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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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2020年4月の記事一覧

野草食日記 199  ウコギ科の山菜 ハリギリがうちの庭に生えていた話

2020年、まだ寒いある日のこと、裏庭の斜面にはびこる笹を整理していたとき、藪の中から直径10cmくらいの枯れ木が現れました。 幹には鋭いトゲがいっぱい。 先端恐怖症の私にとっては、とにかく怖い!の一言。 それからはあまり近寄らないようにしていました。 4月になって、ふと2階の窓からその木を目にすると、え?!葉っぱが出ている! ヤツデより少し小さい、手のひらのような形。 あの木は何だろう?! 先週、お茶室の庭仕事に行きました。 数寄屋造りの建物の前に苔むした石を配した植え

野草食日記 198  アキノノゲシらしき葉っぱが庭に突然生えてきた

この春、昨年庭になかった植物が突然生えてきているのです。 先日ご紹介したキランソウや、セリバヒエンソウもしかり。 多分、昨年の台風でどこからか種が飛んできたのでしょうね。 そして、この写真の植物。 柔らかくて、見るからに野菜っぽい。 庭の数カ所と、玄関脇にも一株生育中です。 見た目は絶対キク科よね。 それでもやはり、名前がわかるまでは絶対口にしないのが野草食のセオリー。 いつものようにプロ集団の集うグループに質問をすると、リーフチコリ、ベニバナボロギク 、ダンドボロギク

野草食日記 197 竹の子の姫皮とふぐ皮の酢の物

去年、山で初めて竹の子を採ったのが4月20日過ぎ。 5日に夫が山に見に行くというので、まだちょっと早いんじゃないの?!と言っていたら、1本抱えて帰ってきました。 皮を剥くと竹の子はとても小さくなってしまい、煮付けにするほどのことでもない。 下茹でして、4枚にスライスして醤油をまぶし、魚焼きグリルで焼いて、日本酒のアテにしたらそれでおしまい。 早くに採った竹の子は柔らかくてとても美味しかった。 何でも若いうちは柔らかいのねぇ・・・なんて思ってみたり。 後に残った姫皮も、春の

野草食日記 196  発酵あんこのよもぎ団子

昨年、よもぎ団子は団子粉から作りました。 美味しかったけれど、作るのがちょっと大変。 粉を計量して捏ねたり、蒸し器で蒸したり。 あんこをひとつひとつ包むのもめんどくさいし、一度に沢山できてしまうしね。 参考に去年のよもぎ団子の記事を貼っておきますね。 自宅自粛をする前に切り餅を買っておいたのです。 これを使ってよもぎ団子を作れないかな?!と早速ネット検索してみると、ありました、ありました。 この作り方だったら、食べたい分だけ作れるし、あんこは乗せるだけなのでとっても気軽

野草食日記 195  ヤブニンジンのオムレツ

この前、山で初めてヤブニンジンを摘みました。 その夜、サラダにしようと一枚葉をかじってみましたが、残念なことに表面が毛羽立っているため食感があまり良くないのです。 それをカバーするために、シャキシャキした他の野菜、ルッコラ、春菊、玉ねぎなどを混ぜてみました。 すると、食感はカバーできたものの、香りが繊細な分、他のに負けちゃって存在感がない。 完全にカサ増し部隊となってしまいました。 そこで、オムレツに期待をかけることにしました。 みじんに切って卵とチーズを混ぜてフライパン

野草食日記 194 セリとジャコのふりかけ

骨粗しょう症が心配な年代です。 魚屋で山盛り400円で売られていたジャコを思わず買ってしまい、冷凍庫に鎮座していました。 他の食品も増えてきたので、そろそろ何かに変身させないと。 ジャコをフライパンで炒りつけ、野菜室にほんの少し残っていたセリも加えて加熱します。 最後に胡麻を加え、醤油で味付けしてふりかけに。 セリはパリッとドライになって爽やかな香りがほんのりと香り、これはご飯が進みます。

野草食日記 193 ポテトとタンポポのベーコン炒め

過去記事を見返してみると、たんぽぽの葉の料理は全て加熱しないものばかりでした。今日は初めての加熱料理の投稿となります。 ポテトとベーコンをガーリックオイルで炒め、仕上げにたんぽぽを加え塩胡椒。 ほうれん草の代わりにたんぽぽを使うイメージですが、たんぽぽはほうれん草よりさっぱりとした味わいです。 悪く言えば旨味にかけるというのかな。 野草でも旨味が濃いものもあって、キランソウやニワトコなどは旨味があるなぁと思います。 ノゲシ もタンポポより濃いかな?! 先日、植物性の材料の

野草食日記 193  里山散歩と山のハーブ

神奈川県に緊急事態宣言が出ました。 けれども、うちから見える山の新緑はあまりにも綺麗だし、散歩はOKというのなら、これは行かない手はないでしょう。 今日のお夕飯は夫の好物、トマトソースパスタです。 サラダの材料採取を兼ねて里山へgo! 目的地は、この前北鎌倉野草部で行ったスイバの広場です。 広場へ向かう途中。スギナが朝日を浴びてキラキラ。 子供たちが作ったらしい基地の跡。 酸味のあるスイバはドレッシングのレモン代わりに使えると聞いたのですが、まだ試したことがありませ

実践野草食講座 1 ハルジオン編

今、新たな流行病のため、買い物の頻度が減り、備蓄品で食事の支度をする方もも多くいらっしゃることと思います。 今回の騒動で葉物野菜が高騰しているという話も耳にしています。 こういう時期だからこそ実践的な野草の知恵をお伝えしたいと思っていたところ、オンライン講座をやってみたらいいのに!と言われました。 でも、やり方がわからないし、zoomなどのシステムを理解するまで時間がかかりそう。ましてやユーチューバーとか、できる気がしない。 自分に無理のない範囲でできることと言えば、やは

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野草食日記 192 ひっそりと北鎌倉野草部

週末の外出自粛も今日で2週目ですね。 野草食日記をご覧いただいている皆さまは、いかがお過ごしですか? 私は仕事や買い物以外の外出は基本的にあまりしていませんが、家から眺める里山の景色や空気に日々助けられていることをしみじみ感じています。 2020年が明けた頃から、ご近所の友人Mさんと5月に野草の会をしようと計画をしていました。 名付けて「北鎌倉野草部」。 様々な状況の変化により、来月の開催は難しいかも・・・。 でも今、山は野草のベストシーズンです。 今後、外出がもっと

野草食日記 191 毒草 セリバヒエンソウ

昨年、庭で自生していたオオアラセイトウ (諸葛菜やムラサキハナナとも呼ばれます) の種を、バラバラとまとめて蒔いた場所に、細かな切れ込みのある葉が一緒に育ってきました。 名前のわからないものは取り敢えず育てて花を咲かせ、素性を調べることにしています。 先日、ようやく開花したこの花、とても可憐で超好み! しかもオオアラセイトウと同じ色合いで、意識的にカラーコーディネートしたかのようです。 大根のような葉っぱがオオアラセイトウ。 大根と同じくアブラナ科です。 私は菜の花と同

野草食日記 190  ハルジオン・きゅうり・若芽の酢の物白味噌味

ハルジオンの香りは個人的には菊の香りが強すぎて、単独で使うよりはは何かと混ぜて風味を緩和するほうが好きです。 白和えにすることが多いですが、いつも同じではつまらないので、昨日は違う組み合わせにしてみました。 きゅうりを塩揉みし、戻した塩蔵わかめと一緒に下拵え済みのハルジオンを胡麻酢あえにします。 味見をすると、ハルジオンの蕾が若干モサっと感。 そこで白味噌でクリーミーさを足してみたところ良い雰囲気になりました。 きゅうりが多めで、ハルジオンは香りのアクセント的使い方です。

野草食日記 189   ハルジオンを冷凍保存してみる

暖かくなってきて、ハルジオンの花芽がいっせいに伸びはじめました。 お茶室の庭ではハルジオンのような、いわゆる雑草的な植物が背を伸ばしている状態はNGなのです。 そうなると庭の整備は食材確保の時間となります。 今回はとても沢山摘むことができました。 一度では食べられないくらいの量です。 そこで、下処理をしたものを半分を冷凍保存してみます。 解凍後の食感、風味はどうなるでしょうか?!