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「あなたが愛して欲しい人だよごめんね」

頭の中に急にやって来た言葉は
わからなくても書き留めたいと思う。


あなたが 愛して 欲しい 人だよ ごめんね


日本語としておかしいなと思いつつ、急にやって来たから受け止め方を咄嗟に綺麗になんてできないよと、思う。

ちなみにコレ、私に何かあったわけじゃないのです。だから下に書く『私』は私の知らない『誰れか』




私は愛されたかったよ。
確かに愛されたかったよ。
ただ愛していると言ってほしかったよ。
こっちを見て欲しかった。
ずっとそうして欲しかった。

でも解ったの。
あなたが
あなたの方が『愛されて愛を知るべき』だったのだと。
ごめんね。
その心が溶けきるまで抱きしめてあげられる私じゃなかった。
ごめんね。
愛し方を教えてあげられなかった。
ごめんね。
そのことにずっと気が付かないままで。

あなた(自身)が(誰より)(誰かに)愛して欲しい人だよ(気が付かなくて)ごめんね




そういえば今朝見た夢をいま思い出した。大きな男の人におんぶしてもらった。私は子供だった。

彼は乱暴者だから嫌われていて、他人と話したり、ましてやおんぶなんて考えられない態度だったけど、私があまりに周りでチロチロ動くから態度を軟化させるしか無かったのだろう。

私はおんぶしてもらって凄く高い視点を手に入れて
「わぁっ!凄い凄い!あんな遠くまで見えるよっ!いつもこんな景色を見ていたんだねぇ!ずっと気になってたんだよ!君には何が見えているのか!」
と大喜びした。
ぎゅっと抱きついて大笑いした。
彼は苦笑い。

そんな私達を周りの人が茶化した。

「そんなに仲良かったけ〜?」
「なんだよ、今更仲良しこよしかよ」

おんぶされたまま私はこたえた。

「そうだよ〜!お願いしておんぶしてもらったの!いいでしょー!本当は優しいんだからっ!そして遠くまで見えるんだからねー!」

と。
そしてぎゅっと強く抱きしめた。
彼はやはり苦笑いした。



私がとらえた言葉の「あなた」も夢の中の「彼」のように、ひたすら不器用なのかもしれない。と思った。

koedananafusiはそんな誰かを抱きしめられるだろうか…
怯えず、疑わず、たとえ傷ついても、抱きしめられるだろうか…

いやいや。

私は電子くらげ。
私の触手に触れれば毒だ。

遠くふわふわやっておいて
それで心少し凪いで
その隙にどうか
抱き締める人あらわれますように。


これが私の思考。

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