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野草食日記 90 スギナパウダー入りバナナパンケーキ

少し前のことです。
雨上がりに庭メンテナンスの仕事をしていた際、足を滑らせてお茶室の縁側に倒れこんでしまったことがありました。
瓦で縁取りした溝や蹲も近くにあったので、一瞬大怪我をすることも覚悟したけれど、運良く腕に擦り傷を負った程度で済んだのでした。

中学生の頃、確かあれは風邪をひいて総合病院に行った時だったと思います。
ぐったりしたお年寄りを乗せた担架が目の前を通りました。
とても具合が悪そうです。
大きな病気なのかしら?!と思っていると、ただ転んだだけというのです。
当時、まだ若い私は骨粗しょう症という言葉を知るよしもなく、転んだだけでこれだけ大事になることにとにかく驚いたものでした。

そんな私も、早いもので骨粗しょう症の心配もしなければならない年になってきました。それなのに、最近意識してカルシウム摂取をしてなかったことに改めて気付き、まずいまずいと遅ればせながら思ったりして。

カルシウムというと、乳製品のイメージがありますが、乳製品のカルシウムは身体に吸収できないという話を聞いたことありませんか?
あれは本当なのでしょうか。

もしも乳製品では吸収しないとすると、他でどうやって毎日600mg摂っていったらいいのかしら?
と、煮干しを齧りながら、家にある食材の袋の裏、成分分析表を眺めていた朝。

それぞれ単位量が違うのですが、カルシウム量を書き出してみます。

煮干し 100g当り 2400mg
桜えび 100g当り 7100mg
わかめ 60g当り 492mg
白ごま 大さじ1杯 70mg
黒ごま 大さじ1杯 103mg

大さじ一杯当りという表示って、100gでどのくらいと書くよりもずっとわかりやすいですね。
煮干しだったら「1本〜gだとした場合、このくらい摂れますよ」と書いてくれたら嬉しい。1本が難しければ5本や10本あたりで書いてくれると目安にしやすいのにって思います。

まぁ、とにかくカルシウムを今後意識して献立に加えていこうなんて思っているところです。

さて表題のパンケーキですが。
なぜ、骨粗しょう症が前振りだったのかといえば、スギナはカルシウム含有量が高いと聞いていたからです。
「スギナのカルシウムはほうれん草の150倍」と書かれているのをネットでよく見かけますが、ほうれん草自体取り立ててカルシウムが豊富!!とうわけではなく、なぜもっと含有量が多い小松菜と比べないの?などと意地悪なツッコミをしたくなります。

東城百合子さんの著書には、いろんな難病に効くと書かれているスギナですが、「多食はしないこと」という記述もあります。
生のスギナのカルシウム量は 100g中 50mg とのこと。
多食できないのであれば、カルシウムを摂る目的として考えず、健康に良さそうだなくらいのプラスの気を持ちつつ、食事に取り入れるのが良さそうです。

乾燥スギナパウダー入りバナナパンケーキ、特にスギナの香りや味が前面に出ているというものではなく、おやつとして普通に美味しい。
バナナは粉カップ1杯に対して2本入れた方がしっとりとして好みです。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。