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認知の歪みを伝える「ケーキのきれない非行少年たち」

本当はその先が知りたい。だからどうすればいいのか。でも、非行に走ることも、ものすごい犯罪を犯すのも、認知の歪みから来ているっていう、それをわかりやすくまとめた本です。

ケーキの切れない非行少年たち

宮口幸治 著

 (新潮新書) 

私は不思議でした。

そして、物の例えかと思っていました。

 ところが、どうやらそうでなく、本当に真実、認知の歪みから来ているようなのです。

 この本は、事例と、非行少年が、不幸にも、真実、当分にケーキを分けられないことが書かれています。彼らは、わざと、誰かの分を多くしている、とかではなく、シンプルに、認知にゆがみが生じているために、同じサイズにわける、ということができないのです。分数ができない学生にあったことがあります。これもつまり、そういうことなのでしょうか。

この本によると、ものすごい大悪党ほど、

「世のため人のためにその行為を行った。自分は何一つ悪いことなどしていない。」と驚くべき純粋さで考えているようなのです。悲しいかな。

私はまたこういった方々は嫌がらせ的にそういう発言をしているのかと考えていたのですが、どうやらそうではなく、心から良いことをしたと考えているのだとか。

認知の歪みとしかいいようがないです。

表立った犯罪でなくても、認知の歪みを感じるところは沢山あります。この本を読んで、なるほど、と思うと同時に、その先の、

「ではどうすれば良いのか」

という問いの答えはここにはありません。

それは自分で見つけなければならいようです。別の本にでもあれば良いのですが。

認知の歪み、この驚くべき事実について、シンプルかつわかりやすく、読みやすく書かれています。自分には関係ない、と考えている人こそ、手にとってみてはいかがでしょうか。

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書) 





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