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【消費税増税対策】増税前に買いだめてお得なものは?(2019.9.25.現在)

2019年10月の消費税増税がいよいよ近づいてきました。現行8%が10%になります。今回は増税後の消費対策がいろいろあって複雑です。

増税後の消費落ち込み対策はどんな制度なのか? 増税前に買っておくものは? 残り1週間、理解して準備したいと思います。

消費税増税前後の消費をならす政策

過去の消費税増税にあたっては、増税前の駆け込み需要と、増税後の消費の落ち込みの落差が大きく、その後の景気の停滞につながりました。今回はその対策として、消費税増税後の2019年10月から以下の対策が導入されます。

・自動車:「自動車取得税」の廃止と「環境性能割」の導入、「環境性能割」の臨時的軽減

・住宅:住宅ローン減税の期間延長、すまい給付金の拡充、住宅ポイント制度創設、住宅取得等のための資金に係る贈与税非課税措置拡大

・消費税の軽減税率の導入

・プレミアム商品券発行(3歳未満の乳児がいる世帯・住民税が非課税の世帯が購入できる)

このほか、今回は「消費税還元セール」と銘打ったセールが解禁されます。

高額商品は慎重に

消費税増税対策として増税前に買うと大きな効果が得られるのは高額商品です。宝飾品や高額衣料などのほか、4Kテレビの売れ行きが好調というニュースが報じられています。

お財布に影響が大きいので、余計な出費にならないように注意が必要です。買う予定があるものは9月中に買うと良いでしょう。但し、増税分2%を上回る優遇措置が10月以降にあるとトクにならないので、以下は要検討です。

・自動車・住宅は上に挙げた負担の軽減策に当てはまるか(→当てはまる場合は10月以降に購入した方が得な可能性がある)

・買う店は中小事業者か(詳細は「キャッシュレス決済のポイント還元」で解説)

食品は軽減税率対象、酒類は対象外

2019年10月より消費税の軽減税率が導入されます。飲食料品と定期購読の週2回以上発行される新聞が対象です。

食品は10月以降も消費税が8%のままですので、買い溜めは不要です。

似たような分野では、酒類と外食は対象外です。消費税が10%に上がります。酒類にはビールや日本酒・焼酎・ワインなどのいわゆるアルコール飲料のほか、みりんも含まれます。酒類はまとめ買い推奨です。飲み過ぎ注意。

キャッシュレス決済のポイント還元

今回、政府による消費税還元セールともいえるのが、キャッシュレス・ポイント還元事業です。

2019年10月から2020年6月までの期間、中小事業者など一定の条件を満たした店・商品でキャッシュレス決済を使うとポイントが5%(フランチャイズ加盟店舗は2%)還元されます。通販も対象です。

キャッシュレス決済振興も目的にしているため、増税分以上のお得な還元額になっています。対象の店舗であれば、10月以降にキャッシュレスで買った方が安いです。

具体的に対象になる店舗や商品は、こちらの記事でチェック。

日用品の買いだめは?

買いだめの中心は日用品・雑貨になりそうです。冬物も一部で店頭に並んでいます。

活発に買いだめ商戦を展開しているのは、総合スーパーやドラッグストア。大企業が多く、ポイント還元事業の対象ではなさそうです。

注目は、薬です。医薬品・医薬部外品(処方箋の調剤を除く)にも消費税がかかっていますが、今回増税後の対策はありません。価格も高いので、いつもの薬は9月のうちに買い溜め推奨です。使用期限を確認して買いましょう。

その中で注意したいのはサプリメントと健康食品。似たような売場にありますが、サプリは薬事法の対象ではなく、食品という扱いです。軽減税率の対象なので、消費税率は8%のままです。急いで買う必要はありません。

増税後の制度を理解して賢いお買い物を

2019年の消費税増税を前に、政府の消費落ち込み対策を確認し、増税前に買っておくものを整理しました。

キャッシュレス・ポイント還元事業の対象だと、10月以降のポイント還元期間中に買うのがお得です。加盟店がまだ増えていっている途中なので、まずは、いつも大手チェーン(コンビニ以外)で買っている日用品・雑貨、酒類、薬などを買っておきましょう。定期券を買う予定の人も、購入開始日(7日ー14日前から等)を確認して、9月中に買うとお得です。

とはいえ、増税前まとめ買いセールに浮かれて、買い過ぎたり、高値掴みをしたりしないように、注意が必要です。今回値上がりする消費税は2%です。100円だと2円分。いつもの安値より2%以上高ければ、いま買う理由はありません。まとめ買い貧乏にならないように、よく吟味して賢く消費税増税前の準備をしたいと思います。


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