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野草食日記 228 オオアラセイトウの若葉を食べる

仕事でお手入れをしている北鎌倉の古茶室宝庵。
1月後半になると、裏庭に横から差し込む日射しが徐々に強くなっていくのが感じられます。

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右奥の緑色に見えるところには、ハコベ、ヤエムグラ、オオイヌノフグリなどの小さな野草に混じって大きめのフキの葉が一面に生えています。
これら植物の葉色は一般的な緑で、マンセル色相環でいうとG(グリーン)の仲間に入ります。
ところがこの時期、爽やかなブルーグリーンの葉が所々に顔を現します。

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写真では普通の緑のようですが、色相環の「BG」と書かれている色のトーンに近く、遠目でも違いがわかります。


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気温は低く日陰に行くと地面に霜柱が立っています。
でも、強くなってきた日射しの中、ひだまりにこの青緑色の葉が目立つようになると、あぁ、春が近づいてきているなぁと思うのです。

この植物はオオアラセイトウ。
諸葛菜、ムラサキハナナと言った方がわかりやすいかもしれません。

生え始めは丸い葉ですが、育ってくると大根の葉に似た形の葉っぱが中心部から出てきます。
それもそのはず、オオアラセイトウは別名ハナダイコンとも呼ばれるアブラナ科の植物なのです。
形は大根の葉のようですが、味わいは菜の花に似ています。

これまで青い花が咲く3月に葉を採って食べていたのですが、家の庭で育てたことから若葉の頃に見分けがつくようになり、早速少し収穫して味わってみました。

どんな野草もそうですが、若いものは野草独特のクセが淡いです。
オオアラセイトウもそうでした。

3月には、菜の花のように辛子和えにすることでクセが和らぐように感じましたが、1月はシンプルにお味噌汁に入れても違和感なしです。


今回は味噌汁の他、肉と一緒に焼肉のタレで韓国風や中華風の炒め物に青味として加えたら普通に美味しく食べられました。

これに気を良くしてアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ風スープパスタにも入れてみたら、ちょっとクセを感じ、うーん・・・。
でも、一緒に食べた夫は合うと言うので、それぞれの感じ方の違いもあるように思います。

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オオアラセイトウと同じアブラナ科の野菜である白菜、ブロッコリーと一緒にベーコンと合わせ、ニンニク、唐辛子、オリーブオイル味のパスタに。


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