野草食日記 3 ノゲシは美味しくて優秀な雑草
名前は知らずとも、道端や土手、原っぱなど、あちこちでごく普通に目にするこの植物。ノゲシというキク科の植物です。
キク科なのになぜケシかというと、葉っぱがケシに似ているからなんだそうです。私はアザミに似ていると思っていたのですが、かつて同じように思う人がいたのでしょう、別名がケシアザミとのこと。
ギザギザした葉ではありますが、アザミと違って棘はありません。見た目痛そうな葉っぱにこじんまりとした可愛らしい花との対比が面白い植物だなと思います。
何とはなしに人を寄せ付けないような印象のノゲシですが、食べてみるとこれが普通に美味しい。科も味も違うけれど、ほうれん草と同じような調理に向いている気がします。
ベーコンとオリーブ油で炒めて塩胡椒とか、ラーメンに入れたりとか。油との相性が良いですが、さっぱりとうどんの具にしても違和感なく収まってくれます。
野草料理というと、少量で香りを楽しむなどあまり大量には食べないという印象がありました。ところがノゲシは分枝もするので3株もあれば、野菜のようにモリモリ食べられるだけの量を採取することができます。
でもそれは多分、わたしの勤め先の庭が落ち葉堆肥たっぷりのふかふかの土だからなのかもしれません。以前小学校の土手に生えていたのは、栄養が見るからに少ない、小さな小さなノゲシでしたから。
このように野菜同様、沢山の量を収穫できる野草をいくつか知っていると、災害などの緊急時に身近で手軽に摂れるビタミン源として役立つと思います。
仕事の行き帰り、あるいは近所散策をしながら、ノゲシ探しをしてみませんか?
ノゲシとベーコンのガーリックソテーで朝ごはん
野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。