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自己紹介〜Self Introduction〜キッチンの仕事をしています


初めまして。
北海道札幌市在住、主に居住空間のキッチンにまつわる仕事を自営でしています。
自営で仕事を始めてから、12年目になろうとしています。キッチンの仕事をしたいと最初に思ったのは20代半ばのことでした。


漠然とデザインスケッチを描くのが好きで、主に洋服のデザイン画と製図を描いていたのが10代の頃。
北海道で学校を卒業しても、洋服の販売の仕事はあっても企画デザインの仕事にはそう簡単に就けないんだなぁと現実を見た学生時代。
周囲の友達の多くが現実を受け入れて事務系に就職いていく様子を見ながら、自分もそうしようと自己肯定感低めに思うようになりました。


新卒での就職活動は厳しいものでした。
そう多くの求人票は学校掲示板に貼られません。
専門学科はともかく、全体的な成績はあまり良くない自覚がありましたので、学校推薦に頼らず自己開拓していく必要があると思いました。
そんな中、父に職場の健康診断で胃癌が見つかり、入退院を繰り返す生活になりました。
私は学校の授業や就職活動と、家族の食事の買い物や朝食夕食作り、洗濯、兄弟の面倒見等の家事負担の両立が必要となりました。
結果、新社会人生活は臨時職員からのスタート。
社会保険完備でボーナスも出る待遇でしたが、「負けたな」と思いました。
でも同時に「1年先は挽回しよう」とも思っていました。


1年後、正社員で採用された会社はたまたまの偶然なのですが、得意先が各種のデザイナーさんだったり広告事務所さんだったりカメラマンさんだったりでした。
事務系の仕事だったにも関わらず、その世界の方々との会話はとても興味深く刺激的でした。
デザイン系の専門学校も得意先でした。
徐々に事務系OLの習い事でもいいから、またデザインの勉強がしてみたいなぁと思うようなりました。


4年後それまで積み立てていた生命保険金を資金にして、本当にデザイン学校に通い始めました。それもダブルスクール。分野はインテリアデザイン。
学校で配布された地図資料を片手にショールーム巡りを始めました。
家具、カーテン、壁紙、床材、ドア材、システムキッチン、ユニットバス etc。
時代はバブル期後期。キラキラしていました。
その中でも、私は家具と住宅設備、特にシステムキッチンに反応してしまいました。
キッチンのショールームを何軒も回っていくうちに、「より機能的でカッコいいキッチン」に憧れました。
見るだけでもいいからと、たまたま機会があった東京新宿のショールームも見学しました。
ちょうど、TOTOでドイツのキッチンメーカー、「Buthaup」とのコラボ製品を開発されていました。
そのミニマルな機能性に圧倒されました。
それがキッチンの仕事がこれから出来たらいいなと思った最初でした。


当時、インテリアの勉強をしていると挑戦してみないかと言われるのが、インテリアコーディネーター認定試験でしたが、私はそれよりも札幌でも受験出来るようになった、「キッチンスペシャリスト認定試験」にチャレンジしてみました。
幸い一発合格。
個人情報ダダ漏れの時代でしたので、合格者名簿をご覧になった学校の先生から、転職を勧められました。
これが業界を変わったきっかけになりました。
正社員で就職した会社はキッチンメーカーではありませんでしたが、その代わり各種キッチンメーカーの方々が出入りし、学生の立場では知り得ない情報が入ってくる会社でした。


その後、工務店でリフォームの仕事に就いたり、メーカーでキッチンも含む住宅設備の仕事に就いたりして、業界での経験を積み上げてきました。
出会う人も様々、扱うキッチンも様々、いろいろなことを学びました。
数社経験した後に経験した仕事が輸入キッチンビルトイン機器とオリジナルキッチン、オーダーキッチンの世界でした。
「キッチンって、こんなにも自由に作ることが出来るんだ。それもそれほど難しくなく、割高でもなく」
そんな思いを感じて、歳をとってもなおキッチンの仕事が楽しいなぁと思うようになりました。


ご縁を頂いて自営で仕事を始めたのが2013年のこと。
自営なんて全く考えていなかった私がこれまで続けてこられたのは、今迄出会った方々の支えがあってこそと思います。
また、私が懲りもせず「好きだから」を良いことに、「あれもしたい、これもしたい」と欲張りに幅を広げていっからだと思います。


これからは私が仕事や日常で知り得たキッチンのこと、機器のこと、インテリアのこと、料理のことなどをお伝えしていきます。


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