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野草食日記 95 ヒナタイノコヅチのラーメン

この時期、暑さと湿気で人はなんとなくグッタリですが、それとは逆に勢いよく伸び盛っている葉があります。

そんな植物のひとつ、ヒナタイノコヅチ。
近くで生えているのを見つけました。

縁がウェーブしていて、凹凸のある葉の陰影が素敵なので、去年ブーケに使う葉物として利用したことがありました。
ヒナタと付くのは、ヒカゲイノコヅチというのもあるからです。

鎌倉中央公園に置いてある本には、「雑草としてなじみ深いが思いがけずおいしい野草」と書かれているので、早速試してみることにしました。
本によれば、ヒナタもヒカゲも食べられるということです。

まずは茹でて味見をすると、殊更特徴的な味や香りはなく、少しボソっとした感じです。
可もなく不可もなく。
そういう葉っぱは、香りや強めの味をプラスするとうまくいくことが多いです。

そこで、アドホというフィリピンの煮込み料理で残った鶏手羽元、ネギと共にラーメンのトッピングにして、ミルで挽いた黒胡椒をパラリ。


美味しいラーメンスープの味と香りを纏ったイノコヅチ、麺と鶏肉の柔らかさに助けられボソっとした食感も気にならず。
普通に美味しく食ることができました。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。