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クリスマスに纏わるストーリー⑥ 完

2019.12.22 冬至

翌日のフライトで帰国予定だったので、この日が滞在最終日でした。

のんびり珈琲を飲んでいたらメッセージが。

「シュトレンは買えた?」 
 
お見通しだなぁといつもながらビックリ。 

ハイ、買ってません。。

シュトレンかぁ。うーん…

日曜日だったので近所のマルシェをゆっくり散策して、

しっかり腹ごしらえをして

初日に立ち寄った教会近くのデパートに行くことに。

別々の人から何度も名前が出たり、何故か毎日近くを通っていてその度に意識に留まっていた場所でした。

パン・デピスはここで買うのかな?
途中に良さげな店があるのかな?

そう言えば父の香水がもう少なくなっていたし、母へのプレゼントも何か見つけられるかなー? 


考えながら歩いていると左肩に酷い痛みが…。財布が入った小さなカバンしか持っていなかったのに、持ち変えても痛みは酷くなるばかり。 

途中から教会のイメージが浮かんでいましたが、

取りあえずお土産を見よう。

追い払ってデパートに入ると痛みは更に増していき、買い物どころではありませんでした。

諦めて教会に行き椅子に座ると

即爆睡。
何度か意識は取り戻しましたが、何度も何度も意識が飛ぶ飛ぶ。。 

睡眠は十分で眠かったわけではないのに…  

神父さんの声と賛美歌でミサが始まったことに氣づいて立ち上がりましたが目眩が酷くて動けず、何とか後方の席まで移動してまた寝る…   

ようやく起きあがって振らつきながらデパートに行くとパンデピスの陳列が目に入り、ひと切れ買って食べると肩の痛みがスッと引きました。 

むむ…やっぱりか??

別の店でお土産用にもパン・デピスを購入して歩き始めました。

両親へのお土産は今日はパス…(無理)
香水やコスメなら空港でも買えるし。

教会であれだけ寝たにも関わらず酷く疲れていたのでバスに乗ろうとしましたが、待っていても一向に来る様子がありません。
アプリを見る限りすでに何台か通り過ぎているはずなのに…

もしかして猫バス?
私にだけ視えてないとか…?

妄想と言う名の現実逃避。
念じても視えない…

同じ番号のバスが反対車線には走っているので、間引き運転してるのか遅延か。 ナビを見たら徒歩15分の表示。 

本当に?来たときより随分近いような…
とりあえず歩くか。

いつもゆっくり歩くのでナビ通りではありませんが、順調にナビの示すライン上を歩いて残り10分くらいになったとき、買いそびれていたものを思い出しました。近所のスーパーは休みだと聞いていたので、見かけたスーパーで少し買い物をして出ると残り15分の表示。 

    え?増えた??何でよ!?

確認したけど経路はずれていません。

仕方がないので歩き始めましたが、一向に距離が縮まらないどころかジワジワ増えていました… 

はぁぁ!?何でやねんっっ!! 
このナビあほなんっ!?なぁ何でやねん?
冬至やからか?磁場がおかしいんか?  


悪態をついて地団駄踏みながら歩きましたが、最終的には残り35分を超えました。 

寒いし、しんどいし、トラウマがムクムク。


私、昔もこうやって街をさ迷っ
死んじゃったんだよね。。

あの絶望を思い出して泣けてきました。 

すでに2時間以上は歩いていました。
バス道なのにバスが一度も通ってない…

もう歩けない… 寒いの嫌だ…(泣)
買ったものが違う?それなら誰かにあげちゃう?

色々ぐちゃぐちゃ考えていましたが、たぶんそういうことではない…


何が違う?と問うてみました。


   私はもうあの頃の私ではない。
  パンが買えずに教会をさ迷い歩いた
    小さな女の子ではない。

パンも買えるし、こうやって旅に出られるし美味しいものを食べることもできている。 

もう飢えて凍え死ぬことはない!! 

今は文明の力もある✨
今の私はそれが使えるんじゃーいっ!!
 

ハッと目が覚めて、ナビを調べ直したら近くにバス停がありました。しかも徒歩1分✨  

もう絶対に歩かないっ!歩けないっっ!!
私はバスに乗る!!!

あんなに来なかったバスが数分で目の前にやってきて、座ったまま宿に一番近いバス停に到着しました✨

バスでも15分くらい掛かったので、あのまま歩いてたら本当に死んでいたかも。。 




買いたかったケーキ屋さんは閉まっていて、食べたかったミルフィーユは食べそびれましたが、パン屋さんに行くとパンデピスが目に入りました。

あのおじさんが買ってたやつだ…  

ひと切れだけ買って道端に座り込んでいた女性に差し出しました。 

物乞いさんや路上生活者を見るのは初めてではなく、乞われても付きまとわれても聞き流せるくらいの経験値はありましたが、何故かパリに戻ってからはずっとこうしたいと感じていました。

お金ではなく身体が温まるものをあげたい。

手渡した途端に

  これでもう大丈夫 (*^^*)

喜びが溢れて疲れも吹っ飛んでしまいました。

ミッションクリア♡


クリスマス・イヴの朝、関空に到着。

結局シュトレンは買っていません。

プランニングの時点で行き先がいつの間にかドイツからフランスに変わっていたことや、歴史的背景から察するとパン・デピスの方がイメージには近かったのかもしれませんが、多分どちらでも良かったのです。

女の子は手に入れられず口にもできないままだったので、遠目にみた雰囲氣や香りしか知らなかったと思いますし。。

結果的に過去生を再現しまくっていましたが、靈の記憶を辿って悲しみに同調するために旅をしたわけではありません。目的は

靈の記憶の上書き。

この旅では一度も飢えていません。むしろ毎回出される量が多すぎて食べきれず白眼になっていました。。

今はもう飢えることもないし、少し手を伸ばせば欲しいものも手に入れられる。 

あなたは過去でもなく、未来でもなく、
今ここに生きているのだよ。

あなたがイメージした通りの世界はもうここに在るのだよ。

身体に、靈(たましい)に、覚え込ませるように何度も何度もその体験を繰り返していました。

最後の日の出来事は私がいつまでも表面的なことにしか氣づかなかったから、視えないチームの皆さんも本当に大切なのことに氣づかせようと必死だったのでしょう。

このチャンス逃してなるものか
絶対にここで氣づかせて越えさせてみせる🔥

ありがちな。。
いつもお手間を取らせて申し訳ございません ^^;

永年の癖はなかなか抜けず、うっかり過去の経験や体験に引っ張られてしまうこともありますが、

自分の意識をどこに置くのかを
自分自身で決める。

それだけで、今だけではなく過去も未来すらも自分で変える(創る)ことができるのだ
と。


女性にパン・デピスを手渡し、家族と美味しいものを分かち合い、クリスマスプレゼントを渡せたことは、

彼女が憧れた『豊かさを分かち合うこと』も今の私は叶えることができる。

そのことを証明し、これは今を生きる私の自信にも繋がっています。



シュトレンは去年から自分で焼いています。

香りはパン・デピス寄り
パン・デピスは蜂蜜の量がすごいので作りません。蜂蜜は加熱したくないし…

どこかで手に入れるどころか
自分で作り出せるのだよ(*^^*)


去年作ったことで靈(たましい)の癒やしは完了していたようで、今年はクリスマス自体ピンと来ずシュトレンも欲していなかったのですが、去年のブランデー漬けのフルーツがかなり美味しくなっていたので作りました。

2021年最後の満月の日、熟成させていたものを解禁。スパイスの香りが癒やされる…


MERRY CHRISTMAS☆



2年前のこの体験もきっかけはりかさんのヒーリングの恩恵コースでした。

りかさんのセッションはこちら。
毎回お値段以上の恩恵を授かっています☆

https://note.com/rika123_/n/n42c498c52b67?magazine_key=ma9d716ef241d