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"対外試合"-第2戦目-

僕は発展途上国にサッカークラブを作る夢を持つ26歳です。

題名にもあるようにその時がやってきた。

約2か月前、負けた相手だ。

もうできないかもと思っていたが、
直接連絡先を聞き、もう一度できませんか?と
すると前日に明日7時なら!と。急やなあ(笑)

全員に声をかけ、ほとんどがこれるようになった。

そして23歳で1人の子供のお兄ちゃんも来れる事になった。
熱くサッカーが大好きな同志で、とにかくプレーをしてもそうだが、
とことん熱い。サッカーにおいて熱い人間は大好きだ。

そして無事にメンバーも集まり、試合を行うことになった。
相手はスタメンは前回と同じだったが、
相手にベンチメンバーはいなかった。
試合をさせてもらうことに感謝しようと。
また今回は子供たちのみで、本当の試合だった。

試合を開始するや否や、少し引いた入りになってしまった。
だがワンプレーである。うちのフォワードの1人が身体を張ったプレーをみせ、流れが一気に変わった。
そして我々(そのフォワード)が先制。雰囲気も最高だった。
20分ハーフ。ただそのあと、同点となり、逆転されてしまった。
15分 1-2 だが彼らはあきらめず、2-2で折り返したのである。

ハーフタイム、6人制と難しい人数ではあるが、間延びをしないように、
中間ポジションにセカンドボールを拾える人間がいるようにと伝え、
同志からも熱いコーチングが入る。良いねえこの雰囲気と思ってた。

そして最後に勝て!とにかく勝って帰ってこいと!勝利至上主義に走り、
それを強く伝えた。

すると後半、シーソーゲームを繰り返し残り5分で3-3。
交代メンバーが活躍したのもあり、残り5分で再度逆転4-3をし、
完全勝利で、試合を終えた。
全員と熱い抱擁を交わし、この間のリベンジを果たした。

本当に久しぶりに心の底から湧く熱い気持ち・ゲームだった。

だが、試合が終わると相手チームのミーティング。
ボールを止めれなかったキーパーにビンタ3発。コーチからの体罰を、
私たちの選手も見てる中で行われた。非常に残念だった。
いやしかもキーパーかよ。キーパーの前に叱るべき選手もいただろうと。
キャッチングに対して強く罵倒し暴力をふるっていた。

競争社会が凄まじいインドで、体罰はまだまだあるのだという。
それは、インド国内のビッククラブのアカデミーでもまだまだあるらしい。

日本も10年前は確かに多かった。強いものが強く指導をし成長させると。
僕は出会ってきた指導者の方々が本当に素晴らしい人たちばかりで、
体罰を受ける事はなかった。日本全体にあったのは事実であるが、
今ではかなり変わってきており、だからこそ日本サッカーとしても結果が出てきているのだと思う。

少し残念だったが、そこは変えていかなければならない。
成長がものすごい国だが、ポテンシャルも同時に兼ね備えている。
だからこそ、そのような面を少しでも変えていけるのか。
この競争社会が凄まじい社会においての生き方なのか。違うよなあ。

ただ僕たちは楽しくサッカーを行う。僕は少なくとも今の子供たちにそう接していく。楽しく、ただ’’楽’’ではなく。確かに勝ったときに得られるものは多い。戦う時は戦う。そしてその先に楽しさがある。人生においても仕事においても。そこの境界線は貼らなければならない。
勝つための努力、ゴールを取るため守るための努力・プロセス。
本当に''サッカーは人生の縮図''であるなと感じる。
前回のように負けてもリベンジするために、戦う。

そして相手コーチに言われた。
来週もお願いします。と。前回だと言われなかったが、彼らの力で、
コネクションを作る事ができた。この環境で強度の高い相手と試合ができるのは彼らの成長に繋がる素晴らしい機会でもある。

そして彼らも死に物狂いでリベンジしにくるだろう。

今のインドで起こっている現状を理解できたし、僕の考えも再認識できた。

熱い気持ちは本当に大切だ。正しく熱さを扱えるようになりたいな。

今日はサッカー人生でも、最高に熱く記憶に残る時間だった。

生きがいが詰まっている時間を過ごせているのかもしれない。

Namito Fujimoto / 藤本 七海人

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