見出し画像

BUMP OF CHICKENのライブが、思い出させてくれたこと

BUMP OF CHICKENのSilver jubilee
Zepp大阪ベイサイド2日目(11月15日)に参加してきました。

アルバムをひっさげたライブツアーではなかったから、当然と言えば当然なのかもしれないけれど、演奏してくれた曲は新旧さまざまだった。
セットリストはこんな感じ。

1.アカシア
2.K
3.天体観測
4.なないろ
5.R.I.P
6.Flare
7.66号線
8.クロノスタシス
9.透明飛行船
10.SOUVENIR
11.花の名
12.アルエ
13. GO
14. ray

アンコール
15.ラフメイカー
16.ガラスのブルース

アンコール2
17.ギルド

BUMPのライブに行くと、心がきゅうってなったり楽しさに笑顔があふれたり、涙が出たりする。
大人になって、働いて寝る感情の大きな揺れが少ない日常が続く中で、彼らの音楽が奏でられるたった数時間は、いろんな感情を思い出させてくれる。
楽しさ、哀しさ、愛しさ、私自身の中にあった言葉にならない思いたちが、「ここにいるよ」って声をあげはじめる。

子どものころの、好きな本や漫画の新刊を手に入れてわくわくするあの気持ち、部活でうまくいかないことのあって落ち込んだあの気持ち。大人になってなんとなくうまくやれるようになって、忘れかけていた気持ちを思い出させてくれる。

「K」がながれたとき、小学生時代を思い出した。
小学生の頃友達になり、BUMPについてよく語り合った友人がいる。その友人とは大学生の時BUMPの出演するCOUNT DOWN JAPANに一緒に行ったりもした。

そんな友人と小学生のころしていた交換日記では、この授業が楽しかったとか行事の練習が大変だとか取るに足らないお話のほかに、4コマ漫画や創作小説をお互い作って読みあっていた。好きな曲を漫画や絵にする、ということもしていた。親にみられるのは恥ずかしいから、自室にこもって交換日記を書くのに小一時間はかけていたと思う。そのなかに「K」もあった。「K」はわりとストーリー性の強い曲なので曲のまま漫画にしていた感じ。

今はもうどこに行ったのかわからないそんな交換日記のことを、
かいていたときの時間も忘れて夢中になるあのわくわく感を、
友人の描いた曲の絵を見て自分との解釈違いや共通点に気づいて楽しかったあの気持ちを、

地元から遠く離れているZepp大阪ベイサイドで、音を全身できいて、
あの頃から15年以上たっているけれど、鮮明に思い出した。
私はこんな気持ちを持ってたんだって思い出した。

胸がきゅうっとなった。
涙で視界がぼやけた。
きゅうっとなる胸を抱えて縮こまりそうになる体を無理やり伸ばして、涙を拭いてBUMPをみた。「K」を全身で感じたかった。

「K」は黒猫”ホーリーナイト”の物語で、初めて聞いたころ小学生だった私でも愛しく切なくなった曲だった。猫と絵描きの物語に感動して、私も出会った人とちゃんと向き合って大切にしようと思ったことを覚えている。
BUMPも年月を重ね、当時の荒々しさよりも柔らかくなった音で演奏された「K」は、当時のまっすぐな気持ちに加えてあたたかく柔らかい気持ちを生んでくれたように思う。

生きている今、一生懸命大切にしたいものを大切にしていきたいと思わせてくれた。

この日のライブで思い出した気もちたちは、私が何かするときに寄り添い、時には背中を押してくれると思う。
そして、いまあるこの日々を、周りの人たちを、大切にしたい。

ボーカルの藤くんがいつも唄っているように、今ある世界はいつだって消えてしまう可能性をもっていて、今ここに大切な人と一緒に存在して何かを共有することができることは当たり前じゃない。

大好きな人たちが、みんなが、あたたかい日々をすごせますように。あわよくば、一緒にあたたかい時間を過ごしたい。
BUMPの曲をきくと、そんな気持ちがあふれてくる。

ライブハウスでそんな曲たちを全身で感じちゃったものだから、もう大変。溢れすぎて大変。笑

となりにいる大切な人、離れている大切な人、この日々を作り上げているものたちが、ずっとずっとあたたかい毎日をすごせますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?