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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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#山菜

野草食日記 336 サシボの麺つゆ漬け

管理人役をしているFacebookグループで、サシボなる山菜の投稿がありました。 サシボとはなんぞや?! それはどうもイタドリの新芽のようなのです。 でも、うちの近くに生えているイタドリの芽よりずんぐりしていて様子がずいぶん違います。 コメント欄では鳥海山麓で採れたものは土壌の関係で酸味がなく、普通のイタドリとは別物と書いている人もいました。 これは今後の学びのために取り寄せねば・・・(好奇心で食べたいだけなんだけど) このずんぐりむっくりは鳥海山麓特有の姿形なのかな?!

野草食日記293 山菜と放射能 その2

2年前の5月に、購入したコシアブラを食べたことによって改めて気づかされた山菜の放射能問題。 先日、管理人をしているFacebookグループ「山菜王国」の中で、参加者の方々がコメント欄でやりとりをしていました。 「今年も(コシアブラは)群馬はダメ」「今年、新潟ではどこそこの地域のはダメ」 やっぱり産地や、山菜を身近に感じている人達にとっては、生活の傍にある問題なのだと認識を新たにしました。 そのやり取りの中で紹介されていたのがこのサイト。 実際山菜を水に晒すとどのくらいセシ

野草食日記 292 ゼンマイと長芋のとろろ

4月のことです。 近くの里山でゼンマイを見つけました。 女ゼンマイだけを選んで採取して持ち帰り、早速綿毛を取り重曹でアク抜き。 重曹と熱湯を注ぎ一晩経つと、水が茶色くなりアク抜き完了です。 ここまでは良かった。 水を取り換え茹でてみたら、ゼンマイは見事に煮崩れてボヨボヨになってしまいました。このクルクル巻いた美しい形が影も形も無くなり大ショック。 でもせっかく摘んできたんだから、とボヨボヨが浮かんだ煮汁をザルで漉して包丁で細かく叩き、ペースト状に。 これはこれでとろみが

野草食日記 290 こごみと豚肉・長芋の生姜煮

去年からこごみを育てています。 苗を買った時には既に葉が展開していて、当たり前のシダの形でした。 今年の春こそは!自家採取のこごみを食べられると期待していたのですが。 出てきた芽はひょろひょろと細くて、売っているものとは到底違う。 食べられる太さになるまでには多分何年もかけて株を充実させなければならないのだろうと、この時ようやく悟りました。 そんな気持ちを慰めるように、今年はあちこちから「こごみ、いる?!」とのお声がけが。 はじめは茹でてマヨネーズで散々食べ、それにも飽き

野草食日記 286 アケビの新芽のそぼろ丼

ご近所さんからアケビの新芽を一袋いただきました。 どうやって食べるの?!と聞いたら、 「うちは天ぷらにするけど、油で炒めてもいいみたい。」というので 冷蔵庫のひき肉で甘辛のそぼろを作って混ぜてみました。 食べてみると、アケビの新芽はほろ苦で大人の味。 山菜の本でアケビの新芽について調べました。 新潟県の長岡地方ではミツバアケビの蔓のことを「木の芽」というそうです。 関東地方で木の芽といえば、山椒の葉のことを指しますから、地方ごとの呼び方は面白いですね。 ネットの情報では、

野草食日記 243 ペーパーバック発刊のおしらせ

2月〜3月は、「山菜王国 山菜・薬草で地域おこし」という題名のペーパーバックの編集と校正作業に関わらせていただきました。 八王子にある山間の集落で現在進行中の山菜や薬草による地域活性化について紹介する内容です。 私は主に、地域活性化の中心となっている通称・炭焼三太郎さんのメモとインタビューから八王子市上恩方地区の祈りの山の現在をレポートしたページと、山菜・薬草の成分と効能についてのページを担当しました。 ↓写真は炭焼三太郎さんと地域活性化の拠点となっている古民家炭焼三太

野草食日記 238 春の味わい*ニワトコの新芽で天ぷら (食べすぎ要注意!)

うちの横の空き地を借りて昨年、家庭菜園を始めました。 そこに、滑らかな曲線の枝を四方に伸ばす、エレガントな木があります。 植物に詳しい方にお聞きすると、それはニワトコの木ということでした。 セイヨウニワトコの花をコーディアルにすると聞いたことがあります。 目の前にあるこの木の花でも作れるのでしょうか? そう思い調べるうちに、新芽が食べられるとわかりました。 それでは!と早速試してみると、これがとても美味しかった。 いわゆる山菜の風味。 ところがこの美味しいニワトコの葉には

野草食日記 223 うどの実を見つけた

10月開催の野草ウォーキングのテーマは「ベニバナボロギク」です。 昨年教えてもらったベニバナボロギクの群生スポットに行ってみると、何故か一本も生えていません。何故?? 里山保全会で作業の際に理由を聞いてみました。 すると、今年はコロナウィルスでそこの草刈りができなかったので、ベニバナボロギクが成長出来なかったとのこと。 うわぁ、どうしよう・・・少しばかり焦りました。 でも心持ち余裕があるのは、もう一箇所当てにしている場所があるからです。 早速翌日見に行ってきました。 自

野草食日記 207  冷凍行者ニンニクと豚肉のバター醤油炒め

友達から北海道の冷凍行者ニンニクを分けてもらいました。 はじめてなんです。行者ニンニク。 もちろん山菜の会で料理の中に入っているのを食べたことはありますが、素材として自分で調理するのははじめて。 ビニールパックを開けて、ひとつ齧ってみました。 ニンニクに似た香りですが、もうすこしふわっと甘味が鼻腔に広がる感じかな。 これはバター醤油と合わせたいと思いました。 家にあった豚の切り落とし肉と一緒にジャジャっと炒め、あっという間に完成。 何か青味のものを最後にトッピングすればよ

野草食日記 206  山菜と放射能

この前、コシアブラについて記事を書いた時、 「地域によっては放射性物質が残留していることがあるということで、産直の店でも見かけなくなった」 というコメントをいただきました。 心の片隅ではそのことについて気になってはいましたが、きちんと調べたことはなかったです。 ニュース番組でこの件について報道されているのは見たことがありません。普段あまりテレビは見ないほうなのですが、これまで特集番組などで取り上げられたりしていたのでしょうか? 昨晩、仕事から戻った夫から東京新聞のある記

野草食日記 205 コシアブラの混ぜご飯

<注意> コシアブラは2020年現在でも、採取する地域によっては放射線物質が基準値を超えるケースが多々あります。 くれぐれも慎重に食されることをおすすめ致します。 ************************************ 大船の八百屋で、山菜のコシアブラが売られていました。 Facebookグループで話題になっていたこともあり、純粋に興味があったのでちょっと迷った末、買い物カゴへ。 定番の天ぷら?!と思ったのですが、その日は前日残ったカツオのたたきを唐揚

野草食日記 203 こごみと卵の味噌マヨネーズ和え

今年もご近所さんからこごみのお裾分けがありました。 去年まで、こごみを自分で買った経験がなく、色々やってみた結果マヨネーズとの組み合わせが一番美味しいという結論に至りました。 今うちで採用しているマヨネーズはスーパーのプライベートブランドのもの。残念ながら、アミノ酸が添加されているし、原料の油はどんなものが使われているのかも気になります。 変な油が使われているものを身体に入れてしまうと、気持ち悪くなるたちなので、ひとまず体調を崩さないタイプのマヨネーズではあります。 けれ

野草食日記 123  山菜の資格試験を受けました

7月末に山菜の資格試験を受け、先日合格の賞状が手元に届きました。 初級の試験でしたので、これから中級までは取ってみようかなと思っています。 山菜と野草、厳密にはどう違うのかしら?!と思ったりもしますが、テキストに載っている植物は私が実際に見て知っているものも多く含まれています。 また、今住んでいる地域では見かけないような種類も載っているので、いつか見知らぬ美味しい山菜を求めて産地を旅してみたいという夢も膨らんでいます。 植物ひとつとっても、学問的にはいろんな分野に分かれる

野草食日記 92  山菜料理の会

野草食を始めて、ひたすら自分ひとりで料理し、家族に食べてもらい意見を聞くということを続けてきました。 また最近は近所の方にご披露する機会もあり、興味を持って下さる方も増えてきて、とても嬉しくありがたいことだと思っています。 これまでは自分から発信するばかりでしたが、だんだんと他で野草を料理するかたは一体どんなふうにして食べているんだろうと素朴に思うようになってきました。 そんなときに飛び込んできたのが、山菜料理の会の情報です。 2週間後になんと鎌倉で開催されるというので、