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仕事と子育ての両立には、タイムマネジメントよりもエネルギーマネジメントが大切だと気づいた話。

こんにちは。保健師のななと申します。

私は、3月まで育児休業をとっており、この4月に2歳の息子を保育園に預け、部分休業をとって復職しました。

本日は、復職して2ヶ月たって私なりに感じる、ワーママ・ワーパパが本当に意識すべきことを書き綴りたいと思います。


復職前、時間に追われる生活を恐れていたが、実際は…

意外と「時間」はある

約半年前、復職後の生活が未知すぎてこんな記事を書きました。

復職した育児の先輩の話を聞いて想像していたのは、仕事も育児も家事も、時間に追われる日々。数分の時間の捻出がもう大変…。

そんなイメージから、いろいろと作戦を考えて書いた記事です。

しかし復職して早2ヶ月、私の場合、予想に反して「時間」はありました。

部署異動はあったものの、上司の配慮もあり、幸いにも余裕を持って業務に取り組めています。

育児も、保育園に呼び出される日々を恐れて病児シッターなど登録しまくっていましたが、なんと予想外にも、今のところ1日も病欠・早退することなく保育園に行っています。(息子の免疫に感謝…!)

仕事で時間に追われることもなく、突然の子供の体調不良に振り回されることもなく、半年前に想像していた日々とは良い意味で違い、意外と「時間」はあったのです。

でも、「エネルギー」が残されていない

ただそれでも、ときどき、ものすごい疲労感で何もできない時間帯があります。
時間はあるのに、ただただスマホをだらだら眺めてソファに横たわることしかできない。
やりたいこと、やるべきことはあるのに、行動のアウトプットができず、どうでも良い情報のインプットしかできない…みたいな。
疲れてるなら寝れば良いのに、その判断や行動に移すこともできず、気づけば1時間くらいたってる。
せっかくある時間を有効活用できてないなというときがあるのです。

それはきっと、新しい業務や息子のイヤイヤ対応、帰宅後のワンオペなど、意外とエネルギーが消耗されているからだと思います。
時間はあるけど、それを有効活用するエネルギーが残されていないのです。

半年前、復職後はタイムマネジメントが重要だと思っていたら、実際に復職してみると、エネルギーマネジメントがもっと重要だと気づきました。

本当にやりたいこと、やるべきことをやるために、いかにエネルギーを温存しておくか。
この視点で、最近は以下のことを意識するようになりました。

エネルギーマネジメントのために心がけていること

(1)エネルギーを100%にする:病気をしない体づくり


まずは、病気をせずに健康に過ごすことで、エネルギー100%から1日をスタートできるよう、睡眠、食事、運動を意識しました。

最も重視している睡眠は、7〜8時間確保するよう心がけています。
息子の寝かしつけとともに早い時間に寝て、疲れてたらそのままがっつり寝るし、早く起きれたら、息子が起きる前に朝のウォーキングをしています。
食事もできる範囲で和食を中心に、納豆やキムチなど発酵食品をよく食べて免疫力アップを意識しました。

復帰当初、やりたいことを優先して睡眠・運動・食事をおろそかにしてしまったら、息子の鼻水から感染したのか高熱を出して寝込んでしまったのです。(息子は熱出してないのに…)

どんなにやりたいことがあっても、特に睡眠を重視して、まずは土台を整えることを優先するようにしました。

(2)エネルギーを減らさない:ストレスなことはやらない


エネルギーを消耗するほとんどの原因は、ストレスだと思います。
なので、日常の中のストレスになるようなことをなるべくやらない工夫を考えました。
具体的には、疲れてるときは料理しないようにあらかじめ冷凍弁当をストックしておく、掃除に時間がかからないように物を減らすなどしています。
付き合いだけの食事会もできるだけ予定に入れないようにしました。
また、(1)病気をしない体づくり習慣も頑張りすぎるとストレスなので「できるときだけでいいや〜」と甘々マインドで、お菓子も食べまくってます。笑
とにかく、自分を苦しめること、我慢すること、苦手なこと、嫌なことをできるだけ減らすようにしました。


(3)エネルギーが消耗されていることに気づく:自分の疲れてるときの行動パターンを把握する


そうは言っても日々知らず知らずのうちにストレスを感じ、無意識にエネルギーが消耗されていることがあります。
まずは、「あ、私エネルギー消耗されてるな」と気づくことが大切だと思います。
私の場合は、疲れていると、スマホだらだら時間が増えることとジャンクな食べ物が食べたくなることに気づきました。
早めに気づくことで、疲れが浅いうちに早めに対処できると思うので、些細なことでも自分の疲れてる時の行動パターンを把握しておくことが大切だと思います。

(4)エネルギーを回復する:心の避難訓練リストを作っておく


「疲れてるな」と感じたら、早めに手を打つことが大切です。
早めに手を打つための平時の備えとして、私は作家の大宮エリーさんの「心の避難訓練」の記事がとてもしっくりきています。

心の災害、心の土砂崩れもある。
そのとき、わ、どうしよ、参ったな、どこに避難すればいいの?って思っても、パニックすぎて、参りすぎていて探せないと思うの。
(中略)
だからあらかじめ、探しておくのがいいと思うんです。元気な時に。

大宮エリー:心の避難訓練、大丈夫?

疲れてる時や落ち込んでいる時に、エネルギーを回復しようとすると、その最適解に辿り着くまでにも意外とエネルギーが消耗されることってあると思うんです。

「お気に入りのカフェ行こう!あ、今日定休日か…」
「友達に電話してみよう!あ、今深夜だから寝てるか…」
さてどうしよう、みたいな。

なので、大宮エリーさんは平時から最低でも10個は心の避難経路をピックアップしておいて、実験しておくことが重要だとおっしゃっています。

ピックアップする上で、私的ポイントが2つ。
一つは、いろんなシチュエーションを想定しておくこと。
私の場合、外に出ることでリフレッシュすることが多いのですが、雨の日は外に出るのが億劫になるので、雨の日バージョンの避難経路も考えています。
また、家族や友人に話すのも好きなのですが、深夜は迷惑かな…と思い、1人でもくもくできるバージョンも用意しています。

もう一つは、定期的に見直しをすること。
時間が経過すると環境が変わり、いつの間にかお気に入りのお店が潰れてたり、自分の状況が変わってたりします。
私はお酒を飲むことが避難経路の一つだったのですが、妊娠・授乳中はこの方法が使えないことになり、代替案を考えました。
なので、定期的に今でも適用するか見直すことをおすすめします。

心の避難経路は、なるべく書き出して見える化しておいて、手帳やスマホなどすぐにパッと確認できる場所に置いておくと良いと思います。

日々を楽しみ続けるために、エネルギーを温存しよう

親になって感じるのは、「自分がエネルギー0になっても、子育ては待ってくれない」ということです。
子どもがいなかったときは、エネルギーが0で動けないというときでも、しばらく時間をかけて休んで回復を待つことができました。

ただ、子育ては待ってくれません。

エネルギーがカラカラでも容赦なく子どもはぶつかってきます。そして、さらに自分へのダメージが大きくなるという…笑

私も試行錯誤の日々でまだまだ模索中ですが、エネルギーがカラカラになる前に、日々自分の心身や行動を注意深く観察して、ペースを落としたり、立ち止まったりしながら、エネルギーを温存してなるべく日々楽しんで過ごしていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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