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野草食日記 57 どくだみ茶は身体を温めるのか、冷やすのか その飲み方についての注意点

どくだみ茶、毎朝急須に一杯飲むようになりました。
1日に1回だったら、心から芳ばしくて美味しいなと思えます。

初めて飲んだ日、飲用直後、身体に汗をかくぐらいポカポカと温まりました。
私は極度の冷え性ですので、これは!と思い、どくだみ茶の作用、効用等について本で調べてみることにしました。

一番はじめに見たのは、大森一慧さんの「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て」です。
これによると「血管壁をやわらかくして毛細血管を強化し、血液の流れを改善する作用もありますので、お茶にして飲めば高血圧や便秘の解消に役立ちます。」とあります。

血液の流れを改善すると聞くと、血流が良くなって身体が温まりそうな感じがしますね。でもこのあと、「ただし、陰の力が強いので、下痢体質の人には向きません。」という記述がありました。
「陰の力」とはいったい何でしょう?
本のプロローグに、「食べものには栄養学や栄養分析からは見えてこない不思議な作用」があり、「陰はゆるめたり冷やしたりする力」と書いてありました。

とすると、ポカポカ温まった私自身の体感とは一致しません。

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そこで2冊目、東城百合子著「薬草の自然療法」を見てみます。
「ドクダミは、浄血・利尿・殺菌・毛細血管強化・緩下・止血などに役立ち、常用すると胃腸が丈夫になり、高血圧・動脈硬化・脳溢血の予防や治療に使っても有効」とありました。
緩下作用とは「便を緩めて下すということ」ですから、大森一慧さんの本とほぼ同じですが、薬効の欄に冷え性には茎葉を濃く煎じて、毎日薬代わりに飲みます。」と書いてありました。
こちらの方が私の体感と合います。

「山菜と野草の料理」という本には「野草茶に親しむ」というコンテンツがありますので、どくだみ茶の項目を見てみましょう。

薬用効果は「強い利尿、消炎作用、強心作用、持続的血管収縮作用、抗菌作用 〜中略〜 肉芽組織再生促進、毛細血管脆弱性の強化、糖尿病性白内障の阻止、流感などの病毒に抗ウィルス作用 〜中略〜 慢性の湿疹、ジンマシン 〜中略〜 整腸薬として便秘、下痢などの胃腸病、痔 〜中略〜 高血圧、動脈効果の予防に大変良い。」
ちょっと長いですね。

これを読んでいたら、本によって書いてあることが違うので訳がわからなくなってきましたが、ここには特に身体を温めるという記述はありません。
どちらかといえば血管が収縮したら血流が悪くなりそうなイメージです。

この本で特筆すべきなのは飲み方でした。
「年中お茶がわりに飲めるが1日10グラム前後が適量」という記述があり、これはヤマケイポケットガイドの図鑑「薬草」中にある「お茶として連用してよいが、多く飲みすぎると身体が虚弱化するので1日 10〜15gほどを3回に分けて飲む。万病に効くようなお茶だが、衰弱している病人などには適さないので注意。」という箇所とも通じるものがあります。

私が連続多飲した時に身体が受け付けない感覚になったことはこんな理由によるのかもしれませんね。

体質は人それぞれ。
なので私は基本的には自分の体感を優先する派。
どくだみ茶は身体を温め、多飲しないことを基本に飲んで行こうと思います。

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どくだみ茶を追加で乾燥中です。

その後美味しい飲み方のコツを新たにひとつ発見しました。
それは飲み口の薄い湯呑みでいただくことです。
是非お試しあれ!


追記 雑草レシピ元気読本 小崎順子著 無明舎出版 (2001 年初版発行) p90より

冷え性
冷え性は血行不順が原因。血をきれいにし毛細血管を強化するドクダミ 、精油成分が皮膚を刺激して血行を促すヨモギがおすすめ。オオマツヨイグサやハコベ、ミツバにも体を温める作用があります。なおドクダミやヨモギはお茶に煎じて飲むだけでなく、入浴剤にも利用できます。




野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。