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私が女の子を好きな理由。

最初に言っておく。私は男が大好きだ。
じゃあ、なんでこんなタイトルかって?
タイトル詐欺でもなく、本当に女の子が好きなのだ。推しとして。
今までたくさんのオタクをしてきたが、好きになるアイドル、アーティスト、芸能人は全て女の子だった。
鈴鹿央士かっこいいな、とか、佐藤健イケメンだな。とか思ったことはもちろんあるさ。

それでもハマってしまう人は全て女の子だった。
その時その時で好きな女の子に似ていってしまう。常にホーム画面は女性芸能人だし、毎日彼女たちのSNSを覗いて彼女たちを隅から隅まで観察した。
服装、髪型、メイク。
好きな女の子の持っているものはどんなものでも可愛く思えたし、好きだった。

恋愛感情が湧くのは今の所男だが、男性の芸能人を見て素敵だと思うことは思ったよりも少ない。

一種の憧れだと思う。親近感は全く必要なくて、ただ彼女たちを見ているだけでありえないほどに好きになれた。
どちらかというと認知は全く必要のない行為だと思っていたのでお渡し会も握手会も必要以上に行かなかったし、彼女のテンプレかのような返事もどうでもよかった。ただ、近くで私のことが彼女たちの視界に入っただけで滅相もないくらいありがたかった。し、申し訳なかった。
芸能人は憧れであってほしい。裏の顔は別に気にならないし、できる限り羨んでしまうくらいの生活をしていてほしい。届きそうで届いてしまったらつまらないじゃない。届きそうもないくらい彼女たちには輝いて欲しいと、本気で願ってしまう。

男性アイドルや芸能人をいわゆる“推し”として見れない理由は嫉妬や恋愛的な感情が入ってしまいそうだから。特に日本人は。
今でさえたまたま鈴鹿央士君が好きだった人に似ているせいで鈴鹿央士と付き合いたいな、とか思ってしまう下心ありありの人間なのだ。

そんな私でもゆっくりと大人になるにつれ、そして憧れの対象も一緒に大人になるにつれ気がつくと何も感じなくなっていく。また次、また次、と憧れを変えていくことで芸能人の第一線は私と同世代になり、アイドルは年下になった。私のオタク心はいつになったら終わるのかな。
最近はもう前みたいにアホなくらいアルバムを買ったり、ライブを一緒に全国を回ったりはしなくなったが、今くらいがちょうどいいオタク具合なのかもしれない。
そしてゆっくりと時代はまた、私よりも年下の子がオタクに目覚めて生きていくのだ。


ナナ


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