お化け屋敷での正しいフォーメーションの説明

追記✼この度素敵な文化祭が開催されているので、過去記事だけど参加してみたり!

他にも参加したいコーナーがたくさん!!
これを書いたとき、自分でも気が付かないホラーが起きていたのですが……

さて、あなたはお気づきになるでしょうか?



友達と向かうアトラクション名を聞いて動揺した。

「え?…お化け屋敷?」 

「うん!みんなで行くって話してたでしょ?」
「聞いてなかったの?」

友達は『あれ?』という顔をしている。
きっと、話していた時に別の事を考えていたんだ私……。『話はちゃんと聞きましょう』って何時ぞや先生に言われた事を思い出す。

「う、うん…」

「えー…もしかして、お化け屋敷苦手?」
「意外だねぇ」

「お、お化けが怖いんじゃなくて、ビックリするの…苦手かなぁ…」

友達はなるほどと頷いて

「まぁ、今日は男子もいるし平気だって!」
「そうそう!いざとなれば男子を盾にしたらいいんだよ〜!」

楽しそうにそういった。
私はアハハと笑って力なく頷いた。
心の中は大嵐。

嘘…だろ?このままお化け屋敷に連れてかれるとか…嘘だろ?!

私は、虫も平気だし、雷も平気だし、高いところもなんのその。
怖いものなんて無いように見えているらしい。

でも、私はそんな人間じゃない!

お化け屋敷は大の苦手だっ!!


冗談抜きで苦手だ。「やだ〜こわい〜」とか言ってるアザと女子と「大丈夫、大丈夫、怖かったら腕つかむ?」なんて言ってる下心丸出し男子諸君のおかげ(?)で『お化け屋敷怖いとか言って、可愛いと思われたいんでしょ?』なんて勘違いをたまにされるが、断じて、断じてっ、違う!

私はガチでお化け屋敷が苦手なんだあぁぁぁっ!!!


「あ、女子きたー」
「遅いよ!」
「早く行こーぜ」

男子達がいた。
私は素早く彼らの部活を思い出す。
右から、バスケ部、文化部、弓道部…………くっ、布陣が弱いっ………

「どうした?腹でも痛いの?」

苦々しげな顔が表に出てしまったらしい。
いけない…頑張って抑えないと…。

「え、えへへ。大丈夫だよ、有難う。」

私はなんとか作り笑いをする。

「ね、ねぇ、人数多すぎるし、私は外で待ってよっか?」

そして脱出を試みる。なんてことはない。入らなければいいのだ。

「えー!何言ってるの!一緒に行こうよ〜!一緒に入りたいから来たんだよ?」
「怖がるところなんて滅多に見れないしね」

クッソ。小悪魔と悪魔かよ。
女子のお願いって断りにくい。可愛いから。

「え?お化け屋敷怖いの?」
「そうなんだ」
「意外…」

えぇ。男子諸君。
私はお化け屋敷が怖いのです。
だから、ほら!
可愛い女子二人をエスコートしつつ、私を置いていけっ!!

「まぁ、俺らもいるし大丈夫でしょ!!」

goddamn!!

おっと、動揺しすぎたぜ。英語は苦手だぜ。

私は友達に腕をとられアトラクションの入り口に近づく。
お化け屋敷の何が駄目かって、ビックリする要素満載(当たり前)なのが嫌だ。
子供だましの誰も襲ってこない音とか光だけのお化け屋敷で泣いたことは…忘れない。

私にとってビックリしたりすることは無防備だし、人前で無防備になるのはなるべく避けている(食事をするとか、眠るとか)のに、こんなお遊びで無防備にされてたまるかっ!!

私は歩みを止めた。
腕を組んでいた友達も引っ張られ止まる。

「わわっ…どうしたの?」
「今更入らないとか言わないよね?」

「大丈夫だって!子供だましのやつだし!」
「この大人数だから平気だよ」
「そうそう」

黙れ小僧(共)!!

私は心でそう叫び、深く深く息をすい、真顔になる。
そしてしっかり5人分、10の瞳と目を合わせた。

「1つ…………条件がある」

私は静かな声色でそう言った。
騒がしいはずのテーマパークだが、私とその周りの人間一体は不気味なほど静まり返っていた。

「今から、私の言うフォーメーションを組んでもらう。異論は認めない。それが許されない限りお化け屋敷に私はこの体を1ミリだって入れないっ!!」

私は一息にそう言い放った。

みんな、あまりの勢いに頷いた。

よし、、、ではミッションスタートだ


___________________________前置き長くなっちゃった(*ノω・*)テヘ

えぇーと上記のやつはぁー妄想!!笑

とりあえず私がお化け屋敷苦手なのは本当!!

さて、思った以上に妄想パートが長くなっちゃったのでサラッとフォーメーションの説明しますね(え?)

前に特攻隊長。左右に腕に自信のあるやつ(喧嘩強いとかじゃなくて、腕そのものの強度に自信のある人)。そして、後ろはもっとも信頼できる人間。

勿論、真ん中に私。

これが対お化け屋敷の時の正しいフォーメーションだ。

前にいる人は多分、ビックリしたり私の頭突きを食らうし、横の人は腕にアザか爪痕が残るし、後ろの人は少しでも私を脅かすと鬼の形相の私に責められる。

というフォーメーション( ( ˘ᵕ˘ )

戦場に出て
無傷で済むと思うなよ?


因みに、このフォーメーションなしで一人対応しようとすると、私からの全攻撃がその人を襲う。
そこに可愛さの欠片はない。
猛獣使いだってなら平気かもしれない。


そんなわけで、私はお化け屋敷が苦手です。
お化けがというより、ビックリするのが苦手。
お化けはどうしようもないから、気づかないふりが一番だし、気づいても逃げるが勝ち!

あなたはお化け屋敷は好きですか?

………アザと可愛い女子にはなれない人生だったなぁ。

____________________________________

「おい、前!前の様子を伝えろっ!」

「は、はい!隊長!何もありません!」

「よしっ、左右!どうだ!」

「だっ、大丈夫…ってか腕が痛いかな…」
「お前…なんで爪のばしてるの…」

「爪ないと攻撃できないでしょっ?!」

「なんだかなぁ…」
「ここまでとは…」
「まぁ。これはこれで面白くない?」

「こら!後ろ!話し出すときは『話しますっ』て報告して!ビックリする!」

あれから私達はお化け屋敷に入った。
完璧なフォーメーションのおかけで怖さは半減している。
私は床しか見てないけど、わかる。
このお化け屋敷、レベルは中の上。
お化けの本気度が違う。
くそ…久々の強敵だ。

いざとなったら走り抜けないと命が持たない…。
まず、特攻隊長を生贄にして、左右を飛び道具に。後ろは………ゆっくり来て貰えればいい。後は私の足がものを云う……振り返るな……駆け抜けろっ。

可愛さも甘さも置き忘れ、私達はフォーメーションを崩さないままでのゴールを目指すのだった。

〜Fin〜


あれ?
なんか違和感…
まぁいいか!


サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。