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自分の正義を押し付けてくる人

先日カイロプラティックに行った時の出来事です。

かれこれ半年くらい、カイロプラティックに通っています。

猫背、巻き肩を矯正するためです。

写真に写る自分の姿勢の悪さに驚愕することってありませんか。僕はあります。背中丸まり過ぎててキモい。。。

というわけで、友人がおすすめしてくれたクリニックに通うことにしたのです。

カイロプラティックはかなり面白くて、まず筋肉をほぐした後、身体中の骨をボキボキと鳴らして骨格を矯正していきます。
顔面を持ってゴリっとひねって首の骨をボキボキやられたり、上からのしかかられて背骨をボキボキやられたりします。骨を鳴らす時は、いつも面白くてフフッと笑ってしまいます。

事件があったその日も、いつものコースで肩と首を中心に。一通りの処置を終えると、先生から「だいぶ体があるべき骨格に近づいていていい感じです。」と褒めてもらえました。いくつか実践してきたトレーニングメニューの成果が出てきたようでした。

ホッとしたのも束の間、「こっちはまだまだですね。。」と今度は足をグイグイと指圧していきます。
これがマジで痛い。特にスネがめちゃくちゃ痛い。理由は座り方と運動不足らしいのですが、スネの筋肉を押されると全身に電撃のような痛みが走ります。マジで手加減がなくて「運動してますか?足組んでませんか?」など煽られながらグイグイと押されます。

ほんとに痛い。マジで痛い。あまりにも痛くて、だんだん腹が立ってきました。

「いや、俺は猫背直したくて来てるのであって、スネの筋肉をほぐしたくて来てるんじゃねえ!課題感ねえし!!どういう筋合いで俺のスネ筋押しとんねん!!!」

もちろんそんなこと直接言えないので、苦痛の表情でアピールを続けます。しかし容赦無くグイグイと押され続けます。さらに最悪なことに、足は二本あります。やっと右足を耐えたら次は左足が待っています。もう苦行です。

左足突入。右足時同様、軽く言葉でディスられながらグイグイと押されます。本当に痛い。もうやめてほしい。本当に嫌だ。先生へのヘイトがどんどん溜まっていきます。
もうダメかもしれない。。。痛みで精神が崩壊し、意識が飛びかけたところで、ようやく施術が終了しました。

そして一言。

「秦さん、足ガチガチなので、今度は足を重点的に頑張っていきましょうね。」


もうスリッパぶん投げました。いやほんとにちょっと待て。足に課題感無いんだってば。なにゆえ自ら進んで痛いことされなきゃいけないんですか。僕、そんなにマゾに見えますか。

確かにカイロプラティックの理論に則れば、僕の足はよくない状態なのでしょう。先生の腕も信頼してるのでそれは理解できます。だけど僕はそれを望んでいないのです。理論としては正しいのでしょう。だけどそれは、カイロプラティックの見地からの先生の正しさでしかないのです。あなたの正しさを僕に押し付けないでください!絶対に!スネ筋ほんとに痛くて嫌なの!


ブッダはこんなことを言っています。

人はある一つの立場に固執して、これだけが正しいと思い込みがちです。人の評価に耳を貸さず、これが正しいのだからと独善的になってしまっては、周囲が見えなくなり、視野が狭くなってしまいます。

先生聞こえますか。先生、あなたはカイロの理論が正しいと思い込むあまり、視野が狭くなって、僕の「もうやめてくれ!」という苦痛の表情アピールを見落としましたね。結果として、先生の振りかざした正しさは、僕にとっては雷のような鋭い痛みとなって突き刺さりました。そして残ったのは、心を踏みにじられた悲しみの気持ちだけです。

専門的な見地から正しいことを教えてくれるのはいいんです。教えてくれなければ、僕はスネが凝ってることにすら気付きませんでしたから。
だけど、それを今治療するかどうかは僕に選ばせてください。自分の正しさを相手に押し付けないでください。それは時に、鋭いナイフとなって人を傷つけます。


ほんとにムカついたので、次の予約を保留にしてやりました。反省してクーポンでも出してきたらまた行くか検討しようと思います。

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