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【エッセイ】食事はあるのに食べられないジレンマ

 今日は給料が振り込まれた。退職した職場からの最後の給料。なけなしの額とはいえ、口座残高が増えるのはやはりテンションが上がる。
 こんな日には自分に美味しい物をプレゼントしてあげる、なんてことをしたくなるが、連日続く謎の吐き気により、美味しい物どころか白米を食べるだけで精一杯である。

 普段は使わないウーバーイーツまでダウンロードしたのに、使うタイミングを失っている。マック食べたいのに…。
 なんで今更ウーバーかというと、日中迂闊に外に出られなくなってしまったからだ。今までだと送料が勿体無く感じてしまって、「だったら直接店舗行くわ!」精神だったのが、病気と酷暑のダブルパンチで物理的に店舗へ向かえなくなった。ひきこもりの強い味方。それがウーバーイーツ。
 あとは今給料が入って金銭感覚が狂っているから、多少の出費は出費と見做していないという、とてもまずい状態。私はお金をあるだけ使ってしまう癖がある。ウーバーを頼むのは1回だけにしよう。

 それにしても連日続く謎の吐き気は何なんだ。最近深夜帯になるとみぞおちがじくじくと痛み出して、横になることがつらくなる。だから眠くても寝ることができないし、壁に寄りかかってひたすら吐き気に耐えるフェーズが始まる。そんな状態を何時間も続けていればメンタルを病むのも当然で、自分の体の貧弱さを嘆いては、今後一生動けない最悪の人生を想像して絶望する。
 こんなの自虐でしかなくて、ただでさえ吐き気でつらいのに、加えて自分を責めるなんて、どれだけ自分をフルボッコにすれば気が済むんだと思う。でもどうしても辞められないのも事実で、思考を止めるというのは簡単なことではない。それができていればそもそもうつ病なんて発症してない。

 最近食事が満足に取れていない影響で、体重は39キロになった。その所為か、常に空腹感が付き纏うようになった。吐き気とセットで。意味が分からない。何故吐き気とセットにしてしまった?これじゃあ食べたくても食べられないだろ。
 そんな大いなる矛盾を抱えて私は今日も必死に白米と味噌汁を口に運ぶ。流石に39キロは危険だ。もっと食べて、栄養を補給しなければ。でもどうしても胃酸が迫り上がってくるんだ…。

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