ミャンマーでの暮らしをつづる:採用決定から赴任まで

ミャンマーで働きはじめて、1ヶ月がたちました。

日本では新年号が発表され、平成もあと1ヶ月にましたね。ミャンマーではお正月が4月17日なので、年末年始に向けて街全体がそわそわ、渋滞がひどいです。

日本語教師として、現地法人に直接採用されて2019年3月から働いています、なおと申します。

被写体のお休みに伴い、名前をななこから本名のなおに変えました。

日本で会社員兼ポートレートモデルをしていた私が、ミャンマーで働くことになった経緯やミャンマーでの生活について書きたいと思っています。

前回は日本語教師の就活から採用決定までを書いたので、今回は採用決定メールが来てから赴任するまでを書こうと思います。



日本語教師養成講座受講期間は2018年10月〜2019年2月8日修了

採用通知を受け取ったのが2018年12月でした。


採用通知のメールには、採用決定の一文とともに2019年3月から勤務開始と書かれていました。


まだ3ヶ月先のこととはいえ、初めての海外就労なので気になることはたくさんありましたが、大きくはこの4つです。

①労働契約

②住まい

③ビザ



①労働契約

日本で働いていたときに人事労務を担当していたこともあり、求人票の条件だけではなく労働契約書兼労働条件通知書を出来るだけ早く見たかったのです。人事労務を担当していたとに不思議だったのは、かなり多くの人が労働条件通知書の内容をあまり確認せずに、サイン押印することでした。人事労務では3種の神器のひとつと言われていたので、私からすると本当に雇ってもらえるのか、どんな条件のもとで働くのか、書面で必ず確認したかったのです。

ですが、催促すれども一向に届きません。学校の日本人コーディネーターと連絡を取っていたので、遠回しに何度も問い合わせてみるものの「決まり次第お送りします」としか返ってきませんでした。

こちらに来てからその日本人コーディネーターに聞いた話では、その方からも社長に何度も催促してくださっていたそうなのですが他にも業務があり、後回しにされていたようです。

社長の中では、基本的な労働条件は求人票に掲載していて、採用通知を送ったのだからそれ以上急ぐ必要はないと思われていたのだろうと思います。価値観の違いを早速感じたことでした。

結局、労働契約書を受け取ったのは採用通知から2ヶ月近くたった2月始めでした。

私の労働条件は、

・業務の内容:語学学習指導及びそれに伴う運営業務

・契約期間:1年(2019年3月1日〜2020年2月29日:雇用後3ヶ月間を試用期間とする)

・雇用形態:契約社員

・月給:700US$(現金支給)

・勤務時間:9:00〜17:00

・休日:土日祝日

・年次有給休暇:6ヶ月継続勤務した場合に所定日数を付与

・その他会社が負担する費用:住宅費、ビザ更新実費(上限有り)、契約更新時の日本⇄ヤンゴン航空券実費(上限有り)

ざっくりとこんな感じです。日本式フォーマットで社印が押されたものが2部でEMSで届きましたが、提出は赴任した時に持参するようにと言われたのでサイン押印したものをこちらに来てから1部提出しました。



②住まい

住宅費は会社が負担してくれる契約でしたので、会社がこちらのローカルアパートを借り上げてそこに住むことになりました。

ヤンゴンでは物価上昇が続いており、特に家賃に関しては日本とほとんど変わらないほどです。

特にサービスアパートメントと呼ばれる駐在員などを対象としたセキュリティ、停電時用の発電機、家具一式が付いている部屋になると月1,500US$かかります。私の月給の2倍以上です笑

月給からもおわかりのように、現地採用の日本語教師にサービスアパートメントに住まわせてもらえるはずもなく、ミャンマー人たちが住んでいるローカルアパートメントに住むことになりました。

しかも、ミャンマーでは家賃を1年間前払いしなくてはいけません。まだ開発途中のヤンゴンでは、物件数が非常に少なく大家の権限が強いのが現状です。

私のアパートメントはローカルで、発電機もないので停電したときには復旧するまで数時間待たなくてはいけません。

また水道もアパートのオーナーが数日に一度アパートの下にある大きなタンクに水を溜めに来ます。私たち住人は、そのタンクから各部屋のタンクへとモーターポンプで水を引き上げて使います。このモーターポンプも壊れやすく、私の家では1ヶ月の間に3回故障しました。

私の家には洗濯機、テレビ、エアコン、温水シャワーもありますが、同僚のミャンマー人に聞くと温水シャワーなどはない家も多くお風呂は蛇口から出た真水を大きなバケツに溜めてそれで身体を流すだけの人も少なくないです。

私も水のモーターポンプが故障したときに、お風呂をもらいに行きましたが本当に文字通り水浴びでした。それでも何日も暑い中シャワーを浴びれないより、何倍もよかったです。



③ビザ

現在、日本人・韓国人は観光ビザに限り免除されていますので、30日以内の観光に限りビザなしで入国できます。

しかし、私は就労のために来ているのでビジネスビザで入国しなければなりませんでした。会社から

・招聘状

・会社の謄本

・ビザ申請書

・ビザ申請料50US$

を持って、空港のイミグレーションで手続きをすると、70日間の滞在と就労が認められます。

会社の方針にもよりますが、私の会社では70日間ごとに一度出国して、再入国することでビザの期限を更新します。

赴任時のビザ申請料は自費でしたが、入社後のビザ更新にかかる費用は上限がありますが実費負担があります。


所属する会社や法人の方針や雇用形態によって、様々だと思いますのでこれらは私の場合です。

ようやく入国・勤務スタートとなりました。実際に暮らし始めて、働き始めてからのことを、これからどんどん書いていこうと思います。


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