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4歳娘とのお買い物が楽しかった記念日。

母になってからというもの………買い物とはいかに手早く、できればお子たちがいない内に一人でぱぱっと済ませたい行為に早変わりした。ゆっくり物を選んだり、誰かと相談しながら決めたりなんかしていた独身時代とは、全くもって別物の行為なのだ。

お子を産んで6年……。まさかこんな日が来るとは思わなかったので記録しておく。

気付いたらお子の靴がボロボロだった。うむむ、いかぬ。月曜日には新しい靴を買いたいと、うさぎマークのとある子供用品店に駆け込んだ。

助手席には四歳女子、もちろん一緒に行く気満々……。参ったなぁ、寝ているうちにぱっと一人で買って帰りたかったのに、起きちまった、あっちゃ〜〜〜〜というのが本音。(笑)

うさぎマークの子供用品店。過去には数多くの苦い思い出がある。

  • あれがほしいと漫画のように床に寝転ばれてバタバタされて白目

  • かごに絶対に不要だろうというものを永遠に入れ続けられては白目

  • 全力追いかけっこ大運動会が繰り広げられてそれを追っては白目

  • カートを自分で押すと陳列棚に突っ込むのを阻止しては白目

そう。幼子を連れての買い物とは 難易度エベレスト級。

………という歴史もあり、なんだかなぁ〜が本音の私に対してルンルンなむすめ。しかし、そうも言ってられない。しゃあない!いくしかないと、腹をくくって覚悟をきめる、いざ出陣や。

「今日はお靴買うんやで〜。あとポッケがあるズボンね。保育園でいるからなぁ〜。」

そう言って娘の手を引いた。

むすめの前に靴を何足か並べる。「どれが良いかな〜?足きつくない?」「ぴかぴか光るやつは、さすがにちょっと保育園では目チカチカするんちゃうか?」とか、色々話している内に衝撃的なことに気付いた。

むすめ、御年4歳、相談ができるようになっとるぅうううう。

わたしが示す「用途」「助言」をある程度汲み取りながら、彼女なりの「好き」を伝えてくるではないか…!!!

えええええ?!

ごめんなさいね。あの、こどもって、スポンジっていう例えがあるけど……それもそうなんやけど……たまにビニール袋ちゃうかと思うことがあった(笑)わたしのことばや思想はきれ〜に弾かれていく。なんとかビニール袋に穴を開けさせてもらって伝達するという感じ。近くにいるのに遠い遠い存在に感じることも……

それが、今日この場所においての4歳娘との対話に関しては、すーっとことばが浸透して感覚があった。私のことばが娘に入っていく………。彼女に吸収されたわたしの言葉は咀嚼されて、新しいものが返ってくることを実感した。

「そ………相談と会話ができる……!」

となると途中から母、完全に楽しくなってくる。「これ着てみたらどうや?」と試着室デビューなんかもしてそしたら「ちょっとキツイかな?」なんてことばが返ってきたりして。えええっ、お母ちゃんほんならなんぼでも持ってくるあなたに!!!きつくなくて可愛くてあなたに似合うものぉおお〜。とツバメのひなに餌を運ぶオヤツバメのように、何着かお洋服を運んでは、「これはここがきついけどかわいいね」「似合うねかわいいね」「これはここがあんまりよね」とかいいながら、最終一着に決めることができた。

え〜〜〜、楽しいですぅう。お母ちゃんとっても楽しいですぅうう!

お靴と、保育園着のポッケつきズボンと、靴下。「自分で選んだ」ものを小さい胸にぎゅっと抱いて、スキップしながらお会計に向かう彼女。

「はじめてお母ちゃんと一緒に選んだなぁ」と、むすめは終始ニコニコ。帰ってきてからも今日買ったものを並べては自分で名前を書いて、「あしたは、これとこれを着ていくんやで。」と、きれいにたたんでしまっていた。

心がほこほこ。お顔にこにこ。娘とはじめて一緒にお買い物ができた記念日。これからも一緒に行こう。一人で行く、というまで一緒にいこうねぇええ。


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