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【広島4コマ】「もみじ饅頭」のはなし

ななほしサミットのかわずでございます。
突然ですがみなさん、もみじ饅頭は食べたことありますか?

広島名物としてあまりにも有名な土産物ですが、その発祥は古く明治時代、美しい紅葉を一目見ようと多くの要人が訪れていた宮島で「土産物として名物菓子を作りたい」と島内の菓子職人が作り上げ、昭和期の漫才ブームでは広島出身の芸人が持ちネタとして使ったことで全国的に知名度が広がり、あんこ以外の「チーズ」「カスタード」「チョコ」といった変わり種もどんどん発売され、広島=もみじ饅頭のイメージがすっかり定着しました。

「食べ歩き」で進化を続ける宮島の商店街

宮島島内にある「宮島表参道商店街」はフェリー乗り場から厳島神社までの道中にあることもあり、島内を訪れたほとんどの観光客が立ち寄る人気スポット。以前は喫茶、レストラン、土産物店や民芸品店などが並んでいましたが近年は「美味しいものを片手にぶらぶら」するためのテイクアウトに特化した飲食店がたいへん増えています。

「キミまで700km」で登場した表参道商店街

当サークルの乙女ゲー「キミまで700km」でも宮島の商店街で食べ歩く、というシーンがありますが、焼き牡蠣に「がんす」にビール・・・最近はジェラート店まであるようです。

揚げもみじ

そんな中で、4コマ漫画で紹介している揚げもみじは宮島内の店舗から広まり、観光ガイドや様々な媒体で紹介され、今や宮島定番グルメの1つとなっています。「天ぷらにしたもみじ饅頭を串で刺したもの」というとてもシンプルなものですが食べ歩きにピッタリでSNS等でも写真が多くアップされています。自分も宮島で食べたことありますが、ザグザグ食感で中のあんこはしっとり。カロリーは置いといて大変美味しかったです。

「もみじ饅頭」のアレンジレシピ自体は以前からあった

とはいえ”飽きないようにアレンジして食べる”というのは「にしき堂」などのもみじ饅頭製造メーカーでも以前から紹介されていたようです。
「天ぷらにして、フライ饅頭にする」だけでなく「冷凍庫に入れ、アイス饅頭にする」「少し綱で焼き直し、年配の方にも食べやすく」などのアレンジ法は、当時のテレビCMでも紹介されています。

調理法1つで食感、味覚もがらっと変わり、それぞれに魅力があります。季節に合わせて変えてみるもの良いのかもしれません。元々開発者が特許を申請しなかったため、今や多くのメーカーから製造販売されているもみじ饅頭。果たしてどこまで進化を続けるのでしょうか・・・。

広島人から見た「もみじ饅頭」

ちなみに、たまに「広島の人はもみじ饅頭よく食べるの?」と疑問に思う人もいますが、わざわざ買って食べる、ということはあまりないと思います。ただ、職場や学校、お付き合いで土産物として用意するという機会に備え「このメーカーのもみじ饅頭がおすすめ」と言える、自分にとってベストなもみじ饅頭メーカーというのは1人1人にあるのかもしれません。(ちなみに自分は藤い屋派です。少し割高ですが上品な味付けがお気に入りなのです。)これは「自分にとっておすすめのお好み焼き屋はここ!」というのと同じものかもしれませんね。


島内の製造メーカー直営店舗では、お茶やコーヒーと共に焼きたてのもみじ饅頭が食べられるお店もあるので歩き疲れたら立ち寄って休憩するのが、個人的にはお気に入りです。最近は観光客が本当に増え、商店街ものんびりとは歩きにくくなりましたが・・・💦


もみじ饅頭を手に入れた際にはその美味しさだけでなく、「食べ方」にも注目してみてくださいね。

パズルゲームから派生した「ぷよまん」もありましたね。まさか復活するとは・・・