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野草食日記 141 金木犀のシロップ

この前の日曜日、お茶室の台風後の後片付けに行った時に、ほんのりと金木犀の香りがしていました。
フェイスブックで何人かの方が、ようやく金木犀が咲いたと書いていたので、そういえば子供の頃、金木犀って9月頃に咲いていたっけ?!なんて遅ればせながら思ったものです。

日曜日は丁度咲き始めた頃で、その何日か後には満開になって庭中がその幸せな香りで満たされました。
普段は暗い緑色の葉を持つ地味な木だし、花は小さくて控えめなのに、この芳しさ、華やかさは一体何なのでしょう。

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その金木犀の花、薬膳では身体を温める作用があるとこの前友人に教えてもらったばかり。
シロップ漬けにしてみることにしました。

参考にしたのはこちら。
https://lovegreen.net/cooking/p119661/
白ワインと、砂糖と、金木犀の花で作ります。

上記サイトの写真をみたイメージでは、花はそんなに多くなくても良さそうに思ってしまいますが、金木犀の花50gというのは、案外多い分量です。
結構沢山収穫したから十分だろうと思ったのに、実際測ってみると30g程度しかありませんでした。

普段砂糖は茶色のきび糖が柔らかな甘さで好きですが、色の美しさを重視したかったのでグラニュー糖を。
シロップがカビないように多めに花の3倍弱、用意しました。
白ワインはチリ産の安いものを花の分量の2倍です。

軸を取るのが少し大変ですが、テレビを見ながら手を動かしているとそう苦になりません。
退屈な作業をする時は、こんな風に何かをしながらというのがいいですね。
テレビやYoutubeを見ながら、とか、お友達とお喋りしながらとか。

余談ですが、この前大船の八百屋が長蛇の列だった時に、たまたま借りたばかりの図書館の本を読んでいたら、あっという間に番が来てしまいました。
普段は自分の番が来るまでジリジリとしながら待っているのに、もうちょっと読んでいたいくらいだったんです。
最近混み方が尋常でないこのお店。
今度からここに買い物に行く時は、本を持参で行こう・・・なんて思ったのでした。

さてさて、話は元に戻り。

花は洗う時、水に馴染まず浮いてしまいます。
ゴミが入らないように気を遣ってザルですくおうとしたら、ザルの表と裏に花がくっついて取り除くのがとっても大変でした。
ザルは流しに置いて、下に沈殿したゴミを一緒に流してしまわないように気をつけながら濾す、この方が面倒がありません。
ご参考までに。

ザルに入れたまま水気を切ります。
私はザルの底についた水滴をキッチンペーパーで拭き取り、ザルを上下に振って水切りをする程度でとてもアバウトです。

そのあとワインと砂糖を煮立てた中に入れ1分ほど加熱。
水で洗う時と同じで花は浮いてしまうので、スプーンを使ってワインに浸るように助けてやります。
長く煮ると香りが飛んでしまうので長くても3分以内に留めたほうが良いそうです。

透き通るオレンジ色の金木犀シロップが出来上がりました。
一口舐めてみると、凄く濃縮された花の香り。
結構強烈。
子供の頃小児科で貰ったシロップ状の薬にちょっと似ているかなぁ。。
そんな書き方をしたら、美味しそうじゃないですよねぇ。笑

きっと他の食材と合わせたら、香りも薄まって美味しく楽しめるはず。
そう信じて、何か作ってみることにします。
乞うご期待!


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。