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対話アートって何?正解のない世界を体感しよう!

めちゃくちゃ暑かった2022年の夏も終わり、秋がやってきました!
秋といえば、食欲、スポーツ、そして芸術の秋ですね。
2022年11月19日(土)から25日(金)までの期間、「対話アートNAGANO」が信州・松本で開催されます。

これは障がいのある方を中心とした絵画作品を、松本の街中で複数個所展示して、誰もが気軽にアートに触れることができるように企画されました。(詳細は公式ページから)

アート・芸術のジャンルは、わたしには馴染みが薄い世界です。
だってなんとなく、高尚な世界というか、敷居が高いように感じませんか?
美術館やギャラリーに行くのなんて、ドキドキしてしまって、初めていく美容院より緊張します(>_<)

そんなわたしですが、今回の街中対話アート。これはぜひ体験してみたいなと感じました。

日常生活の中で芸術に触れる機会を作りたい


「アート鑑賞」はお勉強?

そもそも「対話アート」とは何でしょう?
「対話アート」とは「対話型鑑賞」と呼ばれ、元々はニューヨーク発祥の鑑賞の仕方・メソッドらしいです。
方法は極めてシンプル。

絵画を鑑賞し、それを基に感じたことや気が付いたことを、その場にいる参加者たちでディスカッションして共有するそうです。

大切なのは、なんの先入観もなく、作品と対峙した時に湧き上がる内面の声を意識して拾うこと。
イメージを言語化することで右脳が活性化されそうですね。

わたしの(数少ない)絵画の鑑賞の仕方は、まずは絵の背景を知ろうとします。例えば色彩の魔術師と呼ばれた「アンリ・マティス」の展覧会に行く時は、画家のプロフィールを知り、代表作を頭に入れ、見どころを押さえてから実際の絵画を鑑賞します。

「この部分がこの作家の特徴的な描写なんだー」とか「この部分は〇〇の影響を受けてるのねー」とか、口に出しては言いませんが、心の中で呟きながら作品を眺めています。(せっかく来たのだから、何かしらの気づきがほしい!と思ってしまう(;・∀・))

自分の中から出てくるものを感じるというより、事前に仕込んだ知識と実際の作品を照らし合わせて、どこが素晴らしいのか「答え合わせ」をしているかのような鑑賞方法だと見返して思いました。
何か美術鑑賞をお勉強みたいに捉えていますねー。

アンリ・マティスといえば「おしゃれな絵」を描いた人!(イラストはイメージ)


誰でも気軽に楽しめる対話型鑑賞らしいですが。。

それに対して「対話アート」は正解がないのが特徴。

「対話アート」とは、その作品に関する知識を事前にため込むのではなく、絵画を見た瞬間に得たインスピレーション、「感じたもの」を言語化して、それを共有することで自分自身が「気づき」を得るメソッドのようです。

「考える」のではなく、絵をゆっくり視ることで内面から湧き上がってくるものを「感じる」ということ。

同じ色やかたちから連想されるものは、人それぞれ、十人十色です。
その絵を見た時にわたしは何を感じるのか、どんなストーリーを思い描くのか、それはその瞬間、その現場でしか体感できない出会いだと思います。

そもそもデザインと違ってアートは、受け手が自由に解釈するもの。
作品を見て仮に「この絵はエモいよね」という感想を抱いたとしても、それがなぜ「エモい」と感じるのか、自分の主観を相手に伝えるのって難しい。

ビジュアルを見て、何かしらの感じたものを伝えようと発信する。無意識に感じたものの中に、今まで知らなった自分自身に気が付く材料があるのかも知れません。。。

あまり考えすぎず、レッツコミュニケーション!

余計なことは考えず、目の前の作品と対話する。対話して得たイメージを誰かと共有する。
正解のない世界を体感し、自分とは違う他の人の感じ方、捉え方を肯定していく。その過程で「多様性」は生まれると思います。

普段美術館やギャラリーに足を向けるのは敷居が高くても、この「対話アートNAGANO」の期間は松本市中央図書館 や信毎メディアガーデン・ 八十二銀行 ウィンドウギャラリー など、街の中にアートが自然に溶け込む期間になっています。
屋外で過ごしやすい行楽シーズン、お出かけついでに絵画鑑賞はいかがでしょうか。


ユニークな絵が好き猫も好き

まとめ

もっと気軽に生活にアートを取り入れたい、そんな気持ちが少しでも生まれたら、ぜひお近くの展示スポットに足を運んでみてください。
絵を見て、思ったことや感じたことを自由に発言していける面白さと気づきをご一緒に共有できたら嬉しいです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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