ハチ

かんじたことを つらつらと。

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最近の記事

夜の読書部2

閉館した図書館で開催される読書会「夜の読書部」第3回目。参加してきました! 前回の「夜の読書部」レポートはこちら。 参加者は男性1人、女性4人(私含む)でした。 すっかり顔見知りになった図書館員◯◯さん、いつも本当にありがとうございます。 参加者の方々も、活字を追うことが好きな方、ボランティアで絵本の読み聞かせをしている方、子どもの居場所作りをしている方等、個性的でした。 私って個性あるのかしら?(^^; 紹介型読書会、今回のおすすめ本のテーマは、 「いつもは選ばないジ

    • 子ども読書の日

      4月23日は「子ども読書の日」だそうです。 私は前日まで知りませんでした。 たまたま育児支援センターで娘とお絵描きする為に、いらない紙を裏返したら、その紙が「子ども読書の日」のポスターだったという。 知ることができて良かったです! 文部科学省のホームページには、 となっています。 また4/23~5/12が読書週間となっており、近所の図書館の週末のおはなし会も、スペシャル仕様になるみたい!(パネルシアターだそう) 参加しようと思っています♪ ちなみにシェイクスピアとセル

      • 【子易さんのこと】街とその不確かな壁

        村上春樹『街とその不確かな壁』の登場人物・子易さんについて考えたこと、思ったことを書きます。ネタバレしていますので、未読の方はお気をつけください。 今作はいつも以上に現実感が希薄だなと、読みながらずっと感じていました。物語の中の「現実」がないような、ふわふわと宙を漂うような、なんとも落ち着かないものでした。きっと「心の中」「意識の中」の物語なのだろうと。 では、いったい誰の「心の中」「意識の中」なのか。 私は、第二部で登場する子易さんだと思います。 彼は小説家志望でした

        • おやすみなさい おつきさま

          図書館でとても素敵な絵本を借りたので紹介します。 『おやすみなさい おつきさま』 マーガレット・ワイズ・ブラウン さく クレメント・ハード え せた ていじ 訳 1979年/評論社 こうさぎが周りにあるもの一つ一つに「おやすみなさい」を言います。それにつれてだんだん部屋も暗くなっていきます。 優しくささやくような言葉と、 落ち着きのある静謐な部屋の絵。 子供の寝かしつけ前に読むのに丁度良い絵本だなと思ったら、私の方が読んでいてとても心地好く惹き付けられていました。心が落

        夜の読書部2

          夜の読書部

          読書会に参加してきました! 閉館後の図書館で開催される「夜の読書部」第2回目。参加者は4名(1名欠席)で、私は前回に引き続き2回目の参加です。企画・司会進行してくださった司書さんに感謝です! 紹介型読書会で、テーマは「子ども頃に読んだ本」だったのですが、私はテーマのことを失念し最近読んだ本を紹介してしまいました・・(アホ!) 子供の頃に読んだ本なら『顔のない男』『クラバート』「わかったさんシリーズ」「少年探偵団シリーズ」をオススメしたかったな。 私は大江健三郎『M/Tと森

          夜の読書部

          純粋な人間たち

          『純粋な人間たち』 モハメド・ムブガル=サール 著 平野暁人 訳 英治出版 2022年12月19日 第1版 第1刷 http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2312 ふと日本と西洋以外の小説を読みたいと思い、何気なく手に取ったセネガル人作家の作品。ゆっくり読もうと思いきや、冒頭から結末まで目を離すことができず一気読み。心に重く響く作品だった。 ネタバレはしないように感想を書こう。 〈あらすじ〉 セネガル人の若き文

          純粋な人間たち

          雪その2

          午前6時頃、窓の外から「ザクッザクッ」という音が聞こえ目を覚ます。アパートの住人が車と道の雪掻きをしていた。夫も7時過ぎから雪掻き。その間も雪はしんしんと降り積もる。私は温かいスープを作ろうと簡易ポトフを作る。いつもより一時間早い起床。午前8時半過ぎ夫を見送る。午前中は雪止まず。膝辺りまで積もっていたようだ。 午後から青空が見え始め、暖かい日の光が窓から入ってくる。 雪が溶け始め、ぴちゃぴちゃと水の滴る音が聞こえる。子供のはしゃぎ声も聞こえる。 このまま晴れてくれないかな

          雪その2

          2023/1/24(火) 午前11時前から雪降り出す、風強し。 一旦収まり青空のぞくも、予報通り午後3時から吹雪。空は灰白色。あっという間に一面真っ白。止む気配なし。 午後6時過ぎ、アパートの住人が自分の車と周辺の道の雪掻きをし出す。夫も同時間帯に雪掻き、約30分。雪降り続ける。風弱まる。 午後8時過ぎ、積雪約20~30cm。雪降り続ける。空気が白く煙っている。静寂。 *** 今年6月にスタッドレスタイヤ必須の降雪地域に引っ越しまして、今回が初の大雪なのでnoteに記録して

          なぜ、ぼくはぼくなのか。

          「なぜ、ぼくはぼくであって、ぜんぜんべつのだれでもないの?」 子どものムーミンパパは、ヘムレンさんに尋ねます。 ヘムレンさんはこう答えます。 「わたしたちふたりにとって、運がわるかっただけのことさ。」 『ムーミンパパの思い出』第一章のやりとりです。 私が私である理由。 私が私であることなんて当たり前のようだけど、 全然当たり前じゃないのかもしれない。 どうして他の誰でもなく私なのだろう。 私も不思議に思うことがある。 普段は忘れていることだけれど。 この疑問を書き留

          なぜ、ぼくはぼくなのか。

          めの まど あけろ

          1歳3ヶ月娘の絵本読み聞かせ。 最近は、 谷川俊太郎 ぶん 長 新太 え 『めの まど あけろ』 を読むことが多いです。 娘は、 物語を聞くよりも、 棚から絵本をどんどん出して、 ページをぺらぺら繰るのが好きな様子。 読む私は、 中途半端な形で物語を中断するのは むず痒く感じてしまう・・。 そんな時『めの まど あけろ』は、 言葉が遊ぶように繋がって、 とても楽しく読むことができます。 声の強弱をつけたり、 リズミカルに読んだり。 声のバラエティーが広がるので、 娘

          めの まど あけろ

          目覚め

          夢の遊び場に出かけていた 昨日の続きのあなたが 戻ってきた。 どこにあるのか誰も知らない 夢の遊び場から 戻ってきた。 「おはよう」 目覚めたあなたは まどろむことを知らず 今日に立つ。 目覚めたあなたは できたての笑顔で 今日を笑う。 「おはよう」 朝だ。 *** 1歳娘の起床を詩のように書いてみました。 寝起きはいい方です。 私はなかなか起き上がれません(^o^;)

          目覚め

          私が世界と出会ったとき

          日野啓三は、 「私が世界と出会ったとき、そして世界が私と出会ったとき、つまり私と世界が共に誕生日したときのことを」(『台風の眼』)覚えている。 彼は、不意のサイレンとともに、時間の観念と、家族と自分の存在を意識する。 そのサイレンを、「天地の始まりの天使のラッパのようなものだった」と書いている。 私は、この一連の文章に衝撃を受け、感動し、とても羨ましく思った。 私は生き続けてきたけれど、 私が世界と自分自身の存在を意識した時が、 私の本当に生まれた瞬間なのだ。 日野はそれ

          私が世界と出会ったとき