなぁ」


こんな感じで相手の反応を想像しながら選ぶ時間と、持っていくまでの時間にあるんじゃないかなぁと思うんですね。

「これ、買ったはいいけど喜んでくれるかな・・・」っていう一抹の不安も混ざりつつ、でも同時に楽しみが混ざっている。あの不思議な緊張感。


正直なところ、実際に渡す頃にはほとんどその不安は消えてるので、「おみやげ選びは渡す瞬間よりもプロセスが大きなウェイトを占めてるなぁ」と最近改めて感じました。


だ・か・ら・こ・そ、お土産選びはなるべく時間をかけて丁寧にするように心がけています。


相手にこれでもかというぐらい思いを馳せる。そして、手に入れるための労力を惜しまない。


相手の好み、相手にとって縁のある場所、相手の好きなこと、相手の普段の様子、相手が興味を持っているであろうこと。


完全にはわからなくても、自分の中で最大限想像しながら、そのわずかな手がかりやイメージを頼りに、時間をかけて選ぶ。時にはお店の前で並ぶことも厭わない。それがおみやげ選びだと思っています。


〇〇さん、そういえばウイスキー好きだったっけ。好きな銘柄はわかるけど、似てる味わいでも好みってあるからなぁ・・・ ハズした時が怖い。それなら、ウイスキーに合うアテがいいかな? 生チョコとかどうだろう? 


△△さん、今は関西にいるんだっけ。うーん、こっちが出向いた時に関西のお土産を買うことはあっても、△△さんがわざわざ私の住んでるところまで来ることは滅多にないだろうし・・・ 

この辺の美味しいお菓子屋さんは何軒か心当たりあるから、あえてのローカル路線でいってみる? あとコーヒーも好きだったっけ。じゃあお菓子と楽しめるように、あの自家焙煎のコーヒーショップでコーヒー豆も買おうか。


こんな感じで、お土産を持っていく先にいる相手のことを、自分にできる限りを尽くして考えるようにしています。

特に関係を大切にしたいと思っている人であれば、不思議とこの時間が楽しくて仕方がないものになります。


こういう時は「絶対に喜ばせてやる!」っていう気持ちしかないです。


日持ちがしないものであれば、予約をしておいて当日の朝一番で取りに行ったり、遠くにしか店舗がない場合は、渡す日程に合わせて取り寄せることもあります。

こういう時は、一抹の不安はあってもケチりません。


私たちの本気度は、こういう時に手間をかけられるかどうかで試されていると思います。


逆で考えてみましょう。


お土産選びを適当に済ませて、


「あぁ、あなたにとって私はその程度の存在だったってことか・・・」


こんな風に思われてしまうのはすごくもったいない!


人間関係における信頼は一度傷がつくと、相手がよほど寛容でない限りは、基本的に取り返しがつきません。


「人付き合いに使うお金はケチるな」「交際費は惜しまず使おう」と言われている理由はここにもあるんですね。


お金そのものは後から取り返せても、信用・信頼は二度と取り返せません。


お土産をもらう側で経験したことがあるからこそ、私はお土産選びにはなるべく手間と時間をかけたいと思うようになりました。


どんなプレゼントでも「いろいろ考えて選んでくれたんだなぁ」ってわかった時に嬉しくならない人なんていないでしょう? それと同じです。


もちろん、場合によってはゆっくり時間を取れなかったり、事情によって持っていけないこともあります。(そんな時は心の中でも口頭でも謝ります)


それに、こんなことを書いておきながら、いつも喜んでもらえているかというとそれはわかりません。「気に入らなかったらスミマセン」と渡す時に心の中でボソッと言っているぐらいです。

ですが、相手のことをこれでもかというぐらい想像して、なるべく相手が喜んでくれそうなものを選ぶ過程にこそ意味があるんじゃないかなぁと思うんですね。


おみやげを手に入れるためにかける手間と時間も、お金に勝るとも劣らない価値を持つ立派な交際費だと私は考えています。


おみやげ選びは相手を想う気持ちの表れ


たかがおみやげ。されどおみやげ。


時間と手間をかけて選んだおみやげで相手に喜んでもらえて、これからの関係がより良いものになるのであれば、安い投資だと思いませんか?


もちろん、打算的な考えとか損得勘定ではなく、相手を想う気持ちが大前提になりますが、渡して喜んでもらえるとこちらも嬉しくなります。

その効果もあって、お互い「また会いたいな」と自然に思える関係になる。そういうものではないかなぁと思います。(中にはもらうだけもらってトンズラするクレクレもいるけど)


特に初対面は初対面の時しかありませんし、第一印象はずっと残るものです。

「これは失敗したくない」って思うほどの大事な機会だと分かっているのであれば、なおさら手土産は用意するべきだと思います。(丁寧に選んだものであれば得をすることはあっても損はまずしません)


初対面の人に「これからよろしくお願いします」というお近づきの印として。

久しぶりに会う人への「また会えて嬉しいです」という気持ちの表れとして。

そして、「時間をとってくれてありがとう」という感謝の気持ちとして。


だからこそ、おみやげ選びは、時間をかけて、丁寧に。

本気のおみやげ選びをしたという気持ちは、きっと伝わると信じて。




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