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恋はもやもや

十代の頃は本当になにも考えていなかった。私を可愛がってくれて、性欲を満たしてくれる人を心から好きになった。私は恋人の契りを交わした相手とは何があってもずっと一緒にいたいとまず考えるタイプだ。当然のごとく浮気はするが。付き合って一週間もしないうちに結婚のことを口にして引かれた。一応、相手は年上だった。

初めて付き合ったその恋人は一年も経たずに自殺してしまった。原因は私が他の男と寝たからかもしれない。精神的な病気のせいかもしれない。ちゃんとした職業についてなくて、夢追い人をやるには限界を感じていたからかもしれない。わからないけれど、その人は突然死んでしまった。SEX PISTOLSの来日公演に行く約束もしていたのに。

その後も、私は浮気はするが、恋人になった相手は浮気相手とは全く別の存在として、心の中で明確な像が抱けた。

ただ、恋愛で幸せな気持ちというのはずっと感じることができなかった。あったのは不安と快楽と孤独と少しの優越感だけだった。それは今も変わらない。

今、私はまた揺らいでいる。恋人が大変な状況にあって、おそらく連絡するのさえ出来ない状態なのは重々承知の上、ライン無視されたことが悲しくてマッチングアプリに登録したからだ。一年前にも同じようなことをやって、知り合った人と体の関係を結んだ。一夜限り、と私の中では思っていた。そのことは今の彼にはバレていない。私は純情で大人しい女として見られているはずだ。

また同じことの繰り返し。きっと誰も幸せにできないし、自分もなれない。恋とは私の中ではとても良いイメージがあった。少女漫画みたいに花が散らばるイメージだった。でも実際の私がしてきた恋なんて馬の交尾と変わらない。理性を致命的に欠いていて、全くロマンチックじゃない。

マッチングアプリは有料会員にならないとメッセージが見れないタイプのやつだが、今の時点で数十件来ている。snowのおかげだろう。

恋の先には結婚があると思っていたけど、考えを改める必要があるようだ。

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