#3 こどもが「決められない大人」にならない為に
こんにちは。
最近髪が赤くなった園長です。
(どした?)
さて、今回は
こどもが「決められない大人」にならない為に
というテーマでお届けしたいと思います。
保育園が発信しているマガジンですので、おそらくまだ幼いお子さんを育てている方が多いのではないでしょうか。
きっと、まだまだ手がかかる年齢だと思います。
かわいいですか。
かわいいですよね。
そんな我が子もいずれは大人になっていきますし、大人になれば自分で自分の未来を切り開いていかなければなりません。
私には娘がおります。結婚式って新婦が両親への手紙を読むという定番演出があると思うのですが、毎回感情移入してしまいます。全く存じ上げない新婦のお父さんに。
嫁がないでほしいなと思っています。⇐親バカ
(時代に合ってないのは分かっていますが、一旦置いておいてください。)
とにかく、自分の人生は自分で何とかしないといけないので、そのためにも必要なのは、『自分で決める力』です。
どうやら、社会人になっても自分で決断することが出来ず、自分の人生を親に決めてもらう人が増えているらしいです。
もし、「我が子には自立して自分らしい人生を歩んでほしい!」と思っている方は、どうぞ最後までお付き合いください。
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自分で選択する機会を奪ってはいけない
自分で決められない人になってしまう原因として、「自分で決めてきた」という経験が圧倒的に少ない、ということがあげられます。
良かれと思って親が決めてきてしまった結果、自分で選ぶ経験が乏しいので、例えば進学や就職といった人生で大事な場面で「自分で決められない」「別にどうでもいい」という現象が起こってしまうんですね。
さらに、自分で考えるという機会も同時に奪われているので、意思決定力の低下を加速させます。
自分の人生を自分事として歩めていないのです。
私のお話しを少し。
私は「いいから俺の言うこと聞いておけば間違いないんだ」という父に育てられました。
今思い返してみると、自分で選んだことは否定されてしまうので、とても悲しい気持ちになったし、言うとおりにやらないと怒られるしで、父と一緒にいるときはいつも憂鬱な気分でした。
で、やっぱり自分で決める機会がないので、何をするにも「どうしたらいいの?」って聞いてたと思います。
なのに突然「そんなの自分で決めろよ」とか言われるんですよ。常に混乱していました。
これがうまくいかなかったら次はこうしてみようかな?といった試行錯誤もないし、自分で考えないので聞かないと何事も出来なくて、友達を作るのも一苦労だったなと思います。付き合う友達も選ばれてましたね。
余談ですがとにかく、『怒られたくない』が一番でしたね。
もし、明らかに間違っていたら?
さて、私の昔の話はこの辺にして…
子どもはまだ、持っている情報が少ないです。選択肢も多くありません。決断するための材料が整理できないこともしばしば。
なので、間違います。
結論からいいますと、情報提供をしてあげてください。
幼いお子さんの場合は、選択肢を「どっちがいい?」くらいに絞ってあげてもいいと思います。
「〇〇になったりしないかな?」
「ママは〇〇だと思うんだけどどう?」
といった感じです。
つまり、子どもだけでは収集することが出来ない情報を少しかみ砕いて提供・提案するということです。決断をサポートしてあげるようなイメージです。
あくまでも、サポートです。
思ったような回答が無かった場合、失敗させてあげて下さい。
失敗してこれから起こり得るであろうことに、先回りして準備をしてあげてほしいです。
「それだと〇〇になっちゃうよ」
「それは違うから駄目だよ」
などと言ってしまうと、結果的に選択肢は出されたけど、最終的な判断は自分でしていないので学びがありません。
明らかに「それダメだわ」みたいな顔もしないでくださいね。
「そういう考えなんだね」といった感じだといいと思いますよ。
後日、詳しく解説しようと思っていますが、
いくら自分の子どもであろうとも、相手を「コントロール」することはできません。
何かを強要されそうになったとして、大人の皆さんはどう思いますか?
「いいから言われたとおりにやりなさい」
なんて言われたらおそらく、
「なんでそんなことしないといけないんだ」
「なんであなたの言うとおりにしないといけないの?」
と思うのではないでしょうか。
コントロールされるのは誰しも不快なんですね。
日常でどうやってトレーニングの機会を作るのか
これは、とても簡単です。
皆さんは日常で沢山の意思決定を実はしています。無意識に判断していることもあるので、あまりイメージがわかないと思うのですが、分かりやすいところで言うと、
「今日の夕飯はカレーにしよう」
「いつもと違うキーマカレーにしようかな」
「いやチキンカレーにしよう」
「現金で払うか、カードで払うか、QR決済か…」
こんなところです。
なので、日常の判断を子どもと一緒にやるといいと思います。
「お洋服何着る?(どっちのお洋服がいいかな?)」
「夕飯はカレーとハンバーグどっちがいい?」
「今日はどこの公園に行って遊ぼうか?」
あと、もう一個朗報です。
これ、イヤイヤ期にも使えまーす!
やっほーい!
例えば、「靴下履けない!!」と怒っている場合は、「どっちの靴下がいい?」「右足からがいいかな?左足からがいいかな?」とか。
出来ないけど自分で選べる、自分で選んだものを使える、というのはその時期にとって楽しみが増えるのと一緒なんですね。
色々なところで、様々な選択をさせてあげて下さいね。
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