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【安モノと引き換えに美しき尊きものを差し出す愚かさ】

森林や清らかな水
緑濃き深山 
綺麗な大気大海
生き物の宝庫

太古の昔より
この國のご先祖から
受け継いできた
尊きもの

そう

美しき尊きもの
というものはね

金銭と交換した時点で
価値が失われる

そう

ナルホド
コレはね

長い年月をかけて
入念に計画され
実行されてきたこと
なのだろう

まだワカラナイかい

アノ巨大なイ・ナ・ゴ
中のの国の目的は
まさにココにあったのだ

そうだよ

価値の収奪だ

まず手始めに
カレラは
大量の安モノを作る手段を
好条件つきの笑顔の外交で
手に入れた

カレラには
タダ同然の生産施設
タダ同然の労働力を
提供できる用意がある
スベテは独の裁だから
カンタンに手に入る

近代文明を誇る
先進諸国というヤツらは
カレラに援助しながら
自らも儲けていく手段を
手に入れた

と、内心大喜びしていた

ま、資本主義経済という
システムと民主主義を
教え導いてあげている

ツ・モ・リ だったのさ

そのウヌボレを
逆手にとられていようとは
気がつきもしなかった

いや
資本家というヤツらは
自分たちさえ儲けていれば
他人がどうなろうと
オカマシナイなのだから
そんなこと
どうでもヨカッタのかも
しれないね 本心ではね

とにかく
中のの国の作った安モノを
大量に買いまくって
世界中で売りまくった

その結果として
アノ巨大なイ・ナ・ゴは
ドンドン肥え太り
よりシステマティックに
独の裁化を拡張拡大
外へ外へと出ていく
富とチカラを獲得した

そう

カレラ 中のの国は
我々の支払ってきた
大量の小銭でもって

我々の貴重な財産を
太古から守り通してきた
尊い価値を

二束三文で
買いあさっている

のさ


〜『小説・思念の門〜かくも多岐にわたるものなのか〜市川翔の見た世界(1)』より一部抜粋〜






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