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痛みについて 鍼灸師が考える原因

痛みが出るというのは、何か原因があります。
でも、レントゲンでは原因が見つからない痛みを抱えている人がほとんどです。
レントゲンに写っていないだけで、何が原因はあるのでしょう。

それで、他の病院に行って、また検査して、それでも見つからない場合、
心身症とか、心因性と考えられて、心療内科を勧められたりします。

物事には必ず原因がある。偶然なんかないと言う人がいます。
私も同意します。
しかし、原因が外からではなく、内からの事も多いかもしれません。
その場合、レントゲンにも他の検査でも、見つかりません。

時々、頭が痛くなるのですが、施術中は、忘れているのか、痛みを感じません。終わったら、また痛みを感じます。
その時、痛みはなくなっていないのに、それを感じないのです。
感じない、その瞬間は、痛みはゼロなのです。

どうしてそういう事が起きるのか?
結局のところ、痛みを感じているのは、自分だという事です。
痛みは、主観的なものかもしれません。

息子は、高校時代腰痛に苦しみながら、バレーボールをしていました。
最後の試合の前の日も、私は鍼をしました。
結構痛そうでしたが、明日が最後と思って臨んだ試合では、
今までになく調子がよくて、全く痛そうでもないように見えました。

試合が終わって聞いてみると、やはり、全く痛くなかったらしいです。
アドレナリンがでていたのかなと、息子は笑います。
そして、試合が終わって引退した後、本当に腰の痛みは全くといっていいほど、訴えなくなったのです。
肩の荷がおりたと、引退した時に言った彼の腰の荷もおりたのでしょう。

いかに、ストレスをなくすかが、痛みをコントロールするカギになるのではと考えています。
本人がストレスと感じていない場合も含めてです。

今後、そういう視点で、鍼灸をおこなっていきたいと考えています。

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