見出し画像

野草食日記 163 とろみが美味しい ギシギシの新芽で酢の物

ギシギシは別名「オカジュンサイ」と呼ばれるそうです。
ジュンサイとは水面に葉を浮かべる水生植物で、新芽がゼリー状の滑りで覆われています。

摘み取るのも、選別するのも手間がかかるジュンサイは高級食材。
スーパーなどでは小さな瓶に入って大切に売られています。

ギシギシの大きくてざっくりした葉っぱからは想像できない「オカジュンサイ」のネーミング。なぜ?!と思い調べてみると、ジュンサイ同様、新芽の部分にぬめりがあるというのです。

先日ギシギシ畑か!というくらい一面に生えている場所を見つけたので、そこへ行き観察。株の中央に薄皮を被った芽があります。爪を使って摘み取ってみると、確かにぬめりを感じました。

画像1

これが新芽。
一株にひとつなので、一本採ったらまた次の株へ移って採取します。

一面に生えているギシギシですが、一株に一本なので沢山収穫できません。
とてもとても貴重な「オカジュンサイ」です。

家に持ち帰り、すぐに薄皮をむいて茹でました。
そのままではアク味があるので水に漬けて冷蔵庫へ。

翌日の夜、作り置き酢の物酢で和えてみました。
ちゅるんちゅるんした口触りでとても美味しいです。

「ザ・雑草」というくらいありきたりな野草であるギシギシ。それでも一本一本新芽を集め、皮をむくのはそこそこ大変な作業です。
もしこれを販売するとしたら、本家ジュンサイ同様、結構な高級食材となりそうですね。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。