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noteのフォロー&フォロワーさんが高校生だったら編。その➃オマケ。koedananafusiは日々を泳ぐ…

この記事から開いてしまったあなたへ
下記の記事を読むことを強くおすすめします( ˘ω˘)

読んできましたか?有難う。
ではオマケの➃をどうぞ。

✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽

あなたが中庭にを目指し階段を降りていた頃。


ノートの主である私は中庭に設置されたブランコをこいでいた。

ブランコは中庭に何故かポツンと設置されている。


普段はオブジェと化しているブランコを私はアルプスの少女ハイジ気分でこぐ。

本当に人が来ない中庭だ。

まぁ、普通に上履き汚れるしね…と少し汚れた自分の上履きを見る。

それに…高校生にもなってブランコって…

……………最高。

いいじゃない!!ブランコ最高~と私は入学式の時に見て思った。

そして最高~と思いながら高校2年生だ。
しかも結構なこぎっぷり。

スカートの中のジャージは必須アイテムだろう。
一部の男子(誰かは読者のご想像にお任せしよう)は夢がないと嘆いていたが、ならば君らが履くといいよ。スカートを生足で。
それは………面白そうだ!!言ってた人にはやってもらおう!!


運動部の掛け声が遠くで聞こえる。
きっと校庭を走ってる。
吹奏楽部は合奏しはじめた。
今日はジブリかぁ。いいね。

あぁ、頑張ってるなぁ。

明日は温室に行ってみよう。育ててたパイナップルがもらえるかも。
その足で調理室に行くのもいいなぁ~。

今日はこの後、科学室かな。お茶飲みたいし。
あ、そういえば文学部と美術部が校庭のお花を見ながら文書と絵を描くとか言ってた……ふふっ…先にそっちに寄ろうっと。

新聞部のゲリラ豪雨的な新作まだかなー。
演劇部は今度体育館でやるって言ってたから、何かお手伝いに行こう。

苔を見る会も、お散歩の会も天気の良さそうな日を調べないとね!
新作のお菓子を持って保健室も尋ねなきゃ~!

そういや、わが校の制服どっから流出してんだろ。他校と交流盛んなのは楽しいけれど…本当
………どこから??

あー…そうだ。
生徒会室にも行かないとね。
ホチキスで資料止めるくらいは…うん。
やってもいいか。
お喋りもしたいし。
あ……今すごい量の資料が頭に浮かんだ…気のせいかな…。


そんな風に頭の中でわさわさと考えながら

誰か来るのを待っている。

今日は朝から、そういう気分だった。
ずっと前から気になっていたにはいたんだ。
私の観察日記を誰かが読んだら…って。

気になりすぎて、これはもう実行しようとなった。
タイミングの良い事に午後の自習が無くなって、人が居なくなった教室があった。
誰かしらサボりにくるに決まってる。
それか普通に何か取りに来る。

もう天の思し召し。
わざと気を引く豆粒文字がポイントなんだから!


感のいい数名にはバレるかもしれないから会わないように気をつけて、やっと放課後だ。いやぁ、大変だった。


誰かは来ると信じてる。 
誰が来るかは知らないけれど。

…みんなでまとまってきたらどうしよ?
それは何か恥ずかしいなぁ。

そんなことを考える。

校舎に切り取られた空は青く澄み渡っている。

沢山の人が居て音もあるのに、中庭は静かに感じる。心地の良いざわめきだけが絹で出来た布のように優しく耳を掠める。

はぁ~。良い天気。

ユラユラする景色を眺めながら、ふと身体の疲れを感じた。

ずっとブランコこぎ続けすぎたぁ………。
ちょっと疲れたし…止まるか…。


こぐのをやめ足でブレーキをかけた。
ザリザリと音がして上履きが完璧に汚れる。
あーコリャ掃除しないと怒られるやつじゃん?と上履きの裏に挟まる小石を眺め思っていると
後ろで足音が聞こえた。

振り返るとあなたが、なんとも言えない表情で立っている。

そっか。あなたがみつけたか。

上履きを片手に持ちながら私はその人をじっと見た。
その人も私を見つめた。

たぶん、なんて声をかけるか考えてなかったんだろう。
それか私が上履きの裏側を眺めてたからどうしていいのかわからなかったのかな?

でも、間違いない。
この人は読んでいる。

読んでから黒板の文字通りここに来たんだ。
私にはその自信がある。根拠?そんなものはいらないのだ。

だって、ねぇ、読まずにはいられなかったでしょ?


私は思わずフフッと微笑んで

「ねぇ、面白かった?」

と聞いた。

あなたはちょっと間を置いて、諦めたように答えてくれた。

私は嬉しくて少しブランコを揺らした。


それからあなたもブランコに座って話をした。

それはなんてことの無い日常だったり、あなたに起きた大事件だったり、私の思いつきの話だったり………もし、私を同じようにノートに書くとしたらどう書くのかも聞いてみた。他人から見た私というのも興味深いものだ。


とりとめのない会話が宝石のようにキラキラと生まれ、それは風に飛ばされ綿毛のように広がっていく。

下校時刻はあっという間だ。


明日は誰が私と話してくれるんだろう?
皆にどんなことが起きるんだろう?
コンビニに新作のお菓子を買いにいこう。
お気に入りの場所を巡ろう。
大好きな人達とその時を楽しもう。
ちゃんと掃除もするし、資料をとめるのも…やるかぁ。

そして、話していたあなたと明日も学校で会おう。話さない日があっても、落ち込んでいる日も、ちょっと怒ってても、嬉しい日や、楽しい日も。

きっと全部であなただから。
私は知りたい。
そして私はその時の私らしく、あなたと向き合っていたい。

私はすっかり陽の落ちた帰り道でそんな事を考えた。

✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽おわり

長々とお付き合いくださった皆様、ご出演してくださった皆様、有難う御座いました。
無事書き終わりほっとしています。

こんな試みは初だった!笑

私の妄想力バンザーイ!!笑

noteは不思議な所です。
今までも電子の海は沢山泳いできたし、漂ってきた。
若いときみたいな勢いとか、鋭さとか、面白さも無くなってきた30代に
こんな素敵な場所に出会うとは思ってもいなかった。
こんなにたくさんの人に関わるとも思っていなかった。

私は私の書きたいことを発信していられれば、読者ゼロでも書き続けるタイプだから。

でも、ここは違う。
そして、とても、温かかった。

本当はフォロー&フォロワー以外でもコメントくれた全員書きたかったけどさすがに無理で3月の記事にコメントくださったフォロワー&フォローの方限定としたのが無念!

いつかもっとお話を広げて、もっと皆を読み込み分解して、文章の世界でワイワイできたらいいなぁと思います。

因みに…私は普通の高校には通わなかった(通信)ので高校生活はちょっと憧れでした。
あと、あんまりロクな学生生活もしてないので…こんな学校だったら、通いたいって思いました。作者なのに。いや、作者だからこそかな。笑

今回の記事は私は皆とこうして仲良くしていたいという私の願望です。笑

今ここにいる事の確率の低さよ。
人は沢山いるけれど
こうして集まった人達が好きだ。

私はちょっと変わったところもあって、たまに「何言ってんだコイツ」と思うときもあるかもですが、
どうか画面の前のあなたらしく、これからも緩りと宜しくお願いいたします。


書いてて楽しかった。本当に。とっても、とっても、とーっても!!

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