もし私がイチから眼科専門医試験の対策をするなら〜試験の1年前〜

もし私が初めから試験対策するならこうすれば良かったなと思うことを反省含めて書きます。まずは1年前について。

試験一年前

一年前と書きましたが、研修中にやっとけば良かったなーというものです。

少なくとも一年前までにやってたかったという意味で、試験一年前と書きました。

ただ、一年前からやっておけば、試験勉強が楽だったなーというだけで、全ての人に、この時期に必須の項目ではありません。最低点でギリギリ通りたい人には別ルートがいいかもです。淡々と勉強して、確実に受かりたい、辛さは減らして、なるべく楽に勉強したい人にはオススメです。

①過去問1〜3年分くらい読んでおく(記述も口頭も)

得意分野でそこそこ知っていると思っている範囲でも、試験では聞かれるところが決まっていたり、聞かれ方も範囲によってクセがあります。先に過去問を読んでおくと、どこまで勉強が必要かわかり、無駄なく点に繋げられるかと思います。コスパ重視なら必ず先に過去問チェックを。

②ガイドライン、医報誌はupされたときに通読

読みましょう。試験にでそうなところにマークをつけておくといいです。直前に必要なところだけ見直せます。スマホ、タブレットにダウンロードして、アプリでマーカーやブックマークつけられます。私は非課金のdocuments使用。good  noteもすすめられました。

②アイセミナー適宜みておく

早送りでみて、大切なところや表はスクショでメモをとり、ANKIにいれ、暇なとき消化。

③苦手な範囲の中から一個か二個だけトピックを決めて、勉強してつぶしておく。

私の場合だと、やっとけばよかったなーという項目は①小児眼科②画像全般③緊急対応です。この中で一個だけでも、本格的に試験勉強をする前に勉強しておけばよかったなーと思います。

①小児眼科

…斜視、弱視、検査、手術、小児に多い疾患(網膜芽細胞腫、FEVR、小児発症のジストロフィー、ROP)、手術全般

(実際の私は、小児眼科がすごく苦手で簡単な本を何回も読むところから始めて、過去問に沿って一通り勉強しました。1番時間を使ったかもしれないです。本当に範囲広い。最初は何にも分からなかったです。終わってみると、試験で問われるのは、暗記ものと、実際に検査がよめて診察ができるかを聞かれる印象です。つまり、診察、診断能力はどうしても必須。ただ出てくる疾患や聞かれるところは限られています。小児眼科を食わず嫌いで、捨て問にするのは勿体ないので、早めの対策をオススメします。(私の記憶が鮮明なうちに、小児眼科を諦めて捨てようとしている人のためのnoteを書きたい))

②アトラスチェック

…外眼部、前眼部、眼底のアトラス的な写真を網羅しているテキストを準備し、速読、通読。病名と写真のイメージを掴んでおく。

通読の時間なければ、ここだけは見ておくといい→

外眼部は腫瘍中心に、病理、MRI、CTも出ていれば一緒に。悪性からつぶす。

角膜は感染、ジストロフィー、変性、移植後とレーシック後合併症。

虹彩はICE syn.とvon Recklinghausen、無虹彩、無虹彩、コロボーマ、PE、隅角検査の写真(正常〜異常)。

網膜は出血、白斑、萎縮巣、凸病変から鑑別上がるように。感染、炎症、脈絡膜疾患、腫瘍、剥離、術後合併症も。黄斑疾患はOCTも一緒に。ジストロフィーはERGも一緒にでてくるなー、FAFもbest病ででてくるなーと。最終的に網膜は写真1枚から鑑別が沢山あげられ、鑑別を絞るために何の検査やりたいかを思い浮かべられるまでになりたいので、そのための前段階。

視神経乳頭は先天性疾患の眼底写真、視神経炎はMRI、視野検査の写真も一緒に、緑内障の時の視神経乳頭の変化も復習を。


②アトラスチェックは、自分の脳に機械学習させるため画像データをパクパク食べているイメージ。作業自体は写真の丸暗記なので、忘れやすくなりがちです。ってかすぐ忘れます。ので、なんらかの意味づけや、自分なりの分類、ツッコミを必ず入れながら見てください。必ず!

ツッコミ→APMPPE とMEWDSって似すぎ!点々て。英語の略語も全部細かく覚えるんかーい!

(念のため補足。APMPPE のFAは点々が黒から白に変わる、逆転現象あり、そして両眼。MEWDS は片眼。)

虹彩の異常、皮膚病変は一問一答的なものも多いのでみておくとお得です。

………画像強いとお得です。



③緊急対応

…救急疾患、術後の緊急時の対応(白内障、緑内障、網膜、斜視)

例:白内障術後合併症の種類と時期と治療、緑内障術後合併症の所見と治療など

術後合併症は緊急じゃなくてもよく出る気がします。バックリング術後、硝子体手術後、ロストマッスル、核落下。。。術者が嫌なものは必須。


私は①〜③全部苦手でした。もちろん①〜③は全て、通常臨床をやっていると必須のものですが、言い訳ばかりすれば、全然知らないもの、見たことないものが沢山ありました。私以外でも、研修する病院ごとに触れる疾患に差があるのはみんなに起こりうると思います。…が、試験で、もれなく要求される知識です。まずは苦手なところをみつけて、その項目に数に限らず、一個だけまずはつぶすといいんじゃないかなと思います。一個つぶすと、あとは、流れにのって、効率良く勉強できる気がします。

ちなみに試験直前に、過去問の間違えたところを見直しとともに、私は、①と③を見直しました。直前にヤマをはる範囲でもあるのかなーと。それぐらい大切。むしろ、試験問題を出題する界隈の先生たちが、「専門医やったら、これくらい知っといてよー」とか言いそうな範囲かなと思いました。(想像ですが。。。)



では、また、書きます。

このnoteを読んだら、専門医試験が受かるような情報提供をしたいです。

よろしくお願いします。



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